５月11日、千葉県白子町テニスコートにて関東学生春季リーグ戦１日目が開催された。男女共に関東１部リーグに属する早大軟式庭球部。レベルの高い相手と激しい風に翻弄（ほんろう）される場面が多くあったものの、男子は２勝、女子は１勝を挙げ、順調な滑り出しを見せた。
ガッツポーズをする佐藤
ゲームは、男子は５本、女子は３本による点取戦で行われた。そのうち、男子の３本目、女子の２本目はシングルス形式によるものである。女子初戦の相手は、国学院大。１番手の高橋瑚子（スポ２＝山口・岩国商）・松井菜摘主将兼主務（スポ４＝愛知・岡崎城西）組は２人で粘り続けたものの、３－５と惜敗した。２番手は５月３・４日に行われた関東学生シングルス選手権で全日本学生シングルス選手権の切符を手にした佐藤心美（スポ１＝広島翔洋）。強気な姿勢を見せたが、２－４で勝ちを譲った。続く、半田穂乃花（スポ３＝宮城・東北）・村上茉悠（社２＝宮城・東北）組も流れを引き寄せることができず、０－５で敗戦した。第２戦の相手は日体大。日体大は昨年の秋に行われた関東学生秋季リーグ戦で優勝したチームである。１番手高橋・松井組は、一進一退の攻防となる接戦を制し、５－３で勝利した。続く佐藤がストレート負けを喫し、苦しい展開になったものの、半田・村上が積極的なプレーを見せ、５－１で快勝を収めた。
ラケットを振り切る浅見
男子は初戦で国学院大と対戦した。１番手は１年生ペアの浅見竣一郎（スポ１＝宮城・東北）・安達宣（スポ１＝奈良・高田商）組。安達のボレーと浅見のシュートボールで、１ゲームを先取したものの、続く４ゲームを奪われてしまう。それでも、２ゲームを取り返すと、流れを呼び戻し、ファイナルゲームで勝利した。続く２番手矢野颯人主将（社４＝奈良・高田商）・端山羅行（社４＝石川・能登）組、３番手髙田淳貴（政経２＝東京・早実）、４番手小林裕仁郎（スポ４＝福井・敦賀）・石森崇大（スポ４＝福井・敦賀）組も、危なげなく快勝。吉田樹（法４＝東京・早実）・松本翔太（スポ３＝香川・尽誠学園）組は序盤にミスが続き、３ゲームを奪われたものの、徐々にペースを取り戻し、ファイナルゲームの末、勝利した。第２戦の相手は明大。浅見がつないでつくったチャンスボールを安達が着実に決め切り、５－２で勝利。続く、小林・石森組、髙田が敗戦し２本を取られたが、矢野・端山組、吉田・松本組が安定したプレーで白星を重ね、３－２で勝ち星を挙げた。第３戦では、中大と対戦した。浅見・安達組がファイナルゲームまで持ち込む激闘を展開したが、相手にペースを握られてしまい、惜敗。矢野・端山組は、激しい打ち合いの中でも、自分たちらしいプレーで決め切り、５－１で勝利した。髙田は、序盤にショートボールを巧みに使い、ポイントを重ねたものの、波に乗り始めた相手の勢いを止められず、惜しくも敗れた。第３戦の４試合目以降は明日12日に行われる。
ボールを打つ矢野
大会前、矢野は全日本大学王座決定戦への出場権を獲得するため、「絶対に優勝をしたい」と意気込んだ。明暗は明日に託された。昨年の関東学生秋季リーグ戦に続き、優勝を手に入れられるか。真価が問われるのはこれからだ。
（記事、写真 佐藤結）
結果
◇男子
▽第１戦
対国学院大 ⑤－０
浅見・安達⑤－４須田・黒須
矢野・端山⑤－１川崎・吉良
髙田淳貴④－１寺本隼
小林・石森⑤－１勝浦・岩﨑
吉田・松本⑤－４岡田・山中
▽第２戦
対明大 ③－２
浅見・安達⑤－２中村・岡田
小林・石森２－⑤辻花・上田
髙田 淳貴１－④米川 結翔
矢野・端山⑤－２金山・大辻
吉田・松本⑤－１藤崎・佐藤
▽第３戦
対中大 １－２
浅見・安達４－⑤幡谷・両角
矢野・端山⑤－１濵田・髙田
髙田淳貴２－④鈴木 亮太郎
小林・石森－武市・関川
吉田・松本－松本・中尾
※明日第４試合から開始
◇女子
▽第１戦
対国学院大 ０－③
高橋・松井３－⑤久保田・原
佐藤心美２－④濱島怜奈
半田・村上０－⑤庄司・髙嶺
▽第２戦
対日体大 ②－１
高橋・松井⑤－３五十嵐・原田
佐藤 心美０－⑤天間 美嘉
半田・村上⑤－１細田・村上