国語力 | ナベちゃんの徒然草

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還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

我が愛読誌・月刊 『致知』 4月号に掲載された対談記事で、シンガーソングライターのさだまさし氏と、大和証券グループ本社名誉顧問の鈴木茂晴氏がこんなことを仰っていました。

      ◆    ◆    ◆    ◆

ここ20年、日本の国語教育は失敗しましたね。

理解力がないし、語彙が不足しているので、相手が伝えようとしていることを表面でしか聞けない。

行間が読めない。

だから自分の言いたいこともうまく言語化できなくて激昂する。

 

相手の言っていることが分からなくて逆上する。

 

これは明らかに国語教育に原因があると思います。

初等教育から変えていかないと、この国は沈んでしまう。

 

   
         表紙写真 ・ さだまさし氏

経済協力開発機構(OECD)が世界の15歳の学力を調べた学習到達度調査で、2018年日本の読解力は過去最低の15位でした。

ルーマニアのシオランという哲学者が〝国とは国語なり〟という言葉を残しています。

本当にその通りだと思います。

今から千年も前に、世界で初めて小説を書いたのは日本人女性ですから、そう考えると日本は国語の国なんですょ。

ところが今は「やべ」「うま」「はや」「おそ」、こういう記号みたいな言葉で1日を過ごしていく子供が多い。

これは実に憂慮すべきことで、日本は国語から綻びているという気がします。


      ◆    ◆    ◆    ◆

高校時代から哲学書を読んでおり、小説も書かれているさだ氏だからこその憂慮と警告ですが、私も全く同感です。

言葉は時代によって変化するのは仕方ないと思いますが、最近の若者が使う日本語は、「あけおめ」「ことよろ」等の短縮形が増えたと感じます。

おそろくこれはスマホやPCなどで送信する際に面倒だから、そういう傾向に走っていてるのではないでしょうか。

これも会話をしなくなったが故の悪影響かと。

それと最近YouTubeなどを見ていると、若者の使う単語が単一化しているというか、「ヤバ(い)」「エグ(い)」「キモ(い)」「カワイイ」それに「メチャク(メ)チャ」ばかりが耳につくのです。

昔の人に比べれば私も語彙力が劣っているのでしょうが、こんなボキャ貧(短縮語ですみません😅)な言葉遣いで日本は大丈夫なのか?と心配になります。

最近大阪府知事が「公立大学の公用語を英語に」と発言しましたが、私に言わせればとんでもないこと。

まさに日本破壊行為です。

まずは日本語をしっかり教え、その後に外国語を・・・それが教育の原則でしょう。

学校教育に多くを望めなければ、親が子供に本を読ませることから始めるしかありますまい。

このお母さんのように・・・。(↓)

 

 

 

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