狂 気 | ナベちゃんの徒然草

ナベちゃんの徒然草

還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

2008年6月8日午後0時30分過ぎに都心で起きた凄惨な事件は、2年経った今尚その光景を鮮明に記憶している方も多いと思います。


 『秋葉原無差別殺傷事件』


元派遣社員の(当時)25歳男性が、レンタカーの2tトラックで赤信号の交差点に突っ込み歩行者5人をはね飛ばし、更にクルマから降りて2日前に購入したナイフなどを振りかざし次々と通行人を襲撃。


死亡者7名・負傷者10名を出した末に犯人が警官に身柄を取り押さえられた緊迫場面は、たまたま現場に居合わせた日本テレビ系列のカメラマンが撮影した画像がニュース番組等で何度も放送され、この事件の象徴的なシーンとなりました。


            ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-秋葉原無差別殺傷事件


この事件が起きたために秋葉原の歩行者天国は今もって中止されたままであり、以前のような街の活気が未だ戻っていないといわれています。

(来月中旬に再開される可能性を示唆した報道もありましたが、果たして?)


またネット上での犯行予告、派遣切り、犯人と同世代の人間像、銃刀法の改正等々に関し、様々な見方・意見が語られました。


しかし私個人としては、この事件の犯行動機について社会体制などの大きな括りで見るのは妥当でないと考えます。


なぜなら、犯人と同じような境遇でも他人に迷惑をかけず、頑張っている若者は沢山いるのですから・・・。


現在裁判が進行中であり、証人として何人かの負傷者が出廷されていますが・・・中にはその時のケガのために職場を解雇され2年間無職のまま、という方もいらっしゃるとか。


しかも思い出したくもない事件について証言するために臨んだ法廷で、弁護側は犯人の責任能力に疑義を唱えているとのこと・・・それを聞かされる被害者ご本人や遺族の方々のご無念は察して余りあります。


犯人の処罰や他人事のような犯行動機の検証などはともかく、私はこういう悲惨な事件によって一方的に被害を受けた方々の救済のため、国がもっと明確かつ十分な補償ができる法的整備を早急に行なうことが先決だと思います。


それにしても、事件当時の映像を見ると事件現場で被害者を懸命に救助活動をする方がいらっしゃったことに救いを感じた反面、それを無表情で見つめながら携帯やデジカメ等で撮影する人々も多数いたことに、私は少なからず戦慄を覚えます。うー


7名の犠牲者のご冥福と、負傷された方々のご回復を心よりお祈り致します。



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