我が愛読誌・月刊 『致知』 4月号に掲載された対談記事で、シンガーソングライターのさだまさし氏と、大和証券グループ本社名誉顧問の鈴木茂晴氏がこんなことを仰っていました。
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ここ20年、日本の国語教育は失敗しましたね。
理解力がないし、語彙が不足しているので、相手が伝えようとしていることを表面でしか聞けない。
行間が読めない。
だから自分の言いたいこともうまく言語化できなくて激昂する。
相手の言っていることが分からなくて逆上する。
これは明らかに国語教育に原因があると思います。
初等教育から変えていかないと、この国は沈んでしまう。
表紙写真 ・ さだまさし氏
経済協力開発機構(OECD)が世界の15歳の学力を調べた学習到達度調査で、2018年日本の読解力は過去最低の15位でした。
ルーマニアのシオランという哲学者が〝国とは国語なり〟という言葉を残しています。
本当にその通りだと思います。
今から千年も前に、世界で初めて小説を書いたのは日本人女性ですから、そう考えると日本は国語の国なんですょ。
ところが今は「やべ」「うま」「はや」「おそ」、こういう記号みたいな言葉で1日を過ごしていく子供が多い。
これは実に憂慮すべきことで、日本は国語から綻びているという気がします。
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高校時代から哲学書を読んでおり、小説も書かれているさだ氏だからこその憂慮と警告ですが、私も全く同感です。
言葉は時代によって変化するのは仕方ないと思いますが、最近の若者が使う日本語は、「あけおめ」「ことよろ」等の短縮形が増えたと感じます。
おそろくこれはスマホやPCなどで送信する際に面倒だから、そういう傾向に走っていてるのではないでしょうか。
これも会話をしなくなったが故の悪影響かと。
それと最近YouTubeなどを見ていると、若者の使う単語が単一化しているというか、「ヤバ(い)」「エグ(い)」「キモ(い)」「カワイイ」それに「メチャク(メ)チャ」ばかりが耳につくのです。
昔の人に比べれば私も語彙力が劣っているのでしょうが、こんなボキャ貧(短縮語ですみません😅)な言葉遣いで日本は大丈夫なのか?と心配になります。
最近大阪府知事が「公立大学の公用語を英語に」と発言しましたが、私に言わせればとんでもないこと。
まさに日本破壊行為です。
まずは日本語をしっかり教え、その後に外国語を・・・それが教育の原則でしょう。
学校教育に多くを望めなければ、親が子供に本を読ませることから始めるしかありますまい。
このお母さんのように・・・。(↓)