四 民 | ナベちゃんの徒然草

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還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

1868年に明治維新を迎えた新政府は、江戸幕府からの体制移行を着々と進めていました。

そのひとつが翌年6月17日から始めた『版籍奉還』ですが、その約1週間後すなわち今から155年前の1869(明治2)年6月25日から着手したのが、〝四民平等〟といわれる身分制度の再編。

とは言え、大名・公卿を〝華族〟、武士を〝士〟・〝卒〟、農・工・商を〝平民〟にするというもので、厳密には四民平等とは言えないものでしたが・・・。

これは後の戸籍法(↓)の制定にも繋がるもので、要は身分に差をつけず富国強兵を目指す布石だったと考えられます。

ところで身分制度と言えば・・・皆さんは昔、学校で

 士農工商

ってどういう意味合いだと教えられましたか? 私は

「江戸時代の身分制度で、上から士→農→工→商の順番だった」

と教わりました。 
でも子供心に、

 

(いつも奉行と悪だくみしているのは商人で、苦しめられた末に一揆とか起こしているのは農民なのに・・・順番がおかしいんじゃないの?)

って思ったものです。

 

     

そしたら、やっぱり意味合いが違っていたことが平成時代に入って判明したそうですネ。

つまり〝士農工商〟は身分の序列ではなく、大枠での職業の違いを表したもの・・・つまり、現在で言う第1~3次産業というか、もっと言えば〝老若男女〟と同様の、国民全体を表す表現だった由。

また私には、この単語の後ろに穢多・非人を加えて教えられた記憶も。

これは共産党系(日教組・全教)の教員が、共産主義に基づく階級闘争史観を江戸時代に嵌め込み、共産党に有利な歴史を教えたからだという意見が。

ですから最近の教科書には〝士農工商〟とか〝四民平等〟という単語は載っていないそうですし、穢多・非人は部落差別を助長するという理由で放送禁止用語になっているそうな。

ただ現在でも〝四民〟を士農工商ではなく〝皇族・華族・士族・町民〟だと教えているトンデモ教師がいるらしいですが。

例え教科書に載っておらずとも、小・中学生のお子さんをお持ちの親御さんは、是非とも

「士農工商とか四民平等って、知ってる?」

と直接お子さんに確認してみてください。

変な教え方をされていたら、すぐ学校や教育委員会に報告・抗議をお願いします。

余談ですが、私が損保勤務時代に某自動車ディーラーを担当していた時、自分たちを〝士農工商損保信販〟と自嘲気味に言ってました。

その意味合いは・・・ご想像にお任せします。😰

 

 

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