小豆の皮になって智の前歯に挟まりたい女の子の大野智観察ブログ。 -16ページ目

小豆の皮になって智の前歯に挟まりたい女の子の大野智観察ブログ。

大好きなジャニーズのこと(主に嵐)好き勝手に語ります(´・ω・`)


「ちょっとしょう…さ、んっ…」

滅多に見ない翔さんの真剣な表情に目を奪われている間に、深い愛情を貰い受ける。

「……ん…ぁっ…」

やっと離れた翔さんの顔を見つめる。
なんで、
なんでそんな辛そうな…

「はぁっ……

んな顔、すんじゃねぇよ…」

「…か、お……?」

「俺に見られて、どうしよう、みたいな…怖そうってか…辛いってか…

ちゃんと、俺の目見ろよ」

「…そ…んな、こと…」

「じゃあその顔は無意識かよ……」

でも……

「……だって…俺たち…」

翔さんの目が微妙に、細められた。気がした。

本当なのだろうか。
あの話しは。

「……父親、が…」

眉間に皺を寄せ、ふっくらとした下唇を噛む。
いつかの帰り道、知らない女の人から聞かされた話。
本当なのだろうか。

「………違う、っ……んっ…く……」

離した唇から、零れ落ちる言葉。

「…そうだよ…

俺らの親父、ちげーよ……」

安心とか不安とか安堵とか焦燥とか。
対極にありそうなものばかりが、なぜだか自然と心の中で溶け合う。

生まれる感情は数えきれないくらいあって。処理が追いつかないようにも、実はきちんと整理出来ているようにも感じられる。

小説でよく目にする「目の前が真っ暗になった」ってやつ。俺はそんなんじゃ無かった。
どちらかというと、色んなものが渦巻いて、一瞬世界が斑に見えた。


「……ごめん」

でも。

「なんで謝るんですか」

斑の向こうに居るひとは。

「いや…ごめん。
ちゃんと、」

俺の大事な、ひと。

「ちゃんと?
言えないですよ、そんなん。
普通は。

俺は、

……ちょっと翔さん」

言いかけた言葉を飲み込んで、目の前にある伏せられた顔を両手で包み込み自分の方に向かせる。
二重の目は濡れていて、でも本人は雫を落とすまいと目元を朱く染めながら我慢してて…

それはものすごく、ものすごく…


「…そそる」


そう。そそる顔。

………ふふっ、ビックリしてる。

「……ん、…しょっぱい、…ちょっと甘い?」

びっくりしたら目元の力抜けちゃったみたいで、ぽろぽろ零れる透明の粒。頬に唇を這わせて、味わう。

「…か、ず……?」

「普通、そんなこと言いづらいですよ。
真面目な貴方ならなおさら。
仕方ないです。

当の俺も、…まぁショック受けないって言ったら嘘になるかもしれないですけど。

翔さんが一緒に、居てくれるなら……」

「……」

「俺ね、

確証持てなくて」

「…なんの」

「俺たちが、他人って言う」

「…っ」

喉をひくつかせるところとか、ぷっくりとした涙袋が朱いところとか、

「だって普通、
『弟』が『お兄ちゃん』のこと好きだったら、
おかしいじゃないですか」

全部全部、

「俺、ずっと翔さんのこと好きだったんですよ」

愛おしいなって。

「……ぁ…おれ…」

「…兄ちゃんは?」

「俺は、かずのこと、」

「……こと?」

「好き、だよ」

「それは、兄として?」

「兄…いや、男として。

…男?この位置的に女?
は、ちょっと認めたくねぇけど…」

拗ねたように視線を外し、唇を指でなぞる翔さん。

「まぁいいでしょ。
どっちにしろ気持ちは一緒なんだから」

「でもさぁ、大事だよ。
女と男では心構えから変わってくるじゃん…」

「そうですね、きっと。
だから心しておいてくださいね」

「……え、ちょ、やっぱ俺が女なの?」

「自分から誘っといて…」

「やっ、ちげぇし!!」

「俺の二の腕握っちゃって」

「にぎっ…たけどさぁ…」

「唇なんていじって…そんな可愛いことして。
いじめてくださいって無意識に言ってんじゃないですか?」

「可愛くねーし!」

「パッチリおめめもウルウルさせちゃって。
あー可愛い可愛い。どうしてこのひとはこんなに可愛いんでしょうね」

「うおーっ
もう辞めてくれー!」

目をぎゅっと瞑り耳を塞ぐ翔さんに、今度は俺からキスを落とす。


*・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・*

ニノちゃん目線。


→5

「ただーい………まー」

見覚えの無い靴を見て、妙に間延びした挨拶になってしまった。
なんだこれ、ヒールが意味も無く高いぞ。あれか、友達と言う名の………

……!!


「あ、すみません…」

「いや…」

「かずくん、お兄さんに一度も会わせてくれなくて。ふふっ」

「おま、余計なこと言わないの」

「ふふっ、お兄さんかっこいいんだね」

「はいはい、どこまでもミーハーだね君は」

「ちがうもーん。
私はかずくんが一番だもん」

「分かったから。
早く靴履いて。

もーなんなのこれ。こんなん履いてたら足挫いちゃうよ?」

「大丈夫。
かずくんが助けてくれるから~」

「電車間に合うか微妙なんでしょ。
急ぎますよ」

「お邪魔しました!

…ちょ、かずくん!待ってよー!」

会話成り立って無くねぇか。
と言うか、ああいう子と付き合ってるのって、意外。もっとちっさくて、フワフワしてて、可愛らしい子かと…


まぁ関係ねーか。

リビングに置いてあるソファに身を投げる。

さっきまでなんとも無かったのに、急にコーヒーの酸味が口腔を侵食する。

「……まっず」

口を歪めて呟いてみても、味は無くならない。
駅まで片道5分弱。あと7,8分くらいしたら帰って


「ただいまー」

「嘘だろ!」

ソファに伏せてた顔を上げると、すぐそこに訝し気に俺を見るかずがいた。

「…何がですか」

「駅まで行ったんじゃねーの!」

「いや、寒かったんで途中で帰ってきました」


……よく見れば、上は学校指定のYシャツしか着ていない。

Yシャツしか。

……しか?素肌にYシャツ?

いや、こいつはいつもYシャツの下に肌着着てたはず。


肌着を脱ぐような用事……


が、あったんだろうなきっと。

「お前、Yシャツ悪くしねーように、ちゃんと下着着とけよ」

「……」

襟首掴んで「あ」って顔してる。図星かよ。

「…今日」

かずがソファの肘掛に座ると同時に、俺はまたソファに顔を埋める。

「あ?」

イラつく。

「彼女と会ってきたんですか?」

イラ…

「はぁ?!」

いやいやいや、

「訳わかんねーし!
おまっ……え?かの、は、いやいやいや、おれ、えーー、」

思わず顔を上げる。

「翔さん、混乱しすぎでしょ」

対するかずは、クリームパンみたいな可愛らしい手を自分でいじってる。小さい頃からコンプレックスだったな、そういえば。

「だっ!…て…」

「どんなひとなんですか。
髪が長くてカールかかってて綺麗でいい匂いのオネエサンですか。
それともさらさらしたボブのおめめぱっちりな可愛い系の女の子ですか」

「ちが…」

何言ってんだ。

「俺が」

「俺は、」

自分の手から視線をはずし、俺の目を見る。

「彼女と、過ごしてましたけど」

沈黙。

「……まぁお互いよろしくやりましょうや」

腰を上げて歩き始めるかず。

「…んだけかよ…」

「はい?」

「言いたいのは、そんだけ、かよ」

イラつく。
俺だけ一人不安になって、友達と会って気分沈めて、不味いコーヒー飲んで、ココアおごって、でもこいつは彼女とおうちでヨロシクやってて。

「…何が、ですか」

「お前が言いたいのはそんだけかよ!!」

「…った…」

二の腕を掴んで引いたら、その勢いでソファに叩きつけられたかず。

「こっちは不安でしょーがなかったんだよ。

んだよおめー…」

かずの少し不快そうな顔を見ながら、ソファに膝をつく。

そして今にも文句を垂れそうな唇に、自分の唇を重ねた。

「オニイチャンって色々大変なのね」

「智くんオネエ言葉だよ」

「んふふ…
そんなにあの子が気になる?」

「え?
ああ、うん、あの店員さん綺麗だよね。智くんの好みな気がする」

「違う違う」

「え?あっちの子のが好き?」

「……」

「え、ちょなにその顔」

「分からない?」

「…何のはなし」

「分からないフリすんのかー」

「だから」

「かず」

「……っ」

「かずのこと」

「…うん。兄として、」

「違うでしょ?」

「……いや、可愛い弟だよ…」

「あーあ。
いつの間に、そんな丸っこくなっちゃったんかなぁ」

「むしろ、俺尖ってる時期あった?」

「あったよぉ。
腹にピアスしてたじゃん。
プール行ったときも、ヘソ出してキラキラさせちゃってさぁ」

「いや、そんな気は…てか腹にピアスって言い方は、ちょっと映画のタイトルみたいになっちゃってるし、」

「女の子引っ掛けるのもうまかったし。喰うまでも早かったし」

「ちょっ、ここ公共の場所ですからね」

「俺がかわいーって思っても、持ってかれちゃったときあったし」

「ごめんなさい」

「いいよ?気にしてないもん」

「…そんな唇突き出されたら謝るしかなるなくでしょ」

「俺は謝らそうとか思ってないもーん。

ん、ふふ、俺ココア飲みたいかも」

「奢ります」

「えーいや、いいよ。
わる、悪いやん」

「大丈夫です。
奢らせてください」

「…あ、おねぇさん。

えっとね。ココア1つ。

…うぅ、うんホットで、お願いできる?ふふっ

ありがと」

「……落ちたな」

「何のこと?」

「ココアと一緒にアドレス書いた紙が置かれる、に一票」

「…んふふ、俺なんも、してねぇよ?」

「いやーあの笑顔は反則でしょ。
さっき言われたから俺も言っちゃうけど」

「俺はずーっと、丸いよ?」

「誰がだよ。
中学のとき実習生喰ったって噂は?」

「あれ、なんだーバレちゃってたの?」

「バレちゃって…本当だったんだ……」

「でも半分外れ、かも?」

「え?」

「あっちから、誘ってきたもん」

「余計に始末悪いわ」

「……あ、ココア?

ふふ、美味しそ。

ありがとう」

「……今じゃ見た目も大人しいしね…髪の色も暗くなってるし…」

「翔ちゃん」

「ん?
あ、髪型も変わってるよね。前髪ツンツンじゃなくなったし」

「翔ちゃんの読み、ハズレ」

「え?……なにこれ」

「んーー…ココアってやっぱうめぇ」

「080-1126-3104…『よかったらよろしく(ホシマーク)』

………なにこの紙」

「翔ちゃんの読み、ハズレだったねって」

「……メアドって言ったっけ?」

「ふふふ。番号だったね」

「…うわ。可愛い顔して、ねげつねー……」

「んまいなぁ。
ごちそうさまーっす」

「あいよ…

そろそろ出るか」


時計を見て、小さく、とても小さく溜息をついて領収書を持ってレジに向かった。その俺の後姿を智くんがじっと微笑みながら見つめていたことなんて、知らなかった。


*・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・*


初めて会話だけで繋ぎました。
挑戦でしかないです。

最近自分の言葉の使い方とか、小説であればセリフまわしとか情景描写に古臭さを感じるんですよね。

それにあいまってノーマル小説なら世界に入ってきゅんきゅんもできるんでしょうけど、書いてるのはBL小説ですからね。逆にノーマルとか生々しくなっちゃってヤバそうですけど。笑

何が言いたいかって、自分が書く小説には臨場感が無くてガッカリすることが多々あるということです。


あ、あとお分かりかと思いますけど電話番号!かけたらダメですからね。笑

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