関東大学選手権 5月2日 武蔵野の森総合スポーツプラザ
昨日埼工大との初戦を突破した早大は、ベスト8進出をかけて青学大と対戦した。青学大は早大と同じ関東2部リーグに所属しており、実力が拮抗(きっこう)する両校。序盤はお互い譲らず一進一退の攻防が続く。しかし先に流れをつかんだのは早大。早大らしい速さを生かした攻撃で連続得点し、リードを奪った。試合を41-33で折り返し、迎えた後半戦。G高田和幸(商3=京都・洛南)のスリーポイントが光り、点差を離していく。第3クオーター(Q)中盤、青学大の勢いに押される場面もあったが、要所でシュートを決め切り主導権は渡さず。最後まで早大がリードし、見事ベスト8進出を決めた。
第1Q、スティールからの速攻を決められ先制点を許す。続けてスリーポイントを決められ出だしはつまづいたが、G岩屋頼(スポ3=京都・洛南)が落ち着いて2点を返す。さらにF三浦健一(スポ2=京都・洛南)がスリーポイントを沈めて同点に。その後も決められては決め返し、拮抗した展開が続く。第1Q終盤、三浦の連続得点に続いてG飯島慶記(人4=茨城・下妻一)がリバウンドからシュートを決めて勢いづくも、青学大にスリーポイントを決め返される。勢いに乗ることはできず19-20で第1Qを終えた。第2Q、岩屋が連続得点に成功し、続いてG下山瑛司(スポ2=愛知・中部第一)とC高羽優介(法4=東京・早大学院)の速攻が決まる。青学大もスリーポイントを決めてくらいつくが、C初宮嘉一(スポ3=東京・頴明館)のリバウンド、G城戸賢心(スポ2=福岡第一)のスリーポイントで早大がリードを奪う。途中交代したG堀田尚秀(スポ3=京都・東山)がシュートを立て続けに決め、8点差に。最後に三浦が体勢を崩しながらもシュートを決め切り、41-33で前半を終えた。
22得点の活躍を見せた三浦
勝負の後半戦は高田のスリーポイントで幕を開けた。青学大もスリーポイントで対抗するが、高田がさらに2本のスリーポイントを沈めてリードを保つ。第3Q中盤にはガード陣のアシストが光り、16点差をつけた。しかし第3Q後半から青学大がスリーポイントを中心に得点し追い上げる。66-59と7点差まで詰められ最終第4Q終盤へ。青学大の連続得点で5点差となるが、三浦、高田の得点で再び2桁差に。下山のスリーポイントで14点差まで広げると青学大がタイムアウトを要求。青学大がバスケットカウントを含む連続得点で意地を見せるが、下山がジャンプシュートを決めて流れを断ち切る。残り1分を切り点差は9点。ここからはファールゲームとなるが、逆転の隙は与えず。最後まで自分たちのペースを崩さなかった早大が87-80で試合を制した。
スリーポイントを打つ高田
関東2部同士の対決で、接戦が予想された今試合。三浦は「チームとしていかにやるべきことを崩れないようにするかが勝利のカギだ」とチームで話していたと語る。その言葉通り、後半に点差を詰められた時にも自分たちのペースを崩さず勝ち切れた試合だった。次戦の相手は関東1部所属の専修大だ。手強い相手だが、高田は「自分たちのバスケがどこまで通用するか挑戦していきたい」と前向きに意気込んだ。
(記事 権藤彩乃、写真 濵嶋彩加)
関東大学選手権 5月2日(vs青学大)
早大 青学大
1Q 19 20
2Q 22 13
3Q 25 26
4Q 21 21
合計 87ー80
◆早大スターティングメンバ―◆
G#3 高田和幸(商3=京都・洛南)
G#4 城戸賢心(スポ2=福岡第一)
F#6 三浦健一(スポ2=京都・洛南)
C#17 高羽優介(法4=東京・早大学院)
G#18 岩屋頼(スポ3=京都・洛南)
コメント
高田和幸(商3=京都・洛南)
ーー今日の試合は今回のトーナメントの山場だったと思いますが、チームではどのような話をして臨みましたか
まず、トーナメントの目標は去年のトーナメント以上の成績を取りたいということで、5位以上が目標です。青学は新体制になって神大キャンプでも結構勝っていたり、練習試合でも調子が良いと聞いていたのでスカウティングなどの対策をして臨みました。向こうも2部のチームだし、対策はするけど怖がりすぎないように自分たちのバスケをしたら問題なく勝てるという自信はあったので、いつも通りやろうという感じでした。自分たちのやるべきことと、相手の長所を消せるようにっていうのはミーティングで話して、試合に臨みました。
ーー実際にやってみてどうでしたか
対策をしたのが結構直近で、練習時間が短かったので自信が無くて。最初に相手の3番のピックからのスリーとか一番やられたくなかったところをやられてしまって、不安だったんですけど、試合をやっていく中で少しずつアジャストして、最後は自分たちがやろうって決めたことをやり切れた40分だったと思います。
ーーご自身のプレーについてはいかがですか
昨日も最初は入ったんですけど、結構きついディフェンスが来てあまり気持ちよく打てなくて。今日は最初から打つつもりでいたんですけど、前半はそんなに出ていなかったし、1本くらいしか打てなくて、後半は何でも打とうというふうに決めていました。ちょうどタイミング良く向こうがゾーンディフェンスをしてくれて、少しディフェンスが緩くなったので、ショットクロックの残り時間とかを気にせずに打ったら入ってくれたのであとはもうイケイケドンドンで(笑)。良い意味で適当に、勢いに乗って打ったら半分くらい入ってくれたので、「良かった。安心した。」という感じです。
ーー次戦への意気込みをお願いします
明日勝ったらその時点で去年の成績を超えられるし、専修と筑波どっちかまだわからないんですけど1部の強いチームの試合ができるので、残りの3日間は今年1部昇格を掲げている以上どんな試合でもチャレンジし続けて、自分たちのバスケがどこまで通用するか挑戦していきたいと思います。
三浦健一(スポ2=京都・洛南)
ーーどのような対策をして臨みましたか
相手が大きくてサイズがあって、ガードのところ、ハンドラーのところのディフェンスとリバウンドで勝負が決まると思っていたので、結果的に結構取られたのですが、リバウンドとボールマンのディフェンスを厳しくやろう、ディフェンスから入ろうと話していました。
ーー実際の手応えはいかがですか
どうしても接戦になるというのは最初から分かっていたので、最初にシュートが入ってリード出来たのは良かったのですが、そこでチームとしていかにやるべきことを崩れないようにするかが勝利のカギだ、ということをタイムアウトとかでハドル組んだ時に話していました。何ががなんでもリバウンドとルーズボール、ディフェンスをして、早稲田らしいバスケットで最後は絶対に勝とうという意気込みでプレーしていました。
ーーご自身のプレーを振り返っていかがですか
自分の武器を前半上手く出せたのは良かったのですが、相手もサイズがあって、守るべきところを守り切れずファウルをしてしまい自分が後手になってしまうところがありました。ファウルをケアしつつ、もう少し色々な場面でリバウンドを取って、自分の体力も後半切れていたのでそこももう少し補いたいなと思いました。
ーー明日の試合に向けて意気込みをお願いします
今日よりもサイズが大きいのでミスマッチも色々と起きると思うのですが、そこをいかに対処するかまた今夜スカウティングを学生コーチたちと対策したいと思います。また、今日勝ったことで最終日まで残れて、一戦一戦が一部のチームと戦える良い機会だと思うので、自分たちの良い経験になるようなに試合したいと思います。