男女ともに王座への切符をつかめず、東日本インカレで再起を図る | 早スポオフィシャルブログ

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 5月12日、千葉・長生郡白子町中里サニーテニスコートにて関東学生春季リーグ戦2日目が開催された。1勝1敗で2日目を迎えた女子は、明大・立大・東女体大の3校と対戦。厳しい場面もあったものの、見事に3勝を挙げ、1部リーグ3位入賞を果たした。一方、前日に2勝を挙げ、勢いがついた男子だったが、中大・法大・日体大相手に、終始苦しい展開を強いられ、1部リーグ4位という結果に。優勝を目指していただけに、悔しい結果となった。

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スマッシュを打つ松井

 

 女子は第3戦で明大と対戦した。高橋瑚子(スポ2=山口・岩国商)のコースを突くショットと松井菜摘主将兼主務(スポ4=愛知・岡崎城西)のネットプレーが光り、5-1で1本目を取る。続く、佐藤心美(スポ1=広島翔洋)、半田穂乃花(スポ3=宮城・東北)・村上茉悠(社2=宮城・東北)組は共にファイナルゲームにまで及ぶ激戦に。半田・村上組は惜しくも敗れたが、佐藤が持ち前の強気なプレーで制し、2-1で勝利した。第4戦では立大、第5戦では東女体大と対戦。両大学相手に、全組が快勝し、ストレート勝ちを収めた。全日本大学王座決定戦(王座)への切符はつかめなかったが、関東1部リーグ3位に輝いた。

 

ガッツポーズをする松本

 

 男子2日目は第3戦中大戦の途中から再開された。1-2で臨んだ4試合目。勝たなければならない正念場であったが、小林裕仁郎(スポ4=福井・敦賀)・石森崇大(スポ4=福井・敦賀)組は序盤の良い流れをキープすることができず、敗戦。吉田樹(法4=東京・早実)・松本翔太(スポ3=香川・尽誠学園)組はファイナルゲームまで続いた熱戦を制し、勝利を手にしたが、全体としては2-3で敗れた。続く第4戦では法大と対戦した。1本目に登場したのは、矢野颯人主将(社4=奈良・高田商)・端山羅行(社4=石川・能登)組。ワセダが誇る大将ペアだ。序盤から互いに積極的な強打を放ち、勝敗の行方はファイナルゲームに。矢野は大将として「絶対に勝たなければならない」という思いを抱えながらも、冷静に「相手との駆け引きに集中していた」という。2人の息の合った攻撃で見事に下し、大将としての役目を果たした。吉田・松本組は苦しい立ち上がりとなったが、2ゲーム目で松本がボレーを3本決め、早大に流れが傾く。しかし、相手の多彩な攻撃を崩すことができず、4-5で敗北を喫した。続く髙田淳貴(政経2=東京・早実)も敗れたものの、ルーキーの浅見竣一郎(スポ1=宮城・東北)・安達宣(スポ1=奈良・高田商)組が怯まず果敢に攻め、5-2で勝利。5番勝負となり、再び小林・石森組に明暗が託されたが、終始リードを奪われ、連敗となった。悪い流れを断ち切りたい最終戦の相手は日体大。1本目は矢野・端山組と片岡・黒坂による大将対決となった。序盤に奪われたリードを取り返すべく、粘ったものの、強烈な攻撃にペースを乱され、3-5で敗戦。今大会初出場の吉岡藍(社4=群馬・健大高崎)・飯干開生(社2=東京・早実)組、髙田も敗れ、早大の負けが決定した。吉田・松本組もストレート負けを喫したものの、1年生の浅見・安達組が5-2で勝利するなど、明るい材料も見えた。目標としていた優勝と王座への出場権獲得は叶わず、1部リーグ4位という結果で幕を閉じた。

 

ハイタッチを交わす矢野・端山組

 

 女子が3位に入賞したものの、男女ともに王座への切符を手にすることができず、課題が浮き彫りになった今大会。チームでこの結果を受け止め、夏につなげていく。次に見据えるのは7月に控える東日本学生大学対抗競技会(東日本インカレ)だ。男子には2連覇が懸かっている。今大会での悔しさをバネに、さらに強くなった姿を見せてほしい。

(記事、写真 佐藤結)

 

 

結果

◇男子

▽第3戦

対中大 2-③

浅見・安達4-⑤幡谷・両角

矢野・端山⑤-1濵田・髙田

髙田 淳貴2-④鈴木 亮太郎

小林・石森3-⑤武市・関川

吉田・松本⑤-4松本・中尾

 

▽第4戦

対法大  2-③

矢野・端山⑤-4田中・野本

吉田・松本4-⑤遠藤・桑山

髙田 淳貴1-④橋場 柊一郎

浅見・安達⑤-2森川・菊山

小林・石森1-⑤高橋・広岡

 

▽第5戦

対日体大  1-④

矢野・端山3-⑤片岡・黒坂

吉岡・飯干2一⑤増田・竹田

髙田 淳貴3-④根岸 澪紋

浅見・安達⑤-2野口・関根

吉田・松本0-⑤大村・屋比久

 

◇女子

▽第3戦

対明大  ②-1

高橋・松井⑤-1西山・大野

佐藤 心美⑤-4 青松淑佳

半田・村上4ー⑤前田・中谷

 

▽第4戦

対立大 ③-0

高橋・松井⑤-2日笠・奥田

佐藤 心美⑤-1鈴木美貴

半田・村上⑤-1寺川・廣瀬

 

▽第5戦

対東女体大 ③-0

高橋・松井⑤-2伊東・小柴

佐藤 心美④-0及川咲空

半田・村上⑤-2大西・喜多

 

コメント

矢野颯人主将(社4=奈良・高田商)

--連戦が続いていますが、コンディションはいかがでしたか

 日頃からトレーニングや長時間練習していたため、疲労はあまりなく良いコンディションでした。

--ご自身のプレーを全体的に振り返っていかがですか 

 フルパフォーマンスではなく、ミスショットが目立ちましたが、要所を抑えることができ、大将として役目を果たせたと思います。サービスの強化による得点が大きかったです。

--田中・野本組(法大)との対戦ではファイナルまでいきましたが、何を考えてプレーしていましたか

 絶対に勝たなければならないという思いもありましたが、相手との駆け引きに集中していました。

--4位という結果に終わりましたが、チームとしての課題を教えてください

 ベースラインプレーヤーはショットの精度や球威を上げる必要があります。ネットプレーヤーは下半身を使ったボレーをし、1発で決めるという点が課題です。チームとしては勝負強さといったメンタル面の強化もしていきます。

--次の目標を教えてください

 7月にある東インカレ(東日本学生選手権、東日本学生大学対抗競技会)で個人団体で2連覇したいと思います。また、インカレ(全日本学生選手権、全日本学生シングルス選手権、全日本大学対抗選手権)では三冠します。