【連載】ア式蹴球部 新体制対談「Be 1st」 第4回 山市秀翔×鈴木大翔 | 早スポオフィシャルブログ

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早稲田大学でスポーツ新聞を製作する「早稲田スポーツ新聞会」、通称早スポの公式ブログです。創刊から64年を迎え、600号も発行。ブログでは取材の裏話、新聞制作の秘話、現役大学生記者の苦悩を掲載‥これを読めば早スポ通になれる!

山市秀翔(スポ3=神奈川・桐光学園)と鈴木大翔(スポ2=ガンバ大阪ユース)。昨年は下級生ながらもトップチームで主力として活躍した二人、さらなる活躍が期待される今季に向けての意気込みなどを伺いました。

 

ーー昨シーズンの振り返りをお願いします
鈴木 
去年はすごい先輩たちにやりやすくさせてもらったので、 楽しくプレーはできたんですけど、結果がついてこなかったので、そこは反省しています。その反省を今年につなげていきたいなと思っています。

山市 自分は、勝ち点があと少しだったりとか、最後の終盤でやられたりと勝てる試合で勝てなかったり、引き分けられる試合引き分けられなかったりとか。そういうところが積み重なって2部で5位という成績になってしまったのかなと思っています。そこは早稲田の弱さだと思うので、今年は鈴木くんがしっかり点を取ってくれると思います。期待ですね。

ーー昨シーズンで特に印象に残ってる試合や出来事はありますか
鈴木 
後期の山梨学院戦です。最後のアディショナルタイム、ラストワンプレーでロングスローのこぼれ球でやられて。あのワンプレー をしのぐことができれば、その後の後期のリーグ戦にももっと良い影響が与えられていたと思います。

山市 自分も関東学院戦や山梨学院戦です。1点に泣いたという感じですね。それが悔しかったですし、ムカつきました。

ーー昨年を踏まえて、現在個人として課題だと思い、取り組んでいることはありますか
鈴木 
得点を取るということで常に自分自身にストレスをかけてるので、 去年よりももっと自分がチームを勝たせるという意識は強く持ってます。

山市 自分は練習からもっと雰囲気とかを締めるというか。ロングスローだったり、セットプレーに泣いた去年だったので、そういった雰囲気とかをもっと締めて練習から作っていかないと去年みたいな結果になるので、しっかり締められるとこ締めることを意識しています。

ーー山市選手は高校、大学とこれまでのキャリアで中盤でのプレーが中心的だったなか、昨年は前線でのプレーが多かったですが、どういった手ごたえがありましたか
山市 
兵藤さん(兵藤慎剛監督、平20スポ卒=長崎・国見)からも言われてたんすけど、前で関わっていく、ゴール前のところとかはすごく勉強になりましたし、得点もちょこちょこ。お前何点だっけ。

鈴木 2点です。

山市 2点より確実に取っていたので(笑)。今年は多分ボランチの方が多くなると思うんですけど、 去年やったことを生かしていきたいなと思います。

ーーミドルシュートが印象的でしたが、そこは自信を持てる部分ですか
山市 
いや、自信は全然。やっぱり点を取らないといけないので、自主練でもミドルを頑張って練習してました。

ーー昨年を通じて成長したなと感じるプレーはありますか
鈴木 
メンタルの部分と人との関わりが特に成長しました。チームとしてどういう関わり方をするかとか、3人目とか、そういうことは意識してできるようになっているので、今年も チームとして良いサッカーができていますし、ものすごく成長を感じます。

山市 2列目前線のポジションやらしてもらって、 右サイドでしか見られない景色だったり、ゴール前の関わりのところは 多少なりとはうまくなったのかなと思います。

ーー昨年のお互いのプレーに点数をつけるとしたら何点になりますか
鈴木 
山市くんからお願いします。

山市 いや、いいよいいよ。0でもいいよ。

鈴木 いや、0ではないです。60点で。

山市 理由は(笑)。

鈴木 理由は、前半戦の山市くんへの期待があって、もっとできたんじゃないかというのと後半戦に
前半戦以上に力を出せたからこそ、前半戦からやっとけよという思いがあるので60点です。

山市 真摯に受け取ります。自分は、70点ぐらいですね。理由は、1年生ながらにも関東(関東大学サッカーリーグ戦)に出たりとか、本当に良い選手入ってきたなと思ったので、そういう意味も込めてちょっと点数高めで。30点足りない理由はもっといけるだろうと、もっと点取れるだろうという期待です。もっとエゴイストにやっていいんじゃないかなと。先輩を気にしてはないと思うけど、もっと「出せよ」みたいにぐいぐいやった方が、大翔くんの特徴が出るかなと。

鈴木 ありがとうございます。もう間違いないです。山市くんの言うことはいつも正しいので。

山市 やめとけ(笑)。

鈴木 山市くんの助言は、「やらないと」といつも思わせてくれるので。

山市 やめとけ(笑)。

鈴木 全部頭に入れてサッカーしてます。

山市 絶対に書いといてください。

 

対談中の鈴木

ーーお互いのどういったところに期待していますか
山市 
やっぱボランチをやっている時に、ボールを持った時に大翔は抜け出してくれるんで、絶対。ありがたい。

ーー鈴木選手はどうですか
鈴木 
ボランチで顔が上がる選手って少なくて、顔上げてくれるのが山市くんでパスも出てくるので、めちゃくちゃやりやすいです。

ーー昨年の新人戦優勝を通して、成長したと感じ取ったことはありますか
鈴木 
チームとしては、チームとして戦う意識だったり。連戦だったんですけど、全員がしっかりお互いを支え合って、しんどい時も掛け声とかが増えてたので、そこは今年のチームとしての特徴にも影響が出てると思います。チームとしてはそこが良かったと思ってます。個人的には1、2年生主体だったので、学年も近いので、もっと自分が勝たせるという意識はものすごく強くなりました。

ーー山市選手は新人戦予選時はトップチームに帯同、全国大会は怪我と外側から見ていてどのようなことを感じましたか
山市 
すごいいいチームです。同期が中心となったじゃないですか。そこは結構あったのかなと。全国大会中は連戦で、 本当にみんな声をかけ合いながら、きつい時でも喋って、ハーフタイムとかすごく喋ってたので。 でも、俺はボールボーイやったか。

鈴木 決勝だけ出てきました(笑)。

山市 10分だけ。本当にちょっと出していただいてありがたいです。協力し合う姿勢とか、そこがやっぱチームの強さになっていくんだなというのも外から見てて感じましたね。

ーー筑波戦や関東予選の準決勝など鈴木選手が点決めた際にも応援していて感じることはありましたか
山市 
普段関東で出てる時応援してくれてるので。 自分も応援する立場だったらもうやり切ろうっていう風にずっと思ってるので。さらに仲の良い鈴木くんが決めたので嬉しかった。

鈴木 来てくれて俺も嬉しかったです。

山市 嬉しくてインスタあげてました(笑)。

 

関東大会準決勝筑波戦、鈴木のゴールを喜ぶ山市

ーーサッカー面、プライベート面含めて他己紹介をお願いします
山市 
プライベートから行くか。プライベートのところはすっごい飯をたかってくる。

鈴木 言い方悪いです(笑)。

山市 俺と本保(奏希、スポ3=JFAアカデミー福島U18)で行く時もあるんですけど、大体違う先輩の後ろに隠れて鈴木がいて。彼は昼飯とか自分のお金を払ったことがないです(笑)。

鈴木 それは言い過ぎです。 

ーー山市選手の紹介をお願いします
鈴木
 まず寮ですれ違ったりしたら絶対声とかかけてくれる。そういうところも含めて優しくて、めちゃくちゃ良い先輩でご飯とかも連れてってくれるし、真剣なサッカーの話とかもしてくれるし、相談も プライベートの話も色々楽しそうにしてくれるので一緒にいて楽しい。

ーー以前の対談でも鈴木選手は仲の良い先輩に山市選手をあげてましたが、1年過ごして何か印象が変わったりしましたか
鈴木 
より深く知ったと思ったのは、めちゃくちゃ強い気持ちを持ってる。元々思ってたんですけど、僕が思ってる以上にそういった面が話してあったので、そこを見てまたちょっと惚れました。それぐらい好き(笑)。

ーー山市選手は鈴木選手の入学時と現在を比べて、変わったと思うことはありますか
山市
 すごい成長したいんだろうなと。ガメついですね。本当にガメつい。サッカーに対してはやっぱり負けず嫌いなところが大翔は多いと思うので、 ガンバ大阪ユース出身の南野くん(南野遥海、栃木SC)の話とかちょろっとしたら、「それやめてください」みたいに悔しがるというか、負けず嫌いなところはこういう人だったんだみたいに思いました。

ーープレー面で印象的だったことはありますか
山市 
大翔は抜け出しとかもそうですけど、パンチのあるシュートが本当に魅力。逆足も蹴れて本当にすごいシュートを見てきた中で、スーパーな選手なので。だから、毎回言ってるんですけど、前で持って、前向いたら振れってずっと言ってるんです。 今年はもう彼のシュートに期待ですね。

鈴木 山市くんは、僕の印象では守備の印象だったんですけど、攻撃もめちゃくちゃうまくて。 守備も攻撃も全部できる、めちゃくちゃいい選手だなと。パスも出せるし、トラップも止まるし、シュートも決められるし、チームも引っ張れるし、 リーダーシップとかもあるので、こういう選手が上に行くんだなというのを目の前で感じることができて、そこはものすごく刺激になっています。

ーー最近ハマってることとかありますか。
山市 
自分は荒野行動です。島原遠征に行ったんですけど、そこで俺と奏希と谷口(航大、社3=山梨学院)、佐久間(真寛、商3=静岡・藤枝東)と4年生でやったりしていて、 今は相当ブームですね。ア式で流行ってる。自主練とかもしたりしてます。結局やっぱり戦いになる。

鈴木 イーフットボールをしています。島原でも柏木(陽良、スポ1=鹿島アントラーズユース)、海本(慶太朗、スポ1=大宮アルディージャU18)とやっていて、最初僕が1番弱かったんですけど最近は巻き返しました。

ーーオフシーズンはどう過ごしましたか
山市 
福岡旅行に行ってきました。ラーメンを食べました。豚骨。豚骨でもなんかあっさり。自分の行った屋台はなんかあっさりでした。あっさり系の豚骨てあるんですかね(笑)。美味しかった。

ーー鈴木選手はどう過ごしましたか
鈴木 
ガンバのジュニアユースの同期で集まってフットサルしました。明治に行った子とか、プロ行った子と会って、そういう選手たちと一緒にサッカーできて、またいろんな話も聞いたので、良い刺激になりました。

山市 刺激だね。刺激になります。1番良いよね、そういうのがね。よかった。

ーー久しぶりの大阪はどうでしたか
鈴木 
やっぱり大阪は居心地が良いです。ほんまに。

ーー学年が上り、新たな選手も加わりますが、チームにおける自分の役割としてどういったことを意識していますか
鈴木

うまい選手が多いです。でもまだコミュニケーションが少ないので、 そういったところは自分たちも発信していって、チーム全体が家族のようにじゃないですけど、良い雰囲気のチームになれたらと思います。そういうチームが強いと思うので、そうやっていけるようにできたらいいなと思います。

ーー山市選手は上級生となりますが、そこに対してどういった意識がありますか
山市 
もうとにかく覚悟しかないです。やっぱり1年で1部に上がれなかったことだったり、 日本一を取ると言って取れなかったことだったり、もう本当にやらないといけない。もう負けたくないというか、 誰にも負けたくないなっていう気持ちは味わったので、絶対に勝ちたいという気持ちをチームメイトにも伝えていきたいなと思ってます。

ーー10番という背番号も覚悟の表れですか
山市 
そうですね。緊張しますけど、思い切ってやることが自分の良さなので、気負いしすぎずに思い切ってやります。

ーー植村選手(洋斗、令5卒=現ジュビロ磐田)も3年時から10番をつけて、現在もプロで活躍されていますが、ポジションも近い中で意識していることはありますか
山市 
洋斗くんの次は辛い。めちゃくちゃ上手いですから。ただやっぱりタイプは違うので。洋斗くんの良いところは洋斗くんの良いところ、俺の良いところは俺のとしっかり整理して、やっていこうぜ。


鈴木 山市くんの10番ができると良いです。

山市 ありがとう。

今季よりア式の背番号10を背負う山市

ーー山市選手はデンソーカップに参加しましたが、ア式と違う環境でサッカーをしてどう感じました
山市 
関東Bとしてやらなければならない優勝。本大会優勝して関東Bとしての目標は達成できたんですけど、 個人としては優秀選手入ってMVP取るという目標を掲げてたけど、優秀選手に入れなくて。良いパフォーマンスも自分の100パーセントのパフォーマンスも出せなかった。だから悔しすぎるというか、自分に対してムカつくというか。もうこの経験を2度としたくないと思います。この経験をするんだったら、「その目の前の一歩寄せられるでしょ」と、「シュートできるでしょ」と。そういうメンタルになりました。見返すじゃないですけど、必ず次会った時に成長した姿を見せられるように頑張ります。

ーー今年プレー面ではどのようなことにこだわりを持っていますか
鈴木 
数字です。昨年なかなか数字が残せなかったので、今年はしっかり自分個人としては数字を残して、チームとしても勝利のスコアを残せるように頑張っていきたいです。

ーー具体的な数字はありますか
鈴木 
リーグ戦2桁得点です。

山市 球際、切り替え、運動量ですね。 結局三原則。自分の強みをめちゃくちゃ磨こうと思ったので、自分の原点に立ち帰って、1回そこを整理して、頑張ります。

ーー新入生も加わり、新たなポジション争いが生まれますが、そこはどう捉えていますか
鈴木 
自分がやることは変わらないので。周りをどう見るとかじゃなくて、自分に焦点を当てて、 自分はフォワードとして結果を残してチームを勝たせることが大事なので、スタメンであろうがなかろうが、試合に出たらまず結果を残すことを意識してやります。結果から変わってくると思うので、そこを意識してやりたいと思います。

山市 選手層、本当に厚くなってきたんですけど、大翔が言うように、他人じゃなくて、自分がしっかりできていれば問題ないと思うので、まず自分がしっかりやるっていうこと。自分の特徴を理解して、同じポジションの選手の良いところを盗んで、自分のものにしていく。練習中は本当にライバルなので、死に物狂いでやりたいなと思います。

ーー今年、ア式は創部100周年ですが、100周年に対する意識はありますか
山市 
自分は100周年を結構意識していて、こうして早稲田大学ア式蹴球部が成り立っているのも、先代の先輩たちがいたからなので、感謝とかも持ちながらプレーしなければならないなと思ってます。そうした伝統ある部活の良いところはどんどん継承していきながらも、今の自分たちにしか出せないことを出していきたいなという風に思ってます。

鈴木 僕は一応意識はしてるんですけども、そこまで強くはないですね。 山市くんが言ったように、歴代の先輩方や伝統とか素晴らしいものがあると思うんですけど、そこに意識しすぎるのではなく、まずは目の前のことからしっかりやっていって、最終的にその結果が100周年にふさわしいものになるようにという思いがあります。

ーー1部昇格、日本一という目標に対して、チームはどう意識していますか
鈴木 
チームあっての個人なので、まずはチームが掲げる目標であったり、チームのことから考えて、その後に個人という風に考えています。

山市 自分もチームのことも考えてますけど、個人のことも。 半々ぐらいですね。チームが良くても自分がダメだったら、もぞもぞすると思うし、自分が良くてチームがダメだったらもっともぞもぞすると思うので、本当に半々ですね。

ーー昨年と今年のチームを比べて、ここが変わったという気づきはありますか
鈴木 
今年は昨年よりチームとしての意識が上がったのかなという風に思います。 より1本1本にこだわるようになったし、昨年もこだわってはいましたが、今の4年生がしっかり声出して1本1本にこだわろうと言っているので、練習の雰囲気からもそういうのが伝わってきます。

山市 昨年よりも今年の方が練習の雰囲気とか、4年生中心に声出してくれたりしているので、下級生の自分たちは受け身にならずに、自分たちからも主体的にそういうのを発信していきたいなと思います。

ーー今年チームとして目指しているスタイルは何ですか
鈴木 
自分たちが主導権を握ってサッカーをするというのを掲げているので、攻撃であれば複数得点を狙って、守備では無失点。そこはやっぱり自分たちが主導権を握ってやることが大切だと思うので、 チームとして自分たちからアクションを起こし続けて勝利をもぎ取るというチームの考え方があります。

山市 兵藤さんが掲げている大量得点、そして今年は無失点、 失点0というところを監督が掲げてるので、そこに対して選手たちはしっかりと従い体現したい。本当にそう体現できるようにフォーカスしてやらないと、チームとしてもまとまらないと思いますし、兵藤さんがそこに対してこうやろうっていう風に示してくれてるのであれば、 もう選手たちはそれを体現しなければならないと思う。共通の目標があるからこそ、違った意見とかも 出てくると思うので、根底にあるのはそこですね。大量得点と無失点。やっぱりそれで勝てれば間違いないです。

鈴木 そのポジションごとに求められるタスクとかが違うと思うんですけど、タスクをこなすだけではなくて、それ以上に自分の特徴や良いものを残さないといけないと思う。

ーー昨シーズンを踏まえて、今シーズン取り組んでいることへの手ごたえはありますか
鈴木 
昨年1年間積み重ねてきたので、ある程度土台の部分はできてると思うんですけど、課題であった攻守においてのゴール前の質といった部分はまだまだ足りないと思うので、 そこは永遠に求め続ける必要があると思います。

山市 監督が兵藤さんになって、攻撃のところの3人目の関わりだったりとかは染みついてきてると 思いますが、今年の練習を見たりとかやったりとかして、これだと全然日本一とか1部昇格もできないなっていう風に思ってます。なんとなくやってんのかなみたいな。自分の感覚ですけど、 できないと思って。だったら自分ももっと発信しないといけないと思いますし、自分が1番やらないといけないと思います。(日本一と1部昇格)できると思う?

鈴木 今のままではできないです。

山市 もっと俺たちはやれるよ。まだまだできる。

鈴木 限界は作らないです。

ーー今年のキーマンになりそうな選手をあげてください
山市 
自分は本保、佐々木奈琉(社2=新潟・帝京長岡)、鈴木大翔です。奏希は自分の中ではやりやすくて、自分が顔を上げた時に毎回いてくれる。奏希は馬力推進力キャラなので、2部でその推進力を生かして無双してくれるんではないかなと。してくれたら1部に近づくのでしてほしいという感じです。奈琉に関しては、ずっと俺のことを見て抜け出してくれてるので。あいつもハードワークもできて、対人の競り合いとか、オーバーラップだったり、クロスだったりとか、めちゃくちゃ良いサイドバックなので、あいつが攻守にわたって活躍してくれたら、勝てると思います。大翔に関しても同じで、ゴール前の怖さのところとか、 大量得点というところでは、フォワードの選手は大事になってくると思うので大翔のゴール前の嗅覚や抜け出すところに期待です。鈴木選手の価値もあげられるように、自分も頑張りたい。

鈴木 今年のキープレイヤーは1人で山市くんなんですけど、いろんな理由があります。まず1つは山市くん次第でゲームが決まること。 山市くんが良ければチームも良いと思いますし、山市くんが悪ければ中盤が制圧されて苦しい展開になると思うので、そういったところでは山市くんがキーマンになってくるんじゃないかなと。それぐらいできる能力があると思うので。あとはリーダーシップ。山市くんはムードメーカーでもあるので、チームに良い雰囲気をもたらしてくれるという面で山市くんにしました。

ーー逆に自分のここを見ろというポイントはありますか
鈴木 
動き出しからのシュート。しっかりディフェンスをチェックの動きとかで外して、パスが出てきたら決められるよっていう動きをするので、そこからのシュートっていうのを見てほしいです。動き出し。動き出しからのシュート。

山市 はい。本当に球際、切り替え、運動量。サッカーにおいてベースな部分だと思うんですけど、そこが突出してるぞというのを見せつけたいと思います。
 

ーー今シーズンへの抱負をお願いします
鈴木 
強いチームになること。常勝軍団。そんなふうに最後のアディショナルタイムとかでも得点が取れて、強いチーム相手にセットプレーとかで取れたり、こういうチームが勝つんだなっていうようなチームになれるように頑張っていきたいと思います。個人としては、自分がチームを勝たせて チームの結果がより良い方向へ向かえるように頑張りたいと思います。

山市 チームとしての抱負は、日本一と1部昇格です。そこ以外はもう何もいらないというか、もう本当にそこだけを目指して頑張ります。個人としては、公式戦10ゴール10アシスト。前にどんどん絡んでいくぞと。カウンター受けたら全速力で戻って奪い取っちゃうぞと。そういうオールラウンダーで、球際、切り替え、運動量が突出してるような選手になっていきます。頑張ります。

 

(取材・編集 髙田凜太郎、和田昇也、荒川聡吾)


今季への意気込みを書いていただきました

 

山市秀翔(やまいち・しゅうと)

2004(平16)年1月20日生まれ。170センチ。桐光学園高出身。スポーツ科学部3年。オフシーズンは福岡旅行に行ったとのこと、屋台の豚骨ラーメンが美味しかったそうです!

 

鈴木大翔(すずき・ひろと)

2004(平16)年4月8日生まれ。180センチ。ガンバ大阪ユース出身。スポーツ科学部2年。オフシーズンはガンバ大阪ジュニアユース時代の同期とフットサルをして、さまざまな舞台で活躍する同期から刺激を受けたそうです!