俗にいう〝女子アナブーム〟は過去何度かあったそうですが、今日はその火付け役の一人といえる
有賀 さつき さん
の命日・七回忌にあたります。
有賀さんは1965(昭和40)年に名古屋市で生まれ、父親の仕事の関係で5~8歳までニューヨークで暮らした、いわゆる帰国子女。
小学校から高校まで東京都内の学校に通い、フェリス女学院大学・英米文学科卒業後の1988年に、アナウンサーとしてフジテレビに入社。
それまでアナウンサーは男性の職業で、女性はアシスタント・・・というのが日本のテレビ局の常識でした。
その女子アナを局独自のタレントとして前面に押し出そうとしたのが、フジテレビ。
170cmの長身だった有賀さんを始め、同期入社の河野恵子さんや八木亜希子さんがその先兵(?)として画面に登場しました。
(左から)河野さん、八木さん、有賀さん
入社当初からニュース番組だけでなくF1グランプリのリポーターやバラエティー番組で活躍。
しかし人気絶頂だったともいえる入社4年後の1892年10月に突然フジテレビを退社し、フリーに。
翌1993年から芸能活動を開始し各テレビ局で活躍したものの、1995年に妻子ある元所属芸能事務所社長との不倫が発覚。
「真剣にお付き合いしています」と交際宣言しましたが、2000年には芸能界を引退。
2002年にはフジテレビ時代の上司であった同局解説委員の和田圭さんと結婚し一女を授かりましたが、2006年には離婚して娘を引き取り、芸能活動を再開。
母校・フェリス女学院大学でアナウンス講座を受け持つなどしていましたが、そんな彼女を病魔が襲います。
2016年頃から体調を崩し、周囲はその痩せ方を心配したそうですが、彼女は病気については一切口にすることはなく、「ダイエットに成功した」で押し切ったとか。
しかし2018(平成30)年1月30日、東京・山王病院で(乳がんにより)急逝・・・身元引受人だった父親や一人娘もその最期には立ち会えなかったとか。
まだ52歳の若さでした。
さて有賀アナといえば、〝天然ボケ〟が有名。
それを象徴するエピソードとして番組中で旧中山道を〝いちにちじゅうやまみち〟と読んだというものがありますが、これは間違い。
実際は 『上岡龍太郎にはダマされないぞ』 という番組で業界人の誤読実例を紹介した際、
「他局のアナウンサーが 『いちにちじゅうやまみち』 と読み間違えた」 という内容のフリップボードを手に持ちながら「『きゅうちゅうさんどう』ですよネ!」
と彼女自身も誤読した由・・・まぁ、あまり変わりないか。😅
でもフランスの料理学校〝Le Cordon Bleu(ル・コルドン・ブルー)〟代官山校・菓子本科を、また日本料理専門の料理教室で近茶流懐石料理・本科を修了し、所持資格は漢字検定準1級・英語検定準1級・TOEIC930点・小型船舶操縦士2級・モータースポーツライセンス(国内A級ライセンス)・JAAアロマコーディネーターなど多数の資格を取得した才女であったことを彼女の名誉のために付記し、あらためてご冥福をお祈り致します。