リード奪うも流れつかめず 能力者集団・専大に敗北 | 早スポオフィシャルブログ

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関東大学選手権 5月3日 国立代々木競技場第二体育館

 

 青学大との接戦を制しベスト8に進出した早大は5月3日、4強入りを懸け専大と激突した。相手は昨年トーナメント3位、リーグ戦1部2位に輝いた強敵だ。序盤から力強いオフェンスに押される展開が続く中、早大は第2クオーター(Q)開始からC初宮嘉一(スポ3=東京・穎明館)を中心に10―2のランをつくり、逆転に成功する。ここで流れをつかみたかったが、サイズのある留学生選手を中心に再びリードを奪われ33-41で試合を折り返した。後半は早大のオフェンスが停滞し、リバウンドも取れない苦しい時間が続く。その後も終始相手ペースで試合が進み、66―82で敗北。明日以降の順位決定戦へ回ることとなった。

 

 第1Q、ゴール下から先制点を奪ったのは、早大のC高羽優介(法4=東京・早大学院)。しかしサイズのある留学生選手を止めることができず、リードを奪われ点差を広げられていく。早大も負けじとG下山瑛司(スポ2=愛知・中部第一)のスリーポイントなどで食らいつくが、流れをつかむことはできなかった。8点のビハインドを背負い迎えた第2Q、早大の反撃が始まる。開始直後に初宮がバスケットカウントをもぎ取ると、F三浦健一(スポ2=京都・洛南)の速攻、G堀田尚秀(スポ3=京都・東山)のリバウンドで2点差まで迫る。ここで専大がタイムアウトを要求するが、早大の猛攻はまだ終わらない。リバウンドからの速攻で同点に並ぶと、初宮の得点により早大が一歩前へ。さらにG岩屋頼(スポ3=京都・洛南)がドライブからレイアップシュートを決め、10―2のランをつくり逆転に成功した。その後も初宮の得点によりリードを保ち、ベンチも大きく盛り上がりを見せる。このまま勢いに乗りたい早大だったが、相手がスリーポイントを皮切りに7連続得点を決め、再びリードを奪われるかたちに。その後もじわじわと点差を離され、33―41で試合を折り返した。

 

シュートを放つ初宮

 

 後半もペイントエリアで存在感を示す留学生選手に苦しめられ、思うように点差を縮められない。早大も機動力を生かしたディフェンスで意地を見せるが、「想像よりはるか上」(初宮)の実力を持つ相手を前に反撃の糸口を見出せず点差が広がっていった。「足とボールが止まり始めた」と下山が語るように、第2Q序盤には勢いのあったオフェンスも第3Qからは停滞。最終第4Qでも流れは変わらず、シュートを決め切れずリバウンドも取れない時間が続いた。一時は25点差以上のリードを許すなど終始相手に主導権を握られる展開となり、最後まで流れをつかむことができず66―82で試合終了。5月4日以降の順位決定戦へ回ることとなった。

 

ドライブする下山

 

 ベスト4進出とはならなかったが、強敵相手に一時リードを奪うなど堂々の戦いぶりを見せた早大。試合後初宮は「切り替えて明日の試合も頑張ろうと思う」と前を向いた。昨年の6位を超える5位入賞のためには、次戦の勝利が絶対条件だ。対するは優勝候補の一角・白鷗大を下し勝ち上がってきた神奈川大。昨年1部リーグで激戦を繰り広げた相手に、トーナメントの舞台で早稲田一丸となって挑む。

 

(記事 三浦佑亮、写真 荒川聡吾、富澤奈央)

 

関東大学選手権 準々決勝 5月3日(vs専大)

   早大 専大

1Q 14 22

2Q 19 19

3Q 10 22

4Q 23 19

合計 66ー82

 

◆早大スターティングメンバー◆

#3 G高田和幸(商3=京都・洛南)

#4 G城戸賢心(スポ2=福岡第一)

#6 F三浦健一(スポ2=京都・洛南)

#17 C高羽優介(法4=東京・早大学院)

#18 G岩屋頼(スポ3=京都・洛南)

 

コメント

G下山瑛司(スポ2=愛知・中部第一)

ーー今日の試合を振り返ってください

前半は自分たちのディフェンスから速い展開というのがしっかりとできていて、10点差以内だったので良い試合ができていました。ただ後半の出だしから足とボールが止まり始めて、相手にリバウンドを取られるなど自分たちのバスケができなかったので、そこは反省点だと思います。

ーーどのような対策をして今日の試合に臨みましたか

身長がミスマッチになる試合だったので、ボックス内での守備は常に意識することを把握して試合に臨みました。

ーー実際に対戦してみて手応えはどうですか

点が取れていた時間もあったので、そこはそのまま継続できればと思います。

ーーご自身のプレーを振り返ってください

もっと自分で切っていける場面では切って、周りを生かせるプレーができたら良いと思います。

ーー順位決定戦へ向けて意気込みをお願いします

昨年は6位で終わっていて、その記録を超えたいというのがチームの目標です。自分もその目標のために全力を尽くしたいです。

 

C初宮嘉一(スポ3=東京・穎明館)

ーー今日の試合を振り返ってください

素直に悔しいです。明日以降も試合があるので、楽しみにしています。

ーーどのような対策をして臨みましたか

留学生のところが強くて、ダブルチームをかけるなどしましたが、(相手の実力が)想像よりはるか上でかなり苦労しました。

ーー第2Q序盤で活躍を見せました、ご自身のプレーを振り返ってください

もっといけたかなって。ここで納得してはいけないので、明日以降につなげていきたいです。高羽さん(高羽優介)の休みの時間も埋められたと思うので、切り替えて明日の試合を頑張ろうと思います。

ーー順位決定戦への意気込みをお願いします

去年が6位で、それを超えるためには明日で勝たなければいけません。明日勝って、最終日につなげられたらと思います。