供 養 | ナベちゃんの徒然草

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還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

おそらく夕方のニュースでは流されるかもしれませんが、今日・2月8日は一般的にはあまり馴染みがなくなった、

 針 供 養

 

が行われる日です。
(※関西方面では12月8日が多いそうですが・・・。)

 

この行事は、折れたり曲がったりして使えなくなった縫い針を、豆腐やコンニャクに刺して供養し、神社(主として淡島神社・淡島堂)に奉納するもの。

 

      

 

 起源ははっきり分かっていませんが、平安時代に清和天皇が針供養のお堂を嵯峨・法輪寺に建立した記録があるそうですので、かなり昔から行われていたようです。

鉄製の針が大量生産されたのが室町時代からで、和歌山の淡島信仰 (※淡島神=婦人病治癒や安産・子授け、裁縫の上達、人形供養など女性に霊験のある神様) と結びついた針供養の風習が、淡島願人(あわしまがんにん≒僧侶)を通じて日本全国に広まったのは、江戸時代中期以降と考えられているそうな。

 

では、なぜ今日行われるのか?

それは、2月8日が〝事始め〟とされており、この日は1年間お世話になった道具を片付けて農作業や裁縫を休み、翌日から新たな1年のスタートを切るから。

関西方面の地域では、12月8日が事始めの日とされているからだそうな。

豆腐など軟らかいモノの刺すのは、
一生懸命働いてくれた針に対して、最後は柔らかいものに刺し楽にしてあげたいという意味があるそうで、同時に裁縫の上達を願うのが供養の意義とのこと。

しかしニュースで紹介されるのは、主として洋裁・和裁の専門学校での針供養の模様であり、一般的に行われている地域はあまりないようです。

その原因は、やはり裁縫仕事・・・つまり針仕事そのものを家庭で殆ど行わなくなったからかも。

私が子供の頃は、体操着とかが破けると、オフクロが夜なべで膝当てや肘当てをつけてくれ、それこそつぎはぎだらけのトレパンを平気で履いていました。

しかし今時はそんな服を着てる子は見かけないし、もし着たらイジメの標的になってしまうでしょうネ。

それは時代の流れであり仕方ない事だとは思いますが、それでも供養とか感謝する心は日本人として忘れてはならないと思います。

だって、たとえ自分で縫わずとも毎日着る服はどこかで誰かが編んだり縫ってくれているのであり、針が無ければその服は世の中に出回らないのですから・・・。
笑3

 

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