春季関東大学リーグ戦 5月11日明海大学浦安キャンパス
残り試合も少なくなってきた春季南東大学リーグ戦(春季リーグ)。5月11日、早大は国際武道大と対戦した。第1セットは攻撃と守備がなかなか噛み合わず先取される。しかしその後は堅いブロックとレシーブで相手の攻撃をしのぎながら的確にアタックを決め、3セットを連取しセットカウント3ー1で勝利した。
第1セットは序盤、秋重若菜(スポ4=大阪・金蘭会)の強烈なビックサーブが決まる活躍もあり8ー6でリードしていたが、試合の流れは相手にあった。スパイクがネットにかかる自責点なども多く、逆転されてからもなかなか相手をとらえられない。早大はタイムアウト明け、林穂乃花(スポ3=東京・国分寺)を投入し巻き返しを図る。一時同点まで追いついたが、最後まで相手の攻撃を掴みきれずセットカウント21ー25で最初のセットを落とした。
サーブを打つ秋重
続く第2セットからはギアを一段階上げたようにチームの雰囲気が変わった。秋重がコートを縦横無尽にかけ回り、両サイドからのアタックだけでなくバックアタックも決める大活躍を見せ、失点しつつも常に2点差以上をつけながら試合を進めていく。相手の強打も山崎葵(社3=岡山・就実)を中心に粘りのレシーブでつないで攻撃のチャンスに変え、25ー19で第2セットを勝ち取った。
セットカウントを1ー1に戻して迎えた第3セットは、川村彩乃(社1=岡山・就実)と西崎梨乃(スポ2=大阪・大阪国際滝井)が輝いたセットとなった。セット序盤、センター、ライトからの力強いアタックを次々と決めた川村は輪の中でガッツポーズを見せる。加速していく勢いに西崎もクイック攻撃や的確なブロックで加担し、点差をどんどん広げていった。西崎のライトからのアタックが最後の1点となり、25ー16でこのセットも難なく勝ち取った。
アタックを打つ川村
勝ち切りたい第4セットも早大の勢いは止まらない。秋重、川村を中心に両サイドからパワフルなアタックと隙をついたフェイントで得点を重ねていく。後半はラリーが続く場面もあったが、相手の攻撃の傾向を攻略した早大には恐るるに足らない。粘り強いブロックとフロアディフェンスの連携で冷静に対処し続けて攻撃に繋げると、西崎やモサクまり(国教1=東京・クリスチャンアカデミーインジャパン)がすかさずアタックを打ち込み、セットカウント25ー20で第4セットも早大のものとなった。
ライトからアタックを打つ西崎
7戦目までとは異なるタイプのチームとの対戦となり、はじめは苦戦したが、試合中に対応し見事勝利を収めた早大。残り3試合もこの勢いのまま勝ち進んでほしい。
(記事、写真 佐藤玲)
セットカウント
早大3ー1国際武道大
第1セット 21ー25
第2セット 25ー19
第3セット 25ー20
第4セット 25ー20
スタメン
アウトサイドヒッター 秋重若菜(スポ4=大阪・金蘭会)
アウトサイドヒッター モサクまり(国教1=東京・クリスチャンアカデミーインジャパン)
ミドルブロッカー 川村彩乃(社1=岡山・就実)
ミドルブロッカー 西崎梨乃(スポ2=大阪・大阪国際滝井)
オポジット 大松未羽(スポ2=沖縄・首里)
セッター 南里和(商4=東京・女子学院)
リベロ 山崎葵(社3=岡山・就実)
コメント
西崎梨乃(スポ2=大阪・大阪国際滝井)
ーー今日の試合を振り返っていかがですか
チームとして絶対に勝ちたい1戦だったので、自分たちのやるべきことをまず1番にやると決めていたのですが、1セット目は少し流れに乗れませんでした。でも2セット目以降は対応できたので良かったと思います。
ーー序盤は苦しい展開になっていたと思いますが、チーム内の雰囲気はどうでしたか
流れが良くない時もそこまで極端に空気が悪い訳ではなかったです。次のことを考える前向きな雰囲気でした。
ーー後半のセットになるにつれて西崎さんのスパイクやブロックが決まる場面が多くなったように見えました。ご自身のプレーを振り返って1番良かった点はどこだと思いますか
自分の武器は粘り強いブロックだと思っていて、今日の相手は攻撃が早かったのですが、絶対にブロックを1枚にしないという気持ちをもってプレーできました。
ーーチーム全体についても今日の試合で良かった点と反省点を教えてください
ミスをしても意図があったものが多かったことが次に繋げることができるので良かった点だと思います。改善したい点は、やはり序盤の流れが悪かったところです。最初から自分たちの流れをつくっていきたいと思います。
ーー最後に明日の試合への意気込みをお願いします
明日もチームとして絶対に勝ちたい1戦なので、まずは自分たちのやることをしっかりやっていきます。
川村彩乃(社1=岡山・就実)
ーー今日の試合を振り返っていかがですか
1セット目、最初から自分がマークされて、自分の力が全然発揮できなかったのですが、2セット目以降から相手のブロックの形やどこを狙えば良いかなどがだんだんわかってきました。そこからしっかり決まり始めたので、立て直せたところは良かったと思います。
ーー2セット目から雰囲気が変わったように見えました。チームではどのような話をされたのですか
1セット目は自分たちのミスが多く、崩れてしまった場面が多かったので、ミスを恐れずとにかく攻めるという話をしていました。
ーー特に第3、第4セットで川村さんのスパイクがたくさん決まってきたように見えました。ご自身の良かった点を教えてください
自分は勢いに乗ったらそのまま保てるタイプなので、どんどんトスを呼んで、上がったら全部決めると思って打てたところが良かったと思います。
ーーチームとしての良かった点と反省点もお願いします
チームとしてはやはり1セット目を取られた後にすぐ切り替えてプレーできたところが良かったです。課題は、国際武道大は背が低いチームだったので、今まで戦ってきた背が高いチームに対するブロックの飛び方と変えなくてはいけなかったのですが、結果かなりブロックを利用されてしまったところです。
ーー明日の試合への意気込みをお願いします
明日の試合は1セット目からマークされても自分たちのバレーを最初からできるように頑張りたいです。