一昔前は 〝不治の病〟 と言われたガンですが、現代は医学の進歩により、初期段階で発見されればかなりの高確率で治癒するまでになりました。
しかし発見が遅れた患者さんの多くは、必死にガンと闘う辛い日々を過ごしていらっしゃいます。
その彼等の多くが藁にもすがる気持ちで利用する、我が国で半世紀以上前に誕生した夢の治療薬が、〝SSM〟( Specific Substance MARUYAMA )・・・世に言う『丸山ワクチン』ですが、今日はその生みの親である
丸山 千里 博士
の命日・三十三回忌にあたります。
1901(明治34)年に長野県で生まれた丸山博士は、1928年に日本医科大学を卒業後、同大皮膚科に入局。
戦後間もない1947年に丸山ワクチンを開発し、その後同大付属病院長を経て、1972年に同大付属ワクチン療法研究施設を創設して、所長に就任。
1974年には第6代同大学長を務めた後、1992(平成4)年3月6日に90歳で同大付属病院で亡くなられました。
元々丸山ワクチンは、皮膚結核やハンセン病治療に効果を発揮しましたが、この病気にかかった患者にガンの発症が少ないことが判明したことから、ガン治療に使用することとなりました。
ガンの治療法には、大別して
① 手術療法 ② 放射線療法 ③ 化学療法
がありますが、この丸山ワクチンはそのいずれにも属さぬ 免疫療法といえるものだそうで、患者の体内における免疫の働きを強化する事でガン細胞の増殖・転移を抑制し、その特徴としては
◆ 副作用が殆どない
◆ 延命効果が得られる
◆ 自覚症状の改善
◆ ガン腫の増殖抑制
これまで40万人近い患者さんに投与されている丸山ワクチン・・・しかし厚生労働省は、1981年に同薬を 〝有償治験薬〟 (※患者が実費を負担して協力する治験薬) として特例で認めたものの、現在に至るまで医薬品としては認可していないのです。
丸山博士の出身母体(大学)が医学会では傍流であること、製造承認を求めたゼリア新薬工業が、業界では中小規模の会社であったこと・・・これらが政・官・民の目に見えない妨害工作に、認可を阻み続けている要因といわれています。
「官僚は国民になど目を向けていない。
視野には自らの天下り先である大企業しか入っていない。」
とよく言われますが・・・私たち国民の生命に関わることでさえ、官僚や政治家は己の利益しか考えていないのでしょうか?
一日も早い認可を願いつつ、丸山博士のご冥福をお祈り致します。