【連載】ア式蹴球部 新体制対談「Be 1st」 第5回 神橋良汰×石川真丸 | 早スポオフィシャルブログ

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最高学年、守備陣のリーダーとして最終ラインを牽引する石川真丸(スポ4=名古屋グランパスU18)と神橋良汰(スポ4=川崎フロンターレU18)。大学ラストイヤーにかける二人の意気込みなどを伺いました。

 

*この対談はシーズン開幕前に行われたものです。

 

ーー昨シーズン、2023年を振り返っていかがでしたか。
石川 
自分としては初めて2023シーズンでトップチームの試合に出れるようになった中で、自分の中では手ごたえというのは最初にあったのですけれど、チームが勝てないという状況に自分も置かれている中で、自分の無力さというのを感じましたし、後期が始まってから安斎(颯馬、社4=現FC東京)とか、怪我人の人とか戻ってきて、自分自身試合に出られない状態が結構続いたので、そういったところで自分の無力さというのと実力のなさ、怪我人がいたから今まで出られてたというのは再認識されさせられて。そこから自分自身を見つめ直して、取り組めたからこそ、その怪我人とかもあった状態の時に、関東学院戦(21節)で点とかで波に乗らせるようなゴールを決めることができたのかなという風に振り返ります。

神橋 結果的に見ても、関東2部で5位という順位でシーズンが終わりましたけど、降格して1年目のシーズンってことで、1年で1部に復帰するという目標というのは自分の中では最大のミッションであって、でも最低限でもあるなというのは感じていて。それ以下でもそれ以上でもない感じの目標として掲げてやりましたけど、実際入ってみるとそんな簡単じゃなかったですし、自分はシーズン序盤はちょっと怪我も出れなかったりしてて、後半最後の方は出ましたけど、リーグ戦自分が出てない中で、チームとしては結果が出てるという状況と、自分がリーグ後半試合に出れた中で結果が出せなかったという、そのギャップというか、その差みたいなのはすごい自分の中ですごい悔しかったですし、チームがいい状況というのはみんないきいきしてやれてますけど、チームが勝ててないような、苦しい状況で、自分がチームを勝たせられるだったり、なんかもっと活気づけれるような、必要な選手になるためには、まだまだ足りなかったなというのは、思い知らされたシーズンだったなというのは感じました。

ーー特に印象に残ってる出来事や試合はありますか。
石川 
やっぱり早慶戦ですかね。ずっと憧れてた舞台でしたし。怪我人とかもあったなかで、自分がそのチャンスをもらえて試合に出ることができたので、そこはとても自分の価値につながるような1つの試合だったのかなというのも思うのと、あとは総理大臣杯の関学戦で。初めて大学に来て全国大会経験して、圧倒的な力の差を見せつけられたのと、自分が出てる中で何もその試合でチームに利益を与えられなかったというのがあったので、うん、そこで自分の何が、自分に何が足りないのかであったり、もっとやらないといけないという向上心は改めて芽生えることができた試合でした。

神橋 自分はアミノ(バイタルカップ)の準決勝の国士舘との試合で、さっきも言ったように、全然試合に出られなかった中で、準決勝の1試合だけ出させてもらって、すごい悔しさもあって、それをぶつける試合だなというのはすごい自分が感じた中で、なかなか味わえないトーナメントで、1つのミスがもう失点に直結するような、結構ヒリヒリした感じの緊張感ある試合を自分はすごい楽しめていたなというのは感じてて、ただ、結果としてはPK戦ですけど負けてしまったというところは、早稲田の勝負弱さをすごい痛感した試合だなというのはありますし、あの試合で勝てれば、決勝いけてたというのもあって、自分の悔しさをピッチの上で表現しきれなかったというのはすごい印象的ですし、より悔しかった試合だったなと思います。


ーー自分の中での1番の課題だと思う部分を教えてください
石川 
守備のところです。この前の試合(3月28日国士舘大戦)は自分出てないのですけれど、0で抑えられてましたし、自分が出てる試合というのは、結構失点する場面が多いですし、守備の選手として0に抑えるというのは今年1年意識していきたい課題ではあります。

神橋 自分も守備のところで、スピード乗ってこられた相手に対する対応みたいなところは、ずっと課題に感じてて、そこは試合中もそうですし、練習でも結構取り組めてはいるので、継続的にそこを克服できればなと感じてます。

ーー最終ラインから試合を見る立場として、チームの課題だなと感じる部分はありますか
石川 
最後のところで体張ったりとか、最後のところで点を決めたりという際のところで負けていたのかなというのは、去年一年通して感じたところではありますし、実際ここ守れていれば1部昇格できた可能性もあった試合というのはたくさんありますし、自分自身そこの試合に出ている中で、それをチームに促すの、促すことができなかったというのは感じてる方ではあります。

神橋 自分は2つ感じていて、1つは今言ってたように、ゴール前の守備のところはすごい課題だなというのは感じますし、人数はいるけどシュートブロックできないだったりキーパーとしてのブラインドになって、シュートが簡単に決められるだったりという守備の緩さのところは昨シーズン大きな課題として残ったなというのは感じてて。あともう1つは、得点力の部分で兵藤(慎剛監督、平20スポ卒=長崎・国見)さんも超攻撃的なサッカーを目指してるという面で、昨シーズンもちろん失点してしまうのもよくないですけど、追い付くことは頑張ってできても、そこから逆転したり勝ち越したりする試合というのはなかったなというのは感じてるので、攻守ともに大きな課題というのは1つずつ残ったなという風には感じました。

ーー個人として去年1年間通じて、ここが成長したなって部分はありますか。
神橋 
技術的な部分じゃないですけど、コーチングだったり声出す部分ってところは、シーズン後半から変わろうという意識を持ってプレイできてたというのは、振り返ると感じてるので。自分もすごい技術とか足元がある選手じゃないので、戦う姿勢だったり、声を出して活気づけるみたいなところは最終ラインとして最低限やろうというのは自分も決めてたので。特別技術的な面で成長できたかって言われたらはっきりは言えないですけど、その意識的な部分は自分の中で変わることできましたし、それが1試合じゃなくて、うん、2試合、3試合と、後半になるにつれて継続してそこは続けられたので。それは今でもすごい意識的ではありますけど、ある程度ベースにはなってきてると部分ではあると思うので、それは去年からの続きということでコーチングの部分はすごい去年後半で成長できた部分かなと思います。

石川 なんか勝負強くなったのかなというのはちょっと感じていて、先ほど申し上げたのですけれど、関東学院戦で点を決めたりとか、その前の試合は1試合もベンチに入ってなかったりだとかしていた中で、たまたまそういったチャンスをもらった時に点を決めることができたりとか、早慶戦前自分自身ちょっと足首の怪我をしていた中で、自分の中でやるかどうかの判断をした中で、今までなら休んでたかなというぐらいの結構な痛みだったのですけど、そこで頑張ってすぐの早慶戦に出れたりという、そういったところが自分の1つの成長した部分なのかなというのはありました。

ーー去年のお互いのプレーに点数をつけるとしたら何点ですか
神橋 
難しいな。80点ぐらい。

石川 高いな。

神橋 やっぱり75点。真丸で印象的だったのはさっきも言ってくれたように後期の関東学院との試合で璃太(森璃太、令6スポ卒=現アルビレックス新潟)が結構早い段階で怪我して厳しいかなって思ってた中で、が入ってきてくれた中で、ビルドアップだったり、真丸で剥がす部分、1枚剥がす、ドリブルで剥がす部分はすごいすごい武器になってましたし、すごい自分も最終ラインから見てて助かった部分あったので、実際に途中から出場して難しい状況の中で、後半点取ってくれましたし、それで勝ち点1取ることができたので、あの試合はすごい真丸に助けられたなというのは素直に感じてる試合でしたし、後期自分と真丸が組むこともありましたけど、すごい自分もやりやすかったですし、自分も知り合いから聞いても、嫌な選手だよねとか、いい選手だねというのは聞くので、昨シーズン結構真丸は効いてたかなと。すごい感じます。

石川 僕は65点ぐらいですか。理由としては、試合に4年生として颯辰(中谷颯辰、令6基理卒)とか松君(平松柚佑前主将、令6社卒)が出てた時とかもあったから、試合に出れてない部分とかもあったし、多分神橋の実力だったらもっと試合に出れてもよかったのかなという風に自分の中で感じています。後期の部分とかでは結構神橋の守備とかに助けられた部分とか、チームにとって、うん、大事なターニングポイントとなるプレーとか、自分の中で結構感じてたところがあったので、そういったところはすごいなというか、評価したいというのはありますし。あと、点を取ってほしいですコーナーとか高さあるので。来年はちょっと大量得点期待してます。

 

打点の高いヘディングを見せる神橋
 

ーーお互いの他己紹介をお願いします
石川 
サッカー面だと後ろからチームを支える声だったりは最近出てきてて、自分自身も結構それに感化されるというか、そういうプレーもありますし、ヘディング強いので、そういったところ、跳ね返しだったり、もっと欲を言えば点を取って欲しいというのはありますね。プライベートはあんまり別に一緒にいるってことはあんまないよね。

神橋 そうね。

石川 休みの日に一緒に行くとかそんなになくて。実際神橋が結構実家に帰省しちゃうというのもあって。寮にはあんまりいないので。僕は結構いるのですけど、(神橋は)あんまりいないので、遊べないですかね。性格とかは仲間思いなのかなというのはありますね。なんていうのかな、僕結構1人で行動したりとかしちゃうところあるのですけど、そういったところで結構なんかその話しかけてくれて、結構みんなといる印象があります。
 

神橋 真丸のサッカー面は攻撃的サイドバックという言葉が1番似合うかなというのと、名古屋出身らしい、足元だったり、ドリブルを持ってるので、苦し紛れに自分がバス出しても一切はまらないで1人で打開してくれるというのはすごい助かりますし、キックもすごいうまいので。去年はあんまりなかったですけど、クロスからアシストしたりだったり、真丸の得意な形ってのがあるので、そこからのシュートだったりというのは、すごい魅力的な選手だなという、すごい感じます。プライベートに関しては、結構寮にいることは多いかなとは思います。結構ベッドにいることが多いかな。

石川 最近はいないだろ。いない。

神橋 性格的には今も言ってたみたいに、1人の時間が結構好きなんだろうなというのは、すごい感じるし、結構、あんまり自分の話を人に言わない感じ。寮生みんな結構自分の話をしたがるんですよね。結構、寮生は1つのファミリーみたいな、もうみんなオープンに言っちゃう感じなのですけど、結構真丸は普通だと思うんですけど(あんまり自分のこと言わなくて)。俺ら結構オープン過ぎるかもしれない。(笑)俺らからしたらちょっとこう、内気じゃないですけどあんまりオープンにしない感じの性格かなというのは感じますね。あとはシンプルに優しい。優しいっす。はい。

石川 なんか周りがすごい盛り上がってるなあと思いつつもでもなんか僕の部屋で騒がれることが結構あるので。

神橋 人気者っすね。

石川 あんまりその自覚はないですか。結構なんか愛を持って接してんだよみたいに言われるのですけど、僕自身は全く愛を感じない。ちょっと文字で切り取ると危ないですけど(笑)

神橋 愛されキャラだと思いますよ。絶対そんな感じがします。

ーー最近ハマってることとかありますか
石川

最近じゃないんですけど、僕はずっと漫画とか映画とかアニメが好きなので、暇さえあれば見たり読んだりしてるって感じですかね。

ーーチームメイトに映画好きとかいるんですか
石川 
結構寮生は映画とかアニメとか漫画好きというのは多いので、そういったところでコミュニティーとかあるのですけど、ここ(神橋)とかは全く知らないので、一切入ることできてないので。

神橋 全くですね。

石川 ちょっとかわいそうなので、ほんとに読んでほしいというのはみんな言ってんすけど、1個も読んでくれないので。ほんとに人生感が変わると思うので読んでほしいと思います。

神橋 いや、見たいんですけど、僕ちょっと飽き性なんですよね。おすすめされた映画をこう、見るんすけど、スマホとかでパって見るんですけど、なんかLINE来たら、そっからLINE行っちゃったり、なんかTikTok行ってしまったり、なんかこう、コロコロ変わっちゃうので、1個に集中してみたいなのができない、性格なのかなというのは感じました。なんか見るなら映画館かなという感じですね。

ーー神橋選手最近ハマってることありますか
神橋 
買い物ですかね、オフとかも、1人でぷらっとこう、都内を歩いてることが多いんですけど、ショッピングじゃないですけど、服見たり、美容系コスメじゃないですけど、なんかそういうの見たりして、なんか買って帰るとかしてて。特別なんかこう、生活がガラッと変わるような、買い物じゃないですけど、例えばハンドクリーム1個買ってみたり、パック買ってみたり、香水を1個買ってみたり、みたいな、ちょっとした生活水準を上げるみたいなことが好きで、ちょっとずつ貯金してそういうのに当ててみたり。オフの時間だったり、サッカー以外の時間が長いので、その時間を大切にしたいというか、リラックスしたいなって感じてきてるので、最近はハンドソープ買ったり、ハンドクリーム買ったり、香水買ったりみたいなのが最近多いです。

ーーこれはおすすめしたいみたいなものはありますか
神橋 
イソップのハンドクリームのスティック状のやつがあるんですけど、4000円ぐらいのやつ売ってて、それをこの前買って使い始めてるのですけど、めちゃくちゃいい匂いして、風呂後にそれつけるとなんかめちゃくちゃ癒されるというか、リラックスできるよなという感覚はあります。


ーーチームメイトで似たような趣味を持ってる方いますか
石川 
いないない。ないっすね。

神橋 ない。俺ぐらいっすかね。多分。あとは、地元の友達とよくいるので。うん。地元の友達は結構服好きだったりというのはありますね、その影響はすごいあるかなって感じますね。

ーー今、誰かにおすすめしたいことはありますか
神橋 今めちゃくちゃハマってる料理があるんですけど、料理。サーモンを切って、それにアボカドも切って

石川 その時点でうまいな

神橋 で、それを2つ、ちょっとあえて、バジルソースをかけてまたあえて。それがめちゃくちゃうまくて、しかもサーモンとかアボカドはめっちゃ体にいいし、多分アスリートは全員食った方がいいんじゃないかと思いますねえ。アボカドが好きなのでアボカドいいよねって話を何回か(ここ二人で)してしてます。

石川 なんか寮生はみんな好きじゃないらしくて刺さってないんですけど。俺ら2人だけアボカドいいねって言ってる。

神橋 アボカド、森のバターって言われてるぐらいめっちゃ体にいいらしいので。あとサーモンはシンプルに体にいいので、それをバジルソースであえて美味しく食べるというのが、1番いいなと思ってるので、それはおすすめしたい料理ですね。
 

ーー寮の中でお料理をする人はどれぐらいいますか
石川 
あんまり台所と呼べるほどのところもないのであれですけど神橋は結構やってると思います。

神橋 俺はやりますね。ちゃんと買って包丁で、フライパンでやったりはしますけど。

石川 俺はそんな包丁使って神橋みたいになんかがっつり作ったりとかしないですけど。鶏肉レンチンとかくらいはやったりします。

ーーいつ頃からお料理されるようになりましたか
神橋 
大学入ってからですね。1年目とかは全然やってなくて、今年入ったぐらいですかね。それまでは、それこそ肉、野菜炒め用のみたいな100円のやつと、フライパンで(軽く調理して)みたいな。塩胡椒少々で、バーってやるとか、結構簡単な適当なやつばっかりでしたけど、ちゃんと野菜切ってとかというのは、去年頭ぐらいからやるようになりました

ーーなんか目覚めるきっかけとかありましたか
神橋 
Youtubeで、vlogとかで生活をこだわってる人の物を見るのが結構好きで、たまたまおすすめに出てきたような、なんか料理してる動画見て、なんかいいなとシンプルに思って、自分も大学生活が、時間あるのでちょっと楽しめればなみたいな感じで始めたのがきっかけかな。
 

ーー趣味で入ったけど、気づいたら習慣になってた感じですか
神橋 
ですね。シンプルに体気遣わなきゃいけないなというのを感じ始めたのも大体そんぐらいの時期で。ちょっと体脂肪を減らしつつ筋肉量を増やさなきゃなというのは感じてて。なるべく低脂質で高タンパクな食べ物を食べなきゃいけないって考えた時に、それが割と嫌な食事になりがちですけど、それをなるべくちょっと楽しめればいいかなというのを感じた中で、1番最高なのがさっき言った料理かな。そこに結局たどり着いたなという感じですね。

 

開幕戦にて積極的な攻撃を見せた石川

ーーシーズンに向けての話に移らせていただきます。今季は守備についての取り組みが増えたと伺いました。実際最終ラインのお二方から見て今のチームとしての守備はいかがですか
神橋 
そうですね、去年は兵藤さん1年目で、守備どうこうというよりかは、攻撃に指導だったりそっちの方に当たってたなというのは印象としてありますけど、今年から監督もおっしゃってたように、守備の部分で失点を減らすってところを多分意識されてるなというのを感じてて、そういった中で、最終学年の自分がディフェンスリーダーとしてやらなきゃいけないなというのは感じますし、そういった中で去年特に失点シーン、リーグの全部見ましたけど、それを分析して人数はいるけど、守りきれない、体に当てれないというシーンがすごい多かったなという風に感じてて、その反省を活かして、昨年の年末から全員がゴール前の守備ってところは意識して、熱量高く今やれてるかなと思います。

石川 守備のところで言ったら、去年よりも0で抑えようという、チーム全体の意識が高まったのかなという風に思っていて。最近の試合で言ったら先日(3月28日国士舘大戦1ー0)の試合もそうですし、0で抑える試合というのは、公式戦で出せるようになってきたというのはいいところだし、自分たちが成長してきたところなのかなという風に考えてるんですけど、まだまだ2点、3点取られる試合というのは全然ありますし、そういった中で、自分たち守備の人としてもっと0にこだわり続けるというのをチーム全体にもっと浸透させないといけないですし、その2点、3点取られた中でも、それを越すような得点力だったり攻撃力というのは養っていけないのといけないのかなという風に考えてます。

ーー今シーズンサッカー面でこだわりたいことはありますか
神橋 
守備陣なので無失点勝利ってところは1番こだわらなきゃいけないなと、感じてます。チームとして監督もおっしゃってますけど、3ー0以上で勝利するというところは、目指さなきゃいけないスコアだと思うので。チームとしての目標と、自分の目標もそうですけど、そこは結構リンクしてる部分はあると思うので。守備陣として無失点で勝利するってところは最低であり、最高のミッションなのかなと思います。

石川 今、神橋も言ってくれたように、守備の人としてその試合を0で抑えるというのはもちろんありますし。ただ、見ている人にもワクワクするようなプレーであったり、自分自身もゴールであったりアシストというところはこだわってやっていきたいので、チームの勝利に貢献できるような直結するプレーをしていきたいなというに考えています。


ーー最高学年としての意識はいかがですか
神橋 
本当に最終学年というか、4年生が、4年生がという意識だったり気持ちってのは、今年だけじゃなくて去年の年末の天皇杯予選だったり、それに向けての練習からもそうですけど、最終学年の4年生が、行動でも声でもピッチ外でもピッチ内でも全部示さなきゃいけないんだよというのは全員認識としてありますし、その認識が全員にあるからこそ、ピッチ内にも、すごい4年生の気持ちだったりってところは表現できてるかなと思うので。自分は4年生ってのもそうですし、去年自分が戦ってきた身として、経験ある分、今年はリーダーとしてやらなきゃいけないなという自覚はすごいありますし、その自覚を持ってここ最近もある程度できたかなと思いますし、そういったところはもっと継続的に見てやらなきゃいけないかなと思ってます。

石川 去年に比べて、最終学年になったということで、4年として体現しないといけないことだったり、求める理想像というのは、多分自分も含めみんな持ってると思いますし、そういった中で、そういった理想像に近づけるために1人1人が何をしないといけないのかというのをもっと行動してやっていく必要があるのかなというのは考えています。ただ、その最高学年として、その気負いすぎるとプレーにも影響はあると思いますし、そこで気負うことなく、かつその求める理想像に近づけるような行動と言動でやっていきたいなというふうに考えてます。

 

対談中の神橋

ーー現時点での今後思い描くキャリアプランはありますか。
神橋 
プロの舞台で活躍したいというのが今の1番の目標で。それは目標でもありつつ、達成しなきゃいけない目標だと思ってるので、今はそこに向けて焦ることなくというか、自分をこう表現して、それが結果的に(プロに)なれるかなれないかと思ってるので。そのためにじゃなくて、自分を表現して、サッカーを楽しみながら、勝ちながら、その目標に近づければなというのは今1番感じてます。

石川 自分も今はまだ来年もサッカー続けたいという気持ちもありますし、そういった中で今年1年自分の中で後悔が少ないような取り組みであったり言動含めてやっていきたいなという風に感じてます。

ーーア式蹴球部創部100周年を迎えました、そこに対しての意識みたいな部分はありますか
神橋 
自分が入学する前にも、自分たちが4年生になった時に、創部100周年だよというのは知ってましたし、それを意識して入学してきたので、いざこうやって4年生になって、100周年の年になると意識しますし、1月7日に100周年のキックオフミーティングがありましたけど、そういった活動で、OBの方だったりOGの方がたくさん来てくれた中で、そういった企画だったり活動みたいなのがあることで、100周年だなって、すごい大事な年だなというのはすごい感じるので、この100周年という、引き継いでくださったたくさんの先輩方だったりというの、歴史だったり成績だったりというのをに恥じないようなというか、今の1番の目標であれば、日本一だったり、1部リーグに昇格することが1番の目標ですし、そこが恩返しだと思うので、そこの目標にはブレずにやり続けなきゃいけないなというのは感じてますし、変に意識してるわけじゃないですけど、100周年ということで、みんな気が引き締まりますし、試合前にも何人かの選手が口に出してるように、そこはすごい意識できてると思うので、いい方向に全員が向いていければなと感じてます。

石川 100周年というのは、今神橋も言ってくれましたけど、自分たちが入学してから結構常々言われてた中で、いろんな活動を通して、今年始まった時から自分たちそういった責任ある年なんだなというのを改めて自覚しましたし、結果を残して強いア式を取り戻さないといけないなというのは改めて感じたので、気負いせずというか、100周年だからというわけじゃないので、常に結果と、早稲田に恥じないようなプレー、ピッチ外も含めてですけど、やっていきたいなと思います。

ーー今年の2部リーグはどう見ていますか
神橋 
正直なことを言うと昇格しなきゃいけないような大学が残ってしまった、1部に残らなきゃいけなような大学が落ちてきてしまったってこともあり、1部と特別差がないような、メンバーというか、大学になってるかなと思います。ただ、気持ちだったり、そのメンタリティの部分はブレることなく、どこが相手でも相手に合わすことなく自分たちのサッカーを展開すれば、勝てるなというのはすごい感じてますし、そういった自信を持ってやれれば十分結果が残せるなという風には感じています。もちろん簡単なシーズンというか、リーグにはならないと思いますけど、みんなが自信を持ってやれれば十分に結果出せるかなと思います。

石川 自分の中では、結構去年以上により一層厳しい戦いが待ってるのかなという風に感じていて。去年リーグ戦、カップ戦であったりとかで結果残してるチームが今年2部リーグに来るという中で、自分たちが今までやってきたこととか積み上げたものというのは、他の大学と戦っても十分に発揮すれば勝てると思いますし、それに対して自分たちが受け身になってビビってしまったら、多分結果もついてこないと思うので、やるべきことやるのと1人1人がチャレンジすることを意識すれば、しっかり結果もついてくると思いますし、1部昇格というものはつかめ取れると思います。

ーー今季のキープレイヤーを教えてください
石川 
伊勢(航主将、社4=ガンバ大阪ユース)でお願いします。理由としては主将として今までチームを引っ張ってきてくれた中で、多分今年もあいつがピッチ内外で示してくれると思うので、そういったところに注目しながら、そこにみんなが向かっていけれるような、追い越し、追い越せって感じで、やっていきたいなって思います。

神橋 自分は松尾(倫太郎、人4=千葉・八千代)と駒沢(直哉副将、スポ4=ツエーゲン金沢U18)で。このプレシーズン中も多くの試合を重ねましたけど、トップチームで試合してきて、攻撃の起点となるのはその2人だなというのはすごい感じますし、松尾に関しては、松尾につけとけばなんかしてくれるだろうという、期待感だったり、実際に仕掛けて1枚剥がしてくれたり、ゴールに直結するようなプレーできますし、試合に勝つための大きな仕事をしてくれるなというのは感じます。直哉に関しては、去年すごい点取ってくれましたし、彼自身も単独得点王を狙ってると思うので、大きな期待をしたいですし、直哉の活躍が本当に試合を左右すると言っても過言じゃないと今感じてるので、2人にはすごい期待したいなと思います。

ーー自分のここを見てほしいというところはありますか

石川 守備の選手ではありますけど、自分は攻撃が得意ですし攻撃が好きなので、ビルドアップで1枚剥がすところであったり、ゴールに直結するようになって、アシストであったり、ゴールというのはこだわってやっていきたいなって考えています。

神橋 自分はヘディングのところをすごい注目して見てほしくて。もちろん、自分がヘディングで跳ね返したり、競り勝つってことで、チームの流れを変えることもできると思ってますし、自分がヘディングで競り勝つことで、自分のリズムが作れるというか、自分の感覚としてあるので、競り勝った時には、その後のプレーも良くなりますし、自然と声が出たり。そういう1回のヘディングで勝つことによって、色んないい影響が自分の中で出てくると思ってるので、そこは試合のスタートからヘディングのところ意識してやれてますし、今さっき真丸からも要求あったように、ヘディングで点取るってことは今シーズン目標としてますし、点取んなきゃいけないなと思ってるので、そこのヘディング、点取るとこだったり跳ね返すところだったりってところに関しては色々な要素はありますけど、全てにおいてヘディングのところは1番注目してほしいところだなと思います。

ーー今シーズンへの意気込み、抱負をお願いします
石川 
チームとして掲げている日本一、1部昇格というのは。達成したいですし、自分の中で日本一というのは1つの目標でもあるので、大学サッカー最後の年ということで、そこにはこだわってやっていきたいと思います。また、自分自身としては、チームを助けられるような選手になれるように試合に出て活躍したいなというのはあるので、まずは1番チームの勝たすことを意識して行動していきたいなという風に思います。

神橋 今年は一部昇格は絶対しなきゃいけない目標だと思ってます。さっきも言ったように、その簡単なシーズンではシーズンというかリーグにはならないと思いますけど、シーズン通して、1年間雰囲気作りだったりってところは、このプレシーズン、すごいいい積み上げができてると思ってるので、その積み上げってところを継続して、今シーズンやり続けるってところと、4年生が示し続けるってところは必要な要素だと思うので、そういったところが噛み合うというか、リンクしていた結果が優勝ってところに繋がってくると思うので、そういった過程をしっかり大事にしながら、優勝を目指してやっていきたいなと思います。個人としては、ピッチの上で存在感をしっかり示しつつも、得点だったりってところに直結するプレーと、自分もしっかり得点を取るってところ。守備陣として、さっきも言ったように無失点勝利ってところは毎試合目指さなきゃいけないところだと思って、そこのミッションに向けて、意識しながらやり続けるってところと、結果的にはそういったところが評価されてプロサッカー選手になれるように、しっかり責任感と緊張感というのを持ちながら1年間やれればいいかなと思ってます。

 

(取材・編集 和田昇也)

 

漢字一文字で意気込みを書いてもらいました

 

神橋良汰(かみはし・りょうた)

2002(平14)年6月16日生まれ。192センチ。川崎フロンターレU18出身。スポーツ科学部4年。残念ながらシーズン序盤から負傷離脱となってしまった神橋選手。復帰後の活躍に期待です!

 

石川真丸(いしかわ・しんま)

2002(平14)年4月30日生まれ。170センチ。名古屋グランパスU18出身。スポーツ科学部4年。映画好きの石川選手、最近見て良かった映画は「劇場版ハイキュー‼ ゴミ捨て場の決戦」とのことです!