武蔵大に逆転勝利! 新人への期待も高まる | 早スポオフィシャルブログ

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春季オープン戦 4月27日 早大・上井草グラウンド

 

 蒸し暑さを感じる曇天の下、早大・上井草グラウンドで早大Dと武蔵大とのトレーニングマッチが行われた。試合は開始早々に早大が先制に成功するも、セットプレーで精彩を欠き支配率で劣勢に立たされる。モールで2トライを奪われるなど苦戦を強いられ12ー17と前半をリードされて折り返した。後半に入ると流れは一転、早大は攻撃を継続し敵陣に攻め込む。途中出場の選手も躍動し流れに乗った早大。着実に得点を重ね、最終スコア34ー22で逆転勝利を挙げた。

 

前節からチームを牽引する活躍を見せるNO・8玉川皇一(創理3=東京・青山学院)

 

 早大のキックオフでゲームは開始した。まず試合を動かしたのは早大。前半2分に敵陣ゴール前でラインアウトを獲得し、先制のチャンスを迎える。モールを止められるもボールを展開すると、CTB藤井雄士(社1=北海道・札幌山の手)が力強いキャリーで起点を作る。最後は早いテンポで出されたボールをNO・8玉川皇一(創理3=東京・青山学院)がインゴールにねじ込んだ。前節の白鷗大戦でも活躍を見せた玉川のプレーで勢いに乗るかと思われた早大だったが、その後自陣から出られない苦しい時間を強いられることになる。支配率で優位に立たれエリアの回復にも苦戦してしまう早大。粘り強いディフェンスを続けるも自陣ゴール前でのセットプレーを起点にされ、合計3トライを奪われてしまった。セットプレーの安定性に課題を残し、前半を12ー17で折り返した。

 

前半からインパクトを残すプレーが目立った藤井

 

 前半の劣勢を跳ね除けるように、後半序盤から早大の攻撃が炸裂する。特にインパクトを残したのは今試合が対外試合初出場となったルーキー藤井。後半3分にはセンターライン付近でボールを持った藤井が、左サイドのWTB田尻遥也(文4=埼玉・早大本庄)へロングパスを通し一気に敵陣深くに攻め込む。その後早大が攻撃を継続しゴール前で再び藤井にボールが渡ると、またしても左サイドで待つ田尻へ、今度はキックパスを通し同点のトライを演出した。前半から強いフィジカルを見せていた藤井が、後半はスキルの高さで強烈な印象を残した。次に存在感を示したのは途中出場の WTB田中健想(社1=神奈川・桐蔭学園)。14分にバックスが繋いだパスを受け取り勝ち越しとなるトライを奪うと、直後の17分には右サイドセンターライン付近でインターセプトを成功させ、そのままゴール右端まで走り切った。タックルを受けても倒れないコンタクトの強さと得点力が光る活躍を見せた。途中出場の選手の活躍もあり流れに乗った早大は、苦戦していたセットプレーでもペナルティーを奪うなど本来の力を発揮。試合終了間際、武蔵大に意地のトライを奪われるも、34ー22で試合を終えた。

 

デビュー戦を2トライの活躍で飾った田中

 

 前半に苦しい展開を強いられるも、後半へ悪い流れを引き継がず、見事な逆転勝利を挙げた早大。今試合では1年生が続々と対外試合デビューを果たし、フレッシュな戦力が積極的なプレーでチームに勢いをもたらした。関東大学春季大会の開幕を1週間後に控え、『赤黒』を目指す選手たちの部内競争は一層厳しさを増す。新戦力も加わりさらなるチームの活性化に期待が高まる新シーズン。この先もチーム佐藤の進化から目が離せない。

 

(記事 西川龍佑、写真 濵嶋彩加)


 

コメント

 

PR竹内晴(文構2=東京・早実)

 

ーー個人としてのコンセプトを教えてください

 

 前回の試合でワークレートが課題だったのでそこと、あとは1年生が入ってきたので、プレー面とメンタル面でしっかり引っ張るということを意識しました。

 

ーースクラムの手応えはいかがですか

 

 冬にやってきたことは出せたと思うんですけれど、1年生が入ってきたところで少し合ってない部分もあって、スキルの浸透はまだだと思うので、そこを修正していきたいと思います。

 

ーー前半のモールディフェンスの反省点はありますか

 

 ゲーム中の修正力と準備不足が目立ったので、そこを次戦からは修正していきたいと思います。

 

ーー今後の意気込みをお願いします

 

 個人としては昨年からたくさん試合を出させてもらっているので、その成果をこの春に出したいというところと、あとはPRなので、スクラムを練習してきた成果をもっと全面に、80分間出し続けられるように頑張ります。

 

CTB藤井雄士(社1=北海道・札幌山の手)

 

ーー今日の試合のコンセプトは何ですか

 

 ラインブレイクをコンセプトに試合に臨みました。

 

ーーその達成度はいかがでしたか

 

 ゲインできないシーンもあったのですが、基本的には自分の長所を生かして前に出ることができたかなと思います。

 

ーー初めての対外試合にどのような思いで臨みましたか

 

 自分は浪人しているということもあり、一つ上の学年の先輩たちに負けたくないという思いがあり、アピールしたいと思いながら試合に臨みました。

 

ーー今試合の自身を評価すると何点ですか

 

 85点ぐらいだと思います。今日の試合では良いプレーが何個かできたと思うんですが、それが上のカテゴリーで通用するとは限らないので、上でも活躍できるようなプレーを身につけていきたいです。

 

ーー今後の意気込みをお願いします

 

 少しでも早く上のカテゴリーに上がって、強い先輩たちと一緒に練習してチームに貢献していきたいです。



 

WTB田中健想(社1=神奈川・桐蔭学園)

 

ーー今日個人的なコンセプトはなんでしたか

 

 今日は初めての試合だったので、臆せず積極的にプレーしようと心がけました。アタックでもディフェンスでも存在感を示していくという意気込みで試合に臨みました。

 

ーーそれを踏まえて今日のご自身のプレーはいかがでしたか

 

 アタックに関しては何回かボールに触れる機会があったので、最低限のことはできたかなと思います。ディフェンスに関してはもっと内側に声をかけて、外からプレッシャーをかけられるディフェンスが課題として残りました。

 

ーーチームとしては試合をどう振り返っていますか

 

 チームとして今日は「セット」と「トランジショントーク」をテーマとして挙げていて、コミュニケーションの部分はよくとれていたと思いますが、セットの速さはまだまだ課題としてあると感じています。

 

ーー今後の意気込みをお願いします

 

 もっと上のチームに上がって、早く赤黒のジャージーを着てプレーできるように、練習頑張っていきます。

 

 

早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
1 竹内晴 文構2 東京・早実
2 関康輔 スポ2 東京・本郷
3 成戸風太 スポ3 埼玉・川越東
4 小林光晴 文1 福岡
5 松澤慶 スポ1 早稲田佐賀
6 山下広一朗 創理3 東京・早大学院
7 髙橋松大郎 スポ2 愛媛・松山東
8 玉川皇一 創理3 東京・青山学院
9 堀越敬太 法2 埼玉・城西大川越
10 山田航太郎 政経4 大阪・早稲田摂陵
11 田尻遥也 文4 埼玉・早大本庄
12 藤井雄士 社1 北海道・札幌山の手
13 足立慎太郎 人2 大分舞鶴
14 早乙女遼 人2 東京・国学院久我山
15 小貫壮太 教2 東京・早大学院
16 田中健心 スポ1 神奈川・桐蔭学園
16' 小笠原正義 商1 東京・早実
17 杉村利朗 社1 東福岡
18 荒田明彦 商3 北海道・函館ラサール
18' 原幹司 社1 東京・早実
19 小松輝也 スポ2 大阪・常翔学園
20 国谷赳斗 スポ2 東京・国学院久我山
20' 牧錬太郎 スポ1 神奈川・桐蔭学園
21 平塚英一朗 法2 東京・早実
21' 渡邊晃樹 スポ1 神奈川・桐蔭学園
22 北田琢麿 スポ3 埼玉・川越東
22' 米重皓己 商4 北海道・函館ラサール
13' 島田隼成 スポ1 福岡・修猷館
11' 渡邉琉斗 法3 東京・本郷
23 田中健想 社1 神奈川・桐蔭学園
15' 植木太一 人1 神奈川・関東学院六浦