激しい点の取り合いを多彩な攻撃で制し立教大に勝利! | 早スポオフィシャルブログ

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春季関東大学リーグ戦 5月18日明海大学浦安キャンパス

 

 4月中旬から始まった春季関東大学リーグ戦(春季リーグ)も残りわずかとなった。5月18日、早大は立教大と対戦した。第1セット、第4セットは落としたが第2、第3セットは取るという激しい点の取り合いとなり、試合はフルセットまで持ち込まれる。最終セットは持ち前の多彩な攻撃で相手を圧倒し、長丁場の試合を制した。

 

 第1セットは序盤から両チームのアウトサイドヒッターのサイド攻撃が光る試合展開となった。早大は秋重若菜主将(スポ4=大阪・金蘭会)、その対角のモサクまり(国教1=東京・クリスチャンアカデミーインジャパン)が強力なアタックを次々と決めていく。しかし相手も負けじと両サイドから反撃し、追いついては追い抜かれるまさにシーソーゲームに。終盤あと1点がなかなか決まらず、21ー25で第1セットを落とした。

 

レフトからアタックを打つ秋重

 

 続く第2セットも互いにサイドアウトを取り合い点差がつかないスタートとなる。試合が動いたのは15ー16の場面、相手のサーブミスで同点に追いついた時だった。早大のサーバーは秋重。豪快なジャンプサーブを2本連続で決め流れをつくると、その後は一気に早大優勢の展開となった。ピンチサーバーとして投入された林穂乃花(スポ3=東京・国分寺)の好サーブや、モサクがダイレクトアタックを決める活躍もあり、25ー19で第2セットを勝ち取った。この勢いのまま続けたい第3セットだったが、中盤までは相手にリードされる苦しい展開になった。それでも早大は山崎葵(社3=岡山・就実)を中心に確実な守備で冷静に勝機を伺う。徐々に追いついていったものの、後半まで均衡状態は続いた。22ー23の場面で川村彩乃(社1=岡山・就実)がライトからアタックを決めて同点に追いつくと、そのまま一気に2点を返し、25ー23で何とかこのセットも取ることができた。

 

レフトからアタックを打つモサク

 

 このまま勝利したい第4セット目は互いに譲らずサイドアウトを取り合う長いゲームになった。このセットも秋重、モサクのサイドからのアタックと川村の緩急つけた攻撃が光っていたが、相手もそのまま受け入れるだけではない。クイック攻撃や軟打で早大の隙をつき、しだいに勢いをつけていく。早大も必死に食らいつき、24ー24とデュースに持ち込んだが、一歩及ばず25ー27で惜しくも第4セットを落としてしまった。切り替えて臨みたい最終セットは、川村のライトからのクイック攻撃から始まる早大ペースのゲームとなった。西崎梨乃(スポ2=大阪・大阪国際滝井)のライトからの攻撃も決まり、どんどん点数を重ねていく。最後まで早大優勢のまま勢い良くゲームを進めていき、秋重のパワフルなアタックで試合を締めくくった。

 

ロングラリーを制し喜び合うチーム

 

 先週に続いて長時間タフな展開が続く試合となった立教大戦。秋重とモサクを中心とした強力な攻撃と全員の安定した守備で1点ずつ確実にもぎ取り、フルセットの末大きな1勝を果たした。春季リーグもいよいよ最終週となった。良い形でリーグ戦を終え、次の大会へつなげたい。

(記事 佐藤玲、写真 帖佐梨帆)

 

セットカウント

第1セット 21ー25

第2セット 25ー19

第3セット 25ー23

第4セット 25ー27

第5セット 15ー8

 

スタメン

アウトサイドヒッター 秋重若菜(スポ4=大阪・金蘭会)

アウトサイドヒッター モサクまり(国教1=東京・クリスチャンアカデミーインジャパン)

ミドルブロッカー 川村彩乃(社1=岡山・就実)

ミドルブロッカー 西崎梨乃(スポ2=大阪・大阪国際滝井)

オポジット 大松未羽(スポ2=沖縄・首里)

セッター 南里和(商4=東京・女子学院)

リベロ 山崎葵(社3=岡山・就実

 

コメント

秋重若菜(スポ4=大阪・金蘭会)

ーー今日の試合を振り返っていかがですか

最初はみんなちょっと相性が悪いなという感じでした。とりあえず勝ち切れたことが一番よかったのですが、やはりもうちょっと対応力を上げていかないと、この後の試合を勝っていくのは難しいかなという風にも感じられた試合でした。

ーー昨年に引き続きフルセットの競る展開となりましたが、立教大との相性はどのように感じていますか

相性は悪いなと思っています。やっぱり真ん中から中心に攻撃してくるチームは2部では少ないので、そこでの対応力が発揮しきれていなかったので、相性は悪かったなと思います。

ーー今日は秋重選手のサーブが連続で決まる場面があり、調子が良さそうに見えましたが、どんなことを意識してサーブを打っていましたか

そうですね、春季リーグが始まってから自分の中でサーブミスが多くて何か改善しようと思っていて…。まずトスを安定させようと思って、男子のサーブの良い選手の動画をたくさん見て、大体自分が打ちやすいトスを上げられるようにちょっと工夫して打ったら、やっぱり今日はすごくヒットできて、「お!来た!」みたいな感じだったので、調子もだし、自分の中で感覚はつかめてきたのかなと思います。

ーーチームとしての良かった点と課題を教えてください

良かった点は、大事な場面での1点を取れていたことだと思います。悪かった点としては、序盤にハイセットが乱れてしまって、3本目にチャンスボールを返してしまっていたことや、ミドルからの攻撃に対して対応しきれなかったというのが今日の課題かなと思います。

ーー明日が最終戦となります。最後の意気込みをお願いします

はい、もう勝って、東日本インカレにつなげたいです。勝ちます!

 

モサクまり(国教1=東京・クリスチャンアカデミーインジャパン)

ーー今日の試合を振り返っていかがですか

今日は5セットだったので、きつかったです。でも、楽しくやりきれたと思います。

ーー前回の試合に続いて今日もモサク選手のスパイクが決まる場面がたくさんありましたが、今日の調子はどうでしたか

調子は良い方だったと思います。やっぱり高いところで打てている日は自分でも調子が良いなと思います。

ーー長丁場の試合で後半は体力的にも厳しくなってくると思いますが、どのような気持ちでプレーしていましたか

1点をちゃんと喜ぶことで流れが来ると思っていたので、それに意識を向けていました。

ーーご自身のプレーを振り返って良かった点と課題を教えてください

今日の良かった点は、思い切ってプレーできたところがいつもとちょっと違う点だったと思います。課題はやっぱりミスをなくすことです。今はまだ1年生で、周りに守られている感じですが、これからは頑張ってミスをしないということにも集中していきたいです。

ーー明日が春季リーグ最終戦です。明日頑張りたいことを教えてください

明日も1個1個の点を喜んで、流れを切らないように頑張ります。