悪 魔 | ナベちゃんの徒然草

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還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

今日は、6月6日。

毎年この日を迎えると、私はどうしても映画の


 オーメン
 The Omen


を思い出してしまいます。

 

       


※ちなみに “Omen ” とは、予知・予言という意味で、本来は良い意味でも悪い意味でも使われるそうな。

 

1976年に公開されたこの作品は、『エクソシスト』(1973年公開)とともに、ホラー映画の草分け的存在。

 

私がこれを映画館で観たのは高校生の時ですが、その時の衝撃は、ストーリーと共に今でも鮮明に記憶しています。


十字架が教会の屋根から落ちてきて牧師を直撃するシーンは、今思い出してもゾッとしますネ。

       

 

同作の根拠となっているのは、新約聖書の『ヨハネ黙示録』 13章の16-18章に書かれている次の言葉。

 

「また小さな者にも大きな者にも、富める者にも貧しい者にも、自由な身分の者にも奴隷にも、全ての者にその右手か額に刻印を押させた。

そこで、この刻印のある者でなければ、物を買うことも、売ることもできないようになった。

この刻印とはあの獣の名、あるいはその名の数字である。

ここに知恵が必要である。

賢い人は、獣の数字にどのような意味があるかを考えるがよい。

数字は人間を指している。 そして、数字は六百六十六である。」
 

6月6日午前6時に生まれたものの死産だったため、外交官のロバート・ソーンは同じ時刻に生まれた男の子の孤児を妻キャサリンにも秘密にして養子として引き取り、ダミインと名付けて育てました。

すくすくと育ったダミアンでしたが、そのうち奇怪な出来事が周囲で起き始め、やがてロバートは彼が悪魔の子であることを知り、自らの手で殺そうとするのですが・・・。

映画を観終わって帰宅するや否や、(誕生日が全く違うにも拘わらず)鏡を見ながら髪の毛を掻き分けて〝6・6・6〟が無いのを確かめて

(良かった~、オレ人間だ!)

な~んてホッとしたものです。あせあせ

 

外交官役を名優グレゴリー・ペックが演じたこの作品は、大ヒット。

※グレゴリー・ペックに関する過去記事は、こちら。(↓)

 

その後もシリーズ4まで作られましたし、私も全て観ました・・・が、2006年に公開されたリメイク版や2016年に作られたTVドラマ版は、原作のイメージが壊れるのがイヤで私は観ていません。

さて、こういったホラー映画に付き物なのは、怪談めいたエピソード。

日本ではよく 『四谷怪談』 の撮影・公演前には出演者やスタッフがお祓いに行き、参列しないと不幸な目に遭うという話は有名ですが、このオーメンに関してもいろいろと・・・。

 

まずグレゴリー・ペックと脚本家、それにプロデューサーの3人が撮影現場へ向かう途中、乗っていた飛行機に落雷が2回も直撃したかと思えば、グレゴリーペックの息子が撮影前に自殺。

『オーメン』公開から数ヶ月後の1976年6月13日の金曜日に、特殊効果担当だったジョン・リチャードソンが、別の映画撮影で訪れたオランダで交通事故に遭い、同乗していた助手であり恋人だったリズ・ムーアが死亡。 


それもオーメンに出てくる、カメラマンがガラス板で首をスッパリ切り落とされた如く、ムーアの遺体も真っ二つに切断されたとか。

おまけに事故現場の近くの標識にはOmmen (オンメン:オランダの都市) 66.6km〟と書かれていた・・・なんて話まで。

他にも訓練された犬たちが、なぜかトレーナーの命令を無視してスタントマンに噛みついて大怪我を負わせたり、プロデューサーが宿泊していたホテルがIRAの爆弾テロ攻撃にあったり・・・。

更には動物園でダミアンとの絡みのシーンを予定していたものの、調教師が出演予定のトラに噛み殺されたため撮影が中止になったなんて話までありましたから、シャレになりません。


では、主役のオーメンを演じた当時5歳のハーヴェィ・スペンサー・スティーヴンスは?

       

幸いにも、彼は特段不幸に見舞われることはなかったようです。
やはりストーリー同様、魔界に護られていた・・・訳ではないでしょうが。

しかし2年程前、撮影後1作に出演しただけで一般人として成長した彼の名が久しぶりにメディアによって報道されました。

それは、46歳になった彼がイギリスのウェスターハムでクルマを運転中、自転車に乗っていた2人と口論となって暴行を加え、有罪判決を受けたというもの。

裁判所に出頭したのが13日の金曜日だったというオマケつきで。

 

      


すわ、オーメンの祟りか? と騒がれたそうですが、さすがにコレは違うでしょうネ。あせあせ

噂ではリメイク版より怖いと言われているこの原作・・・まだご覧になっていない若い方は、是非どうぞ!

 

 

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