シューター陣を止められず拓大に敗戦 今大会を8位で終えた | 早スポオフィシャルブログ

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関東大学選手権 5月5日 国立代々木競技場第二体育館

 

 関東大学選手権(スプリングトーナメント)は最終日を迎え、早大は7位決定戦で拓大と対戦した。第1クオーター(Q)では1部リーグ所属の相手に互角の戦いを繰り広げるが、次第に相手が調子を上げ次々とスリーポイントを射貫いていく。勢いに飲まれリードを許した早大は27―41で試合を折り返した。後半も相手のシューターに苦しみ、点差を縮め切れない苦しい時間が続く。第4Qでは泥臭いバスケットで怒濤(どとう)の追い上げを見せ8点差にまで迫るが、最後は相手に逃げ切られ敗北。今大会を8位で終えた。

 

 第1Q、C高羽優介(法4=東京・早大学院)がゴール下で体を張り、リバウンドから先制点を奪う。対する相手は連続得点で一歩前に出ると、バスケットカウントをもぎ取りリードを広げた。早大もG堀田尚秀(スポ3=京都・東山)のスリーポイントなどで得点を重ね、試合は拮抗(きっこう)した展開に。最後はG下山瑛司(スポ2=愛知・中部第一)がショットクロックブザーの中ドライブからレイアップを決め切り、15―16で第2Qへつないだ。早大は開始直後にG高田和幸(商3=京都・洛南)がスリーポイントを沈めリードを奪うが、ここから相手のシューター陣が調子を上げ始める。流れるパスワークからフリーをつくり、次々と長距離砲を放つ拓大・Orange Crushers。「対策はしていたが相手が一枚上手だった」と高羽が語ったように、早大は10分間で5本ものスリーポイントを射貫かれ27―41で前半を終えた。

 

ボールを保持する高羽

 

 迎えた第3Q、早大は開始からG岩屋頼(スポ3=京都・洛南)の得点に下山が続き点差を8に縮めるが、相手はまたもやスリーポイントを決め逆転を許さない。リバウンドから長距離砲につなげる相手のバスケットを前に得点を伸ばし切れず、10点のビハインドを背負い最終第4Qへ。オフェンスが停滞した早大はタイムアウトを要求するも、相手のバスケットカウントで突き放され点差は21にまで広がった。このまま試合終了かと思われたその時、早大の泥臭く粘り強いバスケットがその真価を発揮する。岩屋がリバウンドから得点を奪うと、続けて下山がバスケットカウントから2本連続でスリーポイントを沈め11―0のランをつくることに成功。さらに堀田もスリーポイントを居抜き、8点差にまで迫る追い上げを見せた。この勢いに乗りたい早大だったが、下山が再び得点したところで試合終了のブザー。69ー87で拓大に敗れ、今大会を8位で終えることとなった。

 

コート上で話し合う選手たち

 

 今大会の目標には届かなかったが、1部リーグ所属の相手にも堂々たる戦いぶりを披露したBIG BEARS。中心メンバーの離脱もある中で、5日間にわたるトーナメントを戦い抜いた。全試合でスタメン出場した高羽は、「悔しい思いもたくさんしたが、この思いを晴らすためにもリーグ戦やインカレに向けてやっていきたい」と前を向いた。昨年涙を飲んだ関東大学リーグ戦は8月に開幕予定だ。目指すは2部優勝・1部復帰。早稲田らしいバスケットを追求し、“強いワセダ”を取り戻すべく戦う選手たちから目が離せない。

 

(記事、写真 三浦佑亮)

 

関東大学選手権 7位決定戦(vs拓殖大)

   早大 拓大

1Q 15 16

2Q 12 25

3Q 16 12

4Q 26 24

合計 69―77

 

◆早大スターティングメンバー◆

#0 G下山瑛司(スポ2=愛知・中部第一)

#3 G高田和幸(商3=京都・洛南)

#6 F三浦健一(スポ2=京都・洛南)

#17 C高羽優介(法4=東京・早大学院)

#18 G岩屋頼(スポ3=京都・洛南)

 

コメント

高羽優介(法4=東京・早大学院)

ーー試合を振り返っていかがですか

最終戦ということで、勝ちたかったというのが率直な感想です。それでもチームとして良い時間帯もありましたし、第4Qでの追い上げでは最後まで泥臭く諦めない早稲田のバスケを体現できたのかなと思います

ーー全5試合でスタメンとして出場しましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

今大会は石坂(C石坂悠月、スポ4=東京・國學院久我山)がけがをしてしまって、(自分が)スタメンで出させていただきました。自分の特徴としてはリバウンドとゴール下で体を張るというところで、初戦と2戦目はできましたが、1部リーグの留学生や自分より身長の高い選手にやられてしまったところもあるので悔しいです。この経験をリーグ戦やインカレに生かさなければいけないと思うので、これからもしっかりとやっていきたいです。

ーー相手はシューターを中心に得点を重ねてきました。試合中に意識したことがあれば教えてください

試合前から拓大さんはスリーポイントと走ってくるバスケットがあると分かっていたので、そこをスイッチディフェンスなどで対応したいと話していました。それでも最後までスクリーンに引っかかったり、守ってもリバウンドを取られてつなげられたり、あと一歩のところでスリーポイントを決められたりと、対策はしましたが拓大さんが一枚上手だったのかなと思います。

ーー8位という結果も踏まえて、今大会全体を振り返っていかがですか

目標としてベスト4に入りたいというのはありました。目標は叶いませんでしたが、チームとして2部リーグの相手にはしっかり勝てて、1部リーグの相手には勝てなかったと。今シーズンの目標として2部優勝して1部に復帰するというところで、結果的には8位でしたが良い経験をさせていただきました。悔しい思いもたくさんしましたが、この思いを晴らすためにもリーグ戦やインカレに向けてやっていきたいです。

ーー8月から始まるリーグ戦に向けての意気込みをお願いします

僕たちの目標としては絶対に2部優勝して、1部に今シーズンで復帰するというところがあります。2部リーグにも強いチームはたくさんありますし留学生もたくさんいますが、少し休んでからチーム全員でレベルアップして、絶対に2部優勝・1部復帰できるようにやっていきたいなと思います。