春季関東大学リーグ戦 4月20日 慶應義塾日吉記念館
春季関東大学リーグ戦(春季リーグ)4戦目は東京学芸大との対戦。相手守備を寄せ付けない強烈なスパイクを中心に盤石な試合運びで1・2セットを連取する。第3セットも全員が積極的に攻撃に参加し、流れを渡すことなくこのセットも早大の手に。セットカウント3―0(25―17、25―16、25―21)で春季リーグ4勝目を飾った。
第1セットはOH小野駿太(スポ1=静岡・聖隷クリストファー)のスパイクで幕を開ける。相手のライトからのスパイクが連続して決まり先行されたが、OP畑虎太郎(スをポ3=福井工大福井)のブロックをすり抜けるスパイクやOH佐藤遥斗(スポ2=東京・駿台学園)のバックアタックなどで巻き返しを図る。相手のミスもあり15―13と逆転すると、早大ペースの展開に。MB菅原啓(教2=山形南)がクイック、ブロック双方で得点をあげる。崩された場面でもリベロ布台聖(スポ2=東京・駿台学園)の二段トスから佐藤が打ち切る。最後はセッター前田凌吾副将(スポ3=大阪・清風)のサービスエースを含めた4連続得点で第1セットを先取した。
スパイクを打つ佐藤
続く第2セットもスパイカーが躍動した。佐藤がクロスに鋭いスパイクを打ち込み、MB麻野堅斗(スポ2=京都・東山)のクイックや畑のスパイクで14―8と点差を広げていくと、相手がタイムアウトを要求。しかし、その後もペースを乱すことなく、前田のサーブで相手を崩したところに佐藤がダイレクトを打ち込むなど、冷静に試合を進める。途中出場した伊東昌輝(商2=山梨・日本航空)がブロックフォローに回り、その球を畑が決める。最後は梶村颯汰(スポ3=東京・安田学園)の二段トスを佐藤が決め、セットを連取した。
麻野のクイック
第3セットは中盤まで拮抗(きっこう)した展開となる。菅原のノータッチエースや麻野のクイックで得点するが、相手も負けじと強烈なスパイクで対抗。10―10と同点になるが、前田が2本目を自ら強烈なスパイクで相手コートに叩き落す好プレーを見せる。それに続くように小野のサーブがネットイン。そして同じく小野のパイプ攻撃で3連続得点。流れが早大に傾くと、相手が堪らずタイムアウト。しかし、その後も佐藤、小野のスパイクを中心に攻め続け、相手のブレイクを阻む。前田が片手トスで麻野のクイックにつなげるなどし、マッチポイントを握る。最後は馬渕純(スポ4=岐阜商)と板垣慧(政経3=京都・洛南)の息の合ったクイックでこの試合を制した。
片手でトスを上げる前田
(記事 町田知穂、写真 指出華歩)
セットカウント
早大3―0東京学芸大
第1セット 25―17
第2セット 25―16
第3セット 25―21
スタメン
アウトサイドヒッター 佐藤遥斗(スポ2=東京・駿台学園)
アウトサイドヒッター 小野駿太(スポ1=静岡・聖隷クリストファー)
ミドルブロッカー 麻野堅斗(スポ2=京都・東山)
ミドルブロッカー 菅原啓(教2=山形南)
オポジット 畑虎太郎(スポ3=福井工大福井)
セッター 前田凌吾(スポ3=大阪・清風)
リベロ 布台聖(スポ2=東京・駿台学園)
途中出場
馬渕純(スポ4=岐阜商)
板垣慧(政経3=京都・洛南)
梶村颯汰(スポ3=東京・安田学園)
伊東昌輝(商2=山梨・日本航空)
大谷陸(スポ2=埼玉・川越東)
徳留巧大(スポ1=長野・松本国際)
コメント
梶村颯太(スポ3=東京・安田学園)
ーーチームとして今日の試合を振り返って
春リーグの課題としているサイドアウトがチームとして課題で、前回までの試合でも目標に届かなかったのですが、今回の試合では目標に届いたので、ゲーム内容としては良かったと思います。
ーー個人としては
慣れないポジションでコートに入ったので緊張もあったのですが、チームの試合に出られたことがいい経験だなと思います。明日も出番があると思うので、頑張っていきたいと思います。
ーー明日への意気込みをお願いします
全力でボールをいっぱい拾って頑張りたいです!
佐藤遥斗(スポ2=東京・駿台学園)
ーー今日の試合チームとして振り返って
東日本(東日本大学選手権大会)まではサイドアウトがチームとしての課題で、この3戦を通して目安としている数値が取れてなくて、改善しなければいけないとなっていたのですが、今日の3セット通して、その目標としている数値を超えることができたので良かったなと思います。
ーー個人としては
1度バックアタックで打って、ミスは出てしまったのですが、スパイクのミスは少なく抑えることができたので、良かったなと思います。サーブレシーブとディグは少し崩れてしまったので、今後試合を重ねていく上での課題だと思います。
ーー昨年オポジットで今年はアウトサイドヒッターということで、難しさはありますか
もともとずっとサイドだったのでそんなにやりづらさはないのですが、去年オポジットでライト打ってたので、ライト側にトスが上がった時にしっかり打てるのは、去年(オポジットを)経験してよかったなと思います。
ーー崩れた場面でボールを任せられることが多かったですが、意識していたことは
自分に最後に上がってくるというのはわかっていたので、その時に力まずしっかり体の全部使って、大きく打てたらいいなと思います。
ーー明日への意気込みをお願いします
これからさらに相手チームのレベルも上がっていくので、そこで相手に気持ちの面で受けることなく、自分たちから向かっていきたいなと思います。