印出主将が一発を放つも空砲 5季ぶりの勝ち点はおあずけに/明大2回戦 | 早スポオフィシャルブログ

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東京六大学春季リーグ戦 4月28日 神宮球場

 

明大 000 102 020=5

早大 000 000 002=2

 

 1回戦ではシーソーゲームを制し、昨春王者・明大相手に先勝した早大。2021秋ぶりに明大から勝ち点奪取を目指す早大だったが、相手投手の前に8回まで三塁を踏むことができない。9回に印出太一主将(スポ4=愛知・中京大中京)が一矢報いる2点本塁打を放つも、5季ぶりの勝ち点獲得は明日の第3戦以降に持ち越しとなった。

 

 早大の先発は、立大2回戦に続き宮城誇南(スポ2=埼玉・浦和学院)。3回と5回には明大が誇る強力な上位打線を三者凡退に抑えるなど、5回まで1失点と好投を見せる。しかし、6回にボール球が先行し、2つの四球で得点圏に走者を置くと小島大河(3年)、光弘帆高(2年)に連続適時打を浴び2点を追加される。宮城は6回3失点でマウンドを降りた。

 

適時打を浴びた宮城

 

 宮城の粘投に応えたい早大ナインだったが、明大の先発・高須大雅(3年)の前に2回以降は得点圏に走者を置くことができない。スコアボードにゼロを並べる展開が続く。

 

 7回からは中森光希(文構4=大阪・明星)が登板。7回は上位打線を三者凡退に抑える好投を見せるが、8回に犠飛と適時打により、ダメ押しとなる2点を献上した。

 

2番手で登板した中森

 

 このままでは終われない早大。最終回に吉納翼副将(スポ4=愛知・東邦)が復調の兆しを見せる中前安打で出塁する。続く印出主将が変化球を捉え、左翼後方に2点本塁打を放ち、2点を返した。ここから勢いに乗りたい早大であったが、後続が倒れ2-5で敗れた。

 

9回に本塁打を放った印出主将

 

 投打がかみ合い、接戦をモノにした先日のゲームとは対照的に投打に精彩を欠いた早大ナイン。それでも最終回には明日へとつながる攻撃を見せた。5季ぶりの勝ち点がかかる明大3回戦では、相手投手陣を打ち崩して天皇杯奪還に向けて大きく歩を進めたい。

 

(記事 橋本聖、写真 沼澤泰平)

 

 

 

◆コメント

印出太一主将(スポ4=愛知・中京大中京)

ーー今日の試合をチームとして振り返っていかがですか
 野手陣があれだけ援護できないと、こういった展開になってきてしまうかなという風には感じてます。

ーー先制を許し、その後も追加点を加えられるなど苦しい場面が続いていました。捕手として投手にはどのような声掛けをしていましたか
 最少失点でというところは常にピッチャーには伝えてましたし、粘ってロースコアで後半勝負に持ち込もうとはしてたんですけど、相手にうまくつながれてしまいました。長打やホームランで得点されたわけではないですが、しぶとく得点を取られると、こういう苦しい展開になってしまうなという風に守りながら感じてました。

ーー9回の2点本塁打の打席を振り返っていかがですか
 5点差だったので自分がホームラン打ったところで5-2でランナーなしなので。ホームランを狙ってたわけでは全くなくて、とにかくランナーを出してつないでいこうと考えてた中で、甘いボールを振って結果的にホームランだったというだけです。

ーー試合後のミーティングではどのようなことを話しましたか
 やっぱり3戦目の粘りというのは1つ早稲田の課題でもありますし、そこを立教戦ではしっかりと3戦目に勝ち切って勝ち点をものにしたので、今回の明治戦も早稲田らしく戦っていこうという風にミーティングでは話をしました。

ーー最後に明日の明大3回戦への意気込みお願いします
 今までやられ続けていますし、去年も3回戦で明治に敗れているので、今年の早稲田は違うぞというところを皆さんにお見せできるように、明日はまたしっかりと準備して臨みたいと思います。