特異日 | ナベちゃんの徒然草

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還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

今日・9月26日は、日本にとって大きな台風が上陸した〝特異日〟といえます。

 

※ 台風というと、単純に英語の〝Typhoon〟の当て字だと思われがちですが、実はギリシャ神話に出てくる怪物テュポン (Typhon)、あるいはアラビア語で嵐を意味する〝Tufan〟が東洋に伝わって 「颱風」 → 「台風」 に、そしてそれが西洋に逆輸入(?)されて〝Typhoon 〟になった、という説が有力なのだとか。驚き顔 ヘェ~

 

青函連絡船を沈没させた 『洞爺丸台風』 が日本に上陸したのが1954(昭和29)年9月26日。(↓)

 

また私の生まれた1958(昭和33)年9月26日には『狩野川台風』が、伊豆・関東地方に上陸。

そして過去最大の被害をもたらした


 伊勢湾台風

が上陸したのが、その翌1959(昭和34)年9月26日のことでした。

 

同年9月21日に南太平洋上で発生した台風15号(伊勢湾台風)は、翌々日には中心気圧が何と894ミリバール、最大風速毎秒75m、風速25m以上の暴風雨域が半径300kmにまで発達。

 

その勢いをほぼ保ったまま26日18時過ぎに潮岬に上陸し、紀伊半島・名古屋付近を直撃。 

 

速度を増しつつ一旦日本海に抜けたものの、再び東北地方を横切って太平洋に抜けて行きました。     

 

この台風によって受けた被害は、明治以降の観測史上最悪。

 

死者・行方不明者約5,000名、負傷者約39,000名。 


全壊家屋約36,000棟、半壊家屋約113,000棟、床上浸水約158,000棟。

 

2005年にアメリカで発生し、ニューオーリンズをほぼ水没させた最大規模〝カテゴリー5〟のハリケーン ・カトリーナが日本を縦断した、ともいえる猛威でした。

    

               高潮に襲われた半田市

 

半世紀以上前とはいえ、この超大型台風の上陸はほぼ正確に予想されていたそうで、名古屋地方気象台は同日午前10時には、県庁や天力・鉄道・マスコミ関係者らを集めて説明会を開催し、暴風・高潮・波浪の警報を出す予定であることを伝えました。

しかし当時はまだメールはおろかFAXすらない時代。

しかも当日は土曜日で官庁などは半ドン・・・説明会に出席ししても、そこで渡された予想進路や警報内容を机上に置いたままにした担当者も多く、その情報が市民に伝わりませんでした。

 

またその日の午前中は晴天だったため、人々に全く警戒心がなかったとも・・・。

しかし仮にその情報がいか行き渡っていたとしても、その猛威の前には被害を劇的に減らすことは出来なかったでしょう。

 

地球温暖化が指摘され、海水温度が上昇している現代・・・このような巨大台風が襲来するリスクは年々高まっていることは間違いないところ。

 

今後の日本に〝カテゴリー5〟クラスの台風が上陸しないことを、ひたすら祈るばかりです。

 

そうそう、台風情報をご覧になる際に、参考にしていただきたいことがひとつ。

       

 

台風の中心(目)より右側にあたる地域は、進行方向と風向きが重なるため風雨の威力が増します。

 

反対に左側は進行方向と風向きが相殺されるため、威力は低下。

 

今後上陸する台風の中心が自宅より左側を通過する場合は、特に警戒してください。台風


 

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