関東大学選手権 5月5日 東京・ダイドードリンコアイスアリーナ
新体制として迎える初の公式戦である関東大学選手権(春大会)。早大はその初戦、立大と対峙した。第1ピリオド(P)から積極的な攻撃で6点のリードを奪ったが、第2Pで立大のGKが代わると、試合は膠着(こうちゃく)状態に。しかし第3Pでは早大が再び主導権を握って3点を追加した。最終的に立大に得点を許さず、10-0で大勝を収めた。
先制点は4分、FW松下仁(商1=東京・早実)のゴールだった。敵陣に入ると一気に加速して相手ディフェンスを置き去り、そのまま自らが得点を決める。このゴールを皮切りに、6分にもカウンター攻撃で松下、FW林幹太(文4=東京・早実)がパスをつなぎ、最後はFW笹沼葵(教2=東京・早実)が決め切って2点目。その後もFW樋口能乙(スポ1=青森・八戸)とFW飯塚創哉(教1=東京・早実)が公式戦初ゴールを決めて追加点を奪うなど、早大の勢いは増していった。16分には今試合好アシストを見せていた林が、冷静な判断でキーパーを交わして自ら得点を奪う。さらに18分、縦にパスをつなげた早大が立大にスピードでまさり、DF共田野安(国教3=カナダ・George Eliot Secondary School)が6点目を追加した。第1Pは6-0とし、大差をつけた。
4点目を決めたFW飯塚
このまま早大がリードを広げるかと思われたが、第2Pはなかなか試合が動かなかった。立大のGKが交代し、早大の攻撃はとまっていないものの得点につながらない。それでも32分にFW平林慶太(スポ4=北海道・釧路江南)のアシストでFW岩村晴翔(社2=東京・早実)が公式戦初ゴールを決め、第2P唯一の得点を奪った。終盤はペナルティーにより一時2人が退場するなど、人数的に不利な時間が続いていたが、ここもGK大塚斗琶(スポ1=北海道・苫小牧中央)が初出場ながら無失点を貫き、7-0で第2Pを終えた。
第3Pは少ないシュート数ながら、早大の決定力が光るピリオドとなった。46分、FW上山響平(スポ4=北海道・駒大苫小牧)のアシストから松下が今試合2点目となるゴールを決める。その後は立大もシュート数を増やし、攻守が目まぐるしく切り替わったが、速い展開の中でも早大は飯塚、樋口が外から内に入れたパスを確実にFW高見澤英翔(スポ1=埼玉栄)が決めて得点を奪った。さらに最後はゴール前で立大ディフェンスが崩れたところを逃さず、上山のアシストで笹沼がシュート。試合をたたみかける10点目を奪った。
9点目を決めたFW高見澤
初戦を10ー0と快勝し、幸先の良いスタートを切った早大。今試合では今年度入部した新入部員の初ゴールも多く見られた。中でも2ゴールを決めた松下は「今日初ゴールを決めることができたのですが、しっかりと振り返れば反省点も多く、改善できる場所がある」と高みを目指す貪欲な姿勢を見せた。決勝リーグ進出をかけた次戦の相手は、昨年の日本学生氷上競技選手権(インカレ)3位の法大だ。今試合で活躍した1年生に加え、経験豊富な上級生がそれぞれの実力を発揮できるか。今季最初の勝負どころを迎えることになる。
(記事 濵嶋彩加、写真 小島大典)
※掲載が遅くなり、申し訳ございません。
◆コメント
FW松下仁(商1=東京・早実)
ーー入部されて初試合だと思いますが、どのような気持ちで臨みましたか
自分は試合に出させてもらってたので、まず落ち着いてプレイすることと、シンプルにプレーすることを心がけて、がむしゃらにプレイすることを心がけて頑張りました。
ーー実際やってみて、今試合振り返っていかがですか
今日初ゴール決めることができたんですけど、ちゃんと振り返ればもっと反省点も多くて改善できる場所もあると思うので、次の法大戦は1段階レベルが上がると思うので、それに向けて改善点を修正できたらなって思います。
ーー2得点の活躍でしたが、得点シーンを振り返って
1点目はかなりいいシュートを打つことができたんですけど、1点目もがむしゃらにプレイした結果できたゴールだと思うので、これからも続けていけるといいと思います
ーー今後の意気込みをお願いします
今年は人数も少なくて、1年生が出る回数も多いと思うので、今まで通りがむしゃらにプレーすることと、いつでも全力プレーで頑張りたいです。
FW高見澤英翔(スポ1=埼玉栄)
ーー入部されて初試合だと思いますが、どのような気持ちで臨みましたか
高校から大学に上がって、周りも先輩方も全然(レベルが)違うので、それに負けずに 自分らしいプレーができるようにということを心がけてプレイしました。
ーー実際に戦ってみて、今試合を振り返っていかがですか
最初かなりチャンスとかあったんですけど、決めきれるところを決めきれてなかったので、 次の法大戦に向けて決めるとこちゃんと決めて、勝利に貢献できるようにしたいなと思います。
ーー初得点シーンを振り返って、得点した時のお気持ちはいかがでしたか
自分が決めた時はもう3Pの残り時間が少なかったので、すごい チャンスで外してたので、やっと決めれたなっていう気持ちでいっぱいです。
ーー今後の意気込みをお願いします
まだまだ決勝までちょっと遠いので、全試合勝って、まずは春の大会優勝に1年生ながら貢献できるように頑張っていきたいと思ってます。
FW飯塚創哉(教1=東京・早実)
ーー入部されて初試合だと思いますが、どのような気持ちで臨みましたか
練習試合で3回やってて、4試合目でしたので、緊張とかはなくその3試合もよかったので、その内容を続けようっていうつもりで、チームとしても個人としても初試合を迎えました。
ーー実際に戦ってみて、今試合を振り返っていかがですか
個人としてはなかなか思ったようなプレーができなかったので、次の法大戦に向けて切り替えていかないとなという印象です。チームとしては良い雰囲気で追われたので、その雰囲気のまま法大戦に良いイメージを繋げれるようにしたいと思います。
ーー初得点シーン振り返って、得点した時のお気持ちはいかがでしたか
あまり初得点にこだわりっていうのはなかったです。けど、決めないとシーズン通してズルズル決めれないでいくと嫌だなと思ってたので、決めれてほっとしたという感じです。
ーー今後の意気込みをお願いします
優勝に向かってチームにできることを全てやっていこうと思います。
FW樋口能乙(スポ1=青森・八戸)
ーー入部されて初試合だと思いますが、どのような気持ちで臨みましたか
チームとしても自分としても公式戦の入りは大事にしようと思っていて、そこで自分の目標としてはフィニッシュチェックにしっかり走って行って、良い雰囲気を作ることを挙げていたので、そういったところは出来て良かったと思います。
ーー実際に戦ってみて、チームの戦いぶりを振り返っていかがですか
すごく足も動いていたと思いますし、試合の事前ミーティングで話していたことはしっかり達成出来た良い試合だったと思います。
ーー初得点シーン振り返って、得点した時のお気持ちはいかがでしたか
自分とセットを組んでいた先輩方が良いプレーをしてくれて、最後自分がたまたま決めたという感じだったので、ラインメイトに感謝したいです。
ーー今後の意気込みをお願いします
来週は法大という強いチームと戦って、決勝リーグでも今後強いチームともやることになると思うので、しっかり今試合を振り返って課題を改善し、さらに良い試合を出来るように頑張ります。
FW岩村晴翔(社2=東京・早実)
ーー入部されて初試合だと思いますが、どのような気持ちで臨みましたか
最初すごく緊張したのですが、試合経過とともにどんどん緊張もほぐれてきて、点数も決めれて良かったと思います。
ーー実際やってみて、今試合を振り返っていかがですか
今日の試合は早稲田がパックをキープしてリードしていたと思うのですが、最後まで気を抜くことなく戦えて良かったと思います。
ーー初得点シーン振り返って、得点した時のお気持ちはいかがでしたか
初の試合で決められたので嬉しかったです。
ーー2年生から部に入部されたかと思いますが、きっかけは何かありましたか
サークルで1年プレーさせていただいたのですが、その中で、部活としてアイスホッケーをしたいという気持ちが強くなって入部させていただきました。
ーー今後の意気込みをお願いします
2年生なのですが、新入生として、1年生と一緒に頑張っていきたいと思います。
GK大塚斗琶(スポ1=北海道・苫小牧中央)
ーー初試合でしたが、どのような気持ちで臨みましたか
初めての試合で緊張感もあったのですが、先輩たちのフォローもあって、雰囲気良く試合ができたので良かったと思います。
ーーチームの戦いぶりを振り返っていかがですか
やはり早稲田は全学年で仲が良くて、試合でも私生活でもコミュニケーションがしっかり取れているのでそこを生かした試合が出来たかなと思います。
ーー第2Pまで完全に抑え込みましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか
ピンチもいくつかありましたが、落ち着いて周りを見てプレーが出来たので、良かったと思います。
ーー今後の意気込みをお願いします
今年は1年生もたくさん入っていて、強豪と渡り合える戦力があると思うので、優勝を目指して頑張っていきたいと思います。