FW生田が1G1Aの活躍! ア女が国士舘大との一戦を制し首位をキープ | 早スポオフィシャルブログ

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第38回関東大学女子サッカーリーグ 5月19日 東伏見サッカーグラウンド

 

 

 関東大学女子サッカーリーグ(関カレ)の第6節。3連勝中と勢いに乗るア式蹴球部女子(ア女)は、ホームで国士舘大を迎えた。序盤から相手の背後を狙った攻撃を見せたア女。29分にFW﨑岡由真(スポ2=埼玉・浦和レッズレディースユース)が相手キーパーとの1対1を制し、先制点を挙げる。57分にFW生田七彩(スポ3=岡山・作陽)がディフェンスラインの裏に抜けて2点目を決めると、79分には生田のスルーパスからFW千葉梨々花(スポ2=東京・十文字)が3点目を決めた。3-0と完勝でア女が連勝を4に伸ばした。

 

左CBでスタメン出場したDF杉山遥菜(スポ2=東京・十文字)

 

 序盤からボールを保持しつつチャンスを伺うア女。7分にはMF宗形みなみ(スポ3=マイナビ仙台レディースユース)が2列目の位置から飛び出し、シュートを放つも、ボールはキーパーの正面へ。その後も2トップで出場した﨑岡、千葉が起点となり相手ディフェンスラインの背後のスペースを狙った攻撃でゴールへと迫った。すると29分にGK石田心菜(スポ4=大阪学芸)のパントキックを千葉がフリックしてディフェンスライン裏へ送る。このパスを受けた崎岡がドリブルで持ち運び冷静にシュートを決め、先制に成功。そのまま前半は終了し、1点リードで試合は後半へ入った。

 

ドリブルを仕掛ける築地、後半途中からはCBでもプレー

 

 後半も前半同様にア女が自分たちのペースでチャンスをつくった。56分に最初の交代で生田が投入される。すると直後の57分に宗形がピッチ中央から相手の背後へスルーパスを供給。このパスに反応した生田がスピードに乗ったドリブルで一気にゴール前へ侵入し、シュートを流し込んで2点目を決めた。79分には中央でパスを受けた生田が華麗なターンからドリブルで前進し、相手を引き付けたタイミングで千葉へパスを出す。パスを受けた千葉が相手キーパーの届かない位置へシュートを放ち、3点目を記録する。そのまま3点リードで試合は終了。複数得点とクリーンシートを達成する完勝となった。

 

パスを出すGK石田心菜(スポ4=大阪学芸)

 

 チーム全体で共通認識していた裏への抜け出しが功を奏した。再現性の高い攻撃を再三披露し、攻撃面におけるチームの真価を発揮。そんな中、試合を決定づけたのは途中交代で出場した生田だった。ここまで関カレでは出場時間が限られるなか、3得点2アシストと結果を残している。「自分が得点源になることは意識している」と本人が言うように目に見える結果でチームを引っ張っている。チーム内の熾烈な競争が個々の成長と4連勝と言う結果へとつながっている。この勢いを維持したまま目標である「翔頂」へと一直線に駆け抜けてほしい。

 (記事 荒川聡吾、写真 永田怜)

 

スターティングイレブン

 

早大メンバー(数字は背番号、◎はキャプテン)

GK 1 石田心菜(スポ4=大阪学芸)

DF 3 杉山遥菜(スポ2=東京・十文字)

DF 5◎田頭花菜(スポ4=東京・十文字)

→71分、白井美羽(スポ4=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)

DF 28 佐溝愛唯(社1=大阪・大商)

MF 2 新井みゆき(スポ2=埼玉・浦和レッズレディースユース)

MF 10 築地育(スポ4=静岡・常葉大橘)

MF 11 宗形みなみ(スポ3=マイナビ仙台レディースユース)

MF 14 大山愛笑(スポ2=日テレ・東京ヴェルディベレーザ)

MF 27 福岡結(スポ1=岡山・作陽)

→71分、三宅万尋(スポ1=東京・十文字)

FW 7 﨑岡由真(スポ2=埼玉・浦和レッズレディースユース)

→56分、生田七彩(スポ3=岡山・作陽)

FW 15 千葉梨々花(スポ2=東京・十文字)

 

 

コメント

後藤史監督(平21教卒=宮城・常盤木学園)

ーー試合全体の振り返りをお願いします
 
しっかりと3-0で相手を無失点に抑えた状態で勝つことができた、勝ち点3を積み上げられたことが1番大きな収穫だと思います。
 

ーー相手の背後を狙う攻撃が目立ちましたが、チームとしてはどのようなことを準備して試合に臨みましたか
 
どちらかというと相手の前線が自分たちのインサイドハーフ、アンカー、ディフェンスラインの全てのところにプレスをかけてくれるので2トップの前のスペースが空いて、そこで縦関係ができれば2トップが裏を狙う攻撃ができると全員が共通認識していました。そのなかでフォワード陣がしっかりと判断をしてくれたことで体現できた3得点だったと思います。

ーー田頭主将のアクシデントからの途中交代があったなかで、選手たちはどのように対応してくれたと思いますか
 
田頭が万全のコンディションでない中で、田頭が抜けた場合の想定は私もできていましたし、築地が後ろに下がり宗形がアンカー、大山と白井がインサイドハーフをやることでそこまで違和感なくできたのではないかと思います。

ーーチーム全体として日々の練習から様々な状況を想定した準備をしているのでしょうか
 想定しているというより、ポジション争いと言ってもいいほどに各ポジションで複数選手が良いパフォーマンスをしてくれているので、何かあった場合でも誰かが抜けた場合でも対応できる形になっています。

ーー今日の結果で4連勝となり、チームは首位にいますが選手たちの雰囲気はいかがですか 

 しっかりと積み重ねることができている反面、ピンチをつくっている場面では自分たちの緩さだったり隙が出ています。試合後にも伝えましたが、勝つためだけのチームを目指しているのではなく「翔頂」というスローガンを掲げているのであれば、今日の90分のパフォーマンスは大学を「翔頂」するものだったのか問い直し引き締めて、目の前の結果にもこだわりますが、自分たちの目指していることを見つめ直してまた1週間準備したいと思います。

ーー次戦、東京国際大との試合に向けた意気込みをお願いします
 
東京国際大は毎年力のあるチームでしたが今年はそれにしっかりと勝ち点を積み重ねているので、チームスタイルは変わっていないと思いますが、失点数が少ない相手に打ち勝つような攻撃を準備して戦いたいと思います。

 

 

MF築地育(スポ4=静岡・常葉大橘)
ーー試合全体を振り返っていかがでしたか

 
まず、無失点で勝ち切れたのは、チームに勢いつけれる部分なのでよかったなと思います。でも、やはり今日は勝たなきゃいけない相手だったので、 内容的に自分たちのミスから危ないシーンを作ってた部分が多かったところは、これからもっと相手が強くなっていく中で突き詰めなきゃいけない部分かなって思います。
 

ーー途中からポジションがセンターバックに変わりましたが、どういうことを意識してましたか
  センターバックは本職じゃないけど、一応やってはいました。最後、試合の締めくくりまでしっかり自分たちのペースで終わるっていうことは意識していました。たがし(DF田頭花菜、スポ4=東京・十文字)が出たことで不安とかイレギュラーな部分が伝染しないように、勢いもあったままできてたので、そのまま全員がその勢いを切らさずにできるように声かけをしました。

ーーこれでチームは4連勝となりましたが、チーム内では目標に向けてどういった雰囲気がありますか
 日本一を1番に掲げてるのは、日頃の練習から 全員が意識できるように声かけてはいるので、そこはぶらさずにっていうのと、そこが1番大きな目標という中で、段階的に過程があると思うの自分らが提示するのもそうだし、自分で考えてそれぞれ選手が行動できるようなチームが強いチームになると思うんで、そこは 残りの試合も前期1位っていう中間目標に向けても意識してもらいたいし、自分も意識したい部分なので、 そこは続けていきたいです。

ーー次戦への意気込みをお願いします
 東京国際大は今年結構いい成績残してて、自分たちは蹴って勢いよく来るチームは毎年苦手なので、相手が蹴ってくるボールをしっかり収めて、今日みたいにパスミス多いと相手に流れ持っていかれちゃうと思うんで、修正したいです。まだここまで負けなしっていうのが自分たちのモチベーションになっているので、しっかり勝ち切りたいです。

 

 

FW生田七彩(スポ3=岡山・作陽)
ーー試合全体を振り返っていかがでしたか

 
今日は攻め込む時間が長かったなかでも、相手の勢いで何回かチャンスをつくられてしまいました。失点こそはなかったですが、もっと決めきるチャンスがあったなかで勝ち点3を積み上げられて良かったと思います。

ーーご自身の得点シーンを振り返ってください
 いつも(途中から)試合に入った時はワンプレー目で思いっきりプレーしようと思っているので、それが結果につながって良かったです。


ーー千葉選手のゴールをアシストした場面では様々な選択肢があったと思いますが、どのようにパスの判断を行いましたか
 自分で打とうかなと思いましたが、相手のキーパーの身長が高かったのでそこは冷静に相手を見て、フリーだったりり(千葉梨々花)にパスを出しました。

ーー今日の試合では前半の選手が相手の背後を狙う動きが目立ちましたが、チームとしてはどういった攻撃を意図していましたか
 前半からも結構裏が空いているなと思っていたので、中盤の選手のダイレクトのフリックなどで裏が取れると感じていたので、積極的に裏を狙っていました。

ーー関カレでは途中出場が多い中、出場するたびに得点に絡む印象があります。どのようなことを意識してピッチに入っていますか
 関カレは途中から試合に出ていてチームの流れが悪いなか、流れを変えるのは途中から出た選手の役割だと思っているので、ワンプレー目で思いっきりプレーすることと自分が得点源になることは意識しています。

 

ーー次戦に向けた意気込みをお願いします

 アウェイとなりますが、相手の勢いに飲まれずしっかりと勝ち点3を積み上げて首位をキープするために頑張りたいと思います。