鉄の爪  | ナベちゃんの徒然草

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還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

私のような昭和世代のプロレス・ファンなら、ブログタイトルだけで誰のことか、もうお分かりですょネ。


今日は、かつて必殺技〝アイアン・クロー〟を引っ下げ、日本でも活躍した、


 フリッツ・フォン・エリック 選手

     Fritz Von Erich 


の命日・没後25周年にあたります。

       

 

1929年にドイツ・ベルリンに生まれ、13歳の時にアメリカに移住したエリック少年は、メソジスト大学ではフットボール選手でしたが、その恵まれた体躯(身長195cm・体重120㎏)を生かすべく1954年にプロレスラーとなり、当初は悪役としてならしました。


1966年にはバーン・ガニアを破り、第9代AWA世界ヘビー級王者になりましたが、その強さの秘訣は、前出の〝アイアン・クロー〟。


彼の手は、まさに人間離れしていました。

 

まず親指と小指の間が32cm! これ、いかに大きいかは実際に定規でご自分の手を広げていただければお分かり頂けると思います。

 

そして握力が、何と130㎏。 いや一説には200㎏とも。😨


角界で怪力といわれた魁皇関が握力100㎏で、片手でリンゴを握り潰せたというのは有名でしたから、その倍近い握力のグローブみたいな巨大な手でコメカミや腹部を握られたら・・・・想像するだに恐ろしいです。
 

1966年から何度も来日し、その必殺技を披露してジャイアント馬場やジャンボ鶴田(↓)らと死闘を繰り広げました。

 

 

       ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草

 

それに感化された私は、小学生の頃よく彼のマネをして同級生や弟の頭をギュっと握ったものです。

 

もちろん子供の力じゃプロレス技にはなりませんでしたけどネ。

彼はアメリカ・マット界でも独自のプロレス団体を立ち上げ自らチャンピオンになるなどしましたが、1982年に現役引退後もプロモーターとして成功し、かなりの財を築きました。


子供も男ばかり6人をもうけ、そのうち5人は同じプロレスラーになり、まさしくレスラーファミリーを築いたのですが・・・家庭的には悲惨な人生が彼を待っていました。


長男ジャックは僅か6歳の時に事故により感電死。 


次男ケビンは健在なものの、三男デビットは日本遠征中に25歳で客死。


四男ケリーは33歳の時にピストルで、五男マイクは23歳の時に服薬で、そして六男クリスは21歳の時にピストルでそれぞれ自殺。

    

    左からケリー・フリッツ・ケビン・クリス(正面)。マイク・デビット

それら息子たちの死を看取った上に長年連れ添った奥さんとも離婚したエリックさんは、1997年9月10日・・・癌により68歳でこの世を去りました。


栄光から一転 〝呪われた一家〟と揶揄されつつ天に召された往年の名レスラーのご冥福を、プロレス・ファンの一人として祈りたいと思います。

 

さぁて、今晩は思い切って女房にアイアンクロー攻撃を・・・できるわけないか。😅


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