最後まで粘りを見せるも東海大から白星奪えず 春季リーグも残り1戦 | 早スポオフィシャルブログ

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関東学生春季リーグ 5月19日 茨城・水海道総合体育館

 

 春季リーグも残りわずかとなり、早大は1次リーグで力の差を見せつけられた東海大との一戦に臨んだ。1次リーグ2位という格上の相手に選手それぞれが強い気持ちを持って戦い抜いた。試合開始直後から早大のオフェンスミスから相手の速攻を許し、10−15で前半を折り返す。巻き返したい後半だったが、果敢にゴールを狙うも最後まで相手のスピードを抑えられなかった。最終的には23ー35となり2連敗となった。

 

 開始早々早大は、この日スタメン起用の作本夕莉(スポ2=福岡・明光学園)による好セーブで幕を開けるが、相手に速攻からの先制を許してしまう。その後は、江頭理沙(スポ2=東京・ICU)や里村采音(商2=岩手・不来方)のシュートで得点を追加するものの、相手の勢いを止めることができない。東海大のディフェンスからオフェンスへの切り替えのスピードに翻弄(ほんろう)され、逆速攻からの失点が目立った。苦しむ中でも前半20分頃からは、山野紗由(スポ3=北海道・釧路江南)のオフェンスが精彩を放った。自らカットした相手ボールを速攻によって確実にシュートを決め、さらには3連続の鮮烈なミドルシュートで次々と得点。しかし、早大はパスのミスや相手のボールカットにより瞬く間に点差が開き、10ー15で前半を終えた。

 

ミドルシュートを打ち込む山野

 

 5点差をつけられた状態で開始した後半、全試合スタメン出場中の杉浦亜優(スポ3=愛知・名経大市邨)のループシュートなどで得点を稼ぐ。また、前半に「アウトカットシュートを同じコースで連続で外してしまったのは本当に反省」としていた山野も後半は見事な修正を見せた。そしてこの日は、出場機会が増えてきている長谷川美玖(スポ1=長野・屋代)も得点を加算。「思い切ったプレーでチームに貢献したい」という言葉通り攻守ともフレッシュな活躍を見せた。早大はコンスタントに点数を重ねたが、東海大の圧巻の堅守速攻にはかなわなかった。最後まで相手のスピード感に押され、23ー35で試合終了。2次リーグを1勝2敗とした。

 

この試合得点を決めた長谷川

 

 相手のスピード感に加え、ロングシュートやスカイプレーなど多彩なシュートに支配され大量得点を許した今試合。前回のリベンジとはならなかった。全13試合の春季リーグも残り1試合となり、次週は1次リーグで敗北した東女体大との試合に挑む。前回と同様、厳しい展開となる可能性が考えられる。それでも思い切りの良いプレーで勝利を目指し、選手たちの弾ける笑顔で春季リーグを締めくくりたい。

 

(記事 大村谷芳、写真 渡辺詩乃)

 

結果

早大23ー35東海大

前半 

早大10-15東海大

後半

早大13-20東海大

 

スタメン

GK 作本夕莉(スポ2=福岡・明光学園)

LW 石坂美紀(スポ2=千葉・昭和学院)

LB 里村采音(商2=岩手・不来方)

PV 杉浦亜優(スポ3=愛知・名経大市邨)

CB 井橋萌奈(スポ2=東京・白梅学園)

RB 山野紗由(スポ3=北海道・釧路江南)

RW 江頭理沙(スポ2=東京・ICU)

 

コメント

山野紗由(スポ3=北海道・釧路江南)

ーー試合を振り返って

 前半から改善しなければならなかったバックチェックの部分を、1試合通して修正しきれずに点差を離されてしまいました。チーム状況が変わった中で良いプレーも多くあったのですが、やはりディフェンスでの改善点が多く見つかりました。

 

ーーチームへの声かけの部分で意識したことは

 とにかくディフェンスから流れを作ることを意識していたので、全員がいつもより運動量も声も出ていたと思います。前日の筑波大戦では、真ん中から得点を量産されたので、試合後に東海戦に向けた3枚目の守り方を石坂(美紀、スポ2=千葉・昭和学院)と色々確認していました。昨日の反省を生かし、今日は石坂とセットディフェンスで意思疎通していると感じることが多かったです。

 

ーーレフトバックからライトバックポジションでプレーしましたが、やりにくさなどはありますか

 練習では基本的に、どのポジションに入っても役割を果たせるようにと教わっていたので、やりにくいというのはなかったです。自分はトップ選手のような技術があるわけではないので、とにかく体を張ってスピードを活かしたカットインを狙っていました。

 

ーー自身のシュートの手応えはいかがでしたか

 前半の最初はダメダメでした。アウトカットシュートを同じコースで連続で外してしまったのは本当に反省です。その後は修正できたのでよかったです。後は、右利きでもライトバックからミドルシュートを打てるように練習したいと思いました。

 

ーーラストの試合に向けて意気込みをお願いします

 東女体大戦も厳しい戦いになると思いますが、全員が最高のパフォーマンスを出し切って勝ち、春リーグを良いかたちで終えられたら良いなと思います。

 

長谷川美玖(スポ1=長野・屋代)

ーー試合を振り返って

 カットインからシュートを決めきれなかったことが悔しかったです。刺激的なプレーがたくさんあり、もっと上手くなりたいと思いました。

 

ーー土曜日の筑波大戦と同様、出場時間が長かったと思いますが、どのような気持ちで試合に臨みましたか

 緊張もありましたが、思いきったプレーでチームに貢献したいという思いで臨みました。

 

ーー自身のシュートシーンを振り返って

 焦らずしっかりキーパーを見て打てていたと思います。

 

ーー1年生として見たチームの雰囲気はいかがですか

 明るくて楽しいチームだと思います!

 

ーー春季リーグ残り1戦、意気込みをお願いします

 プレーでもプレー以外でも自分にできることを妥協せずに頑張ります!