巨 大 | ナベちゃんの徒然草

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還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

先月26・27日と、拙ブログでは日本の台風に関する記事を掲載しました。(↓)

 

 

 

 

そして今日は、大西洋におけるハリケーンについて。

今から240年余り前の今日・1780年10月10日から16日にかけて、カリブ海に浮かぶ島々を中心に襲った


 グレート・ハリケーン
  Great Hurricane of 1780

は、死者22,000人以上を出すという、史上最悪の被害をもたらしました。

2005年にアメリカ・フロリダ半島を襲い甚大な被害を出したカテゴリー5のハリケーン・カトリーナでも死者・行方不明者数は約2,500名でしたから、その被害がいかにすさまじかったかが分かります。

    

 

巨大ハリケーンはマルティニーク島で約9,000人の死者を出した他、各島々に甚大な被害を及ぼし、バルバドス島に至っては建物や木々の殆ど全てがなぎ倒され、約4,300人の死者を出し、偵察隊はそのあまりの惨状に台風と同時に地震が起きたと誤った報告をするほど。

そしてこのハリケーンは、少なからず西洋史に影響を及ぼしました。

というのは、当時アメリカでは独立戦争(1775-1783)の真っ最中だったから。

ハリケーン発生時、イギリスは対アメリカ海上封鎖を行っており、アメリカに加担するフランスと島々の支配・制海権を巡って激しく戦っていました。

その最中に突如巨大ハリケーンに襲われ、
イギリス軍はバルバドスに残した12隻の戦艦のうち8隻が沈没し、乗員の殆どが遭難するなど、両軍ともに甚大な損害を被りました。

    


日本における元寇と違い被害が双方に及びましたから、どちらか一方に大きく傾くことはなかったでしょうが、もしこのハリケーンなかりせば戦況は多少なりとも変わったはず。

そして同年には、大西洋上で他にも死者1,000名以上を出す大きなハリケーンが2つも発生したそうな。

現在のように地球温暖化が叫ばれる前の時代に、なぜそんなに発生したのか?

その原因に関して、太陽の黒点説があります。

太陽の黒点数は周期的に変わっていますが、1780年にはその数がピークに達しており、またそれより前の1775~85年にかけて黒点数が増えた時期にも巨大ハリケーンが多数発生したとのこと。


過去400年に記録されたハリケーンのうち、被害ワースト10のうち3個がこの時期に集中しているというのですが、果たして関連はあるのかどうか。

また日本にやってくる台風に、黒点数の影響は?

皆さんは、どうお考えになりますか?



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