第五話 下界へ ④
これまでのあらすじ
天界の王の娘、桜と、隣のマブダチまあくん。最強の陰陽師石ちゃんの三人は、
天界の白い学校と黒い学校で、心と呪術を学んで、下界に修行に出るはずであった。
しかし、、。
下界では、悪の集団組織 蜘蛛の集団の悪事が広がりを見せ始めてきた、、
その悪事の元を突き止めるべく、桜の母、ゆき王妃は、天王に変わりもう
随分前に下界へ向かったまま消息がわからなくなっていた、、。
ところが、虹目付からの情報によると雪王妃様は、蜘蛛のアジトを突き止めたらしく、見まわりの龍、疾風が、天王に報告するため、虹の徳の蔵と書かれた巻物を、
天界に戻る途中、蜘蛛の集団に奪われてしまう。その蜘蛛たちは、
天界の入り口の結界を破り、天界にまで入り込んで来てしまっていた。
そこで、シルバーレスキュー隊の三人の
仙女(桜の祖母とらヲ)と老師二人(石ちゃんの祖父ツク・ヨンミーとまあくんの祖父源じい老師)は、下界でアジトを突き止めまた消息不明の雪王妃を助けに、すぐさま下界に向かった。
三人を加勢に行く名目で王に許可された12人の者たちの中で
忘れ薬は飲んでも効かない、、桜達三人は、またまた、
天界の入り口にある下界へ通ずる鏡を、桜以外は無事通り抜けたのでした。
皆が、
通り抜けたのを見定めた桜は、、黒い影に気がつく、、。
天界に侵入した蜘蛛の集団である。
桜たちは、瞬間的にとり囲まれた。
「来たねー。来る気がしてたんだよね、、
て、言うか、、
なんで皆んなが居る時に来ないかね、、か弱き乙女が二人になってからとは、、卑怯者めー
かかってこーい、
、」桜は、強い。
小さいが度胸だけは天下一品である。
そして構えはだけは完璧である。
口はへの字に結び、目は釣り上がり
、握りこぶしを構えた
。
飛び蹴り体制に入ったその時、、
一瞬、、ピンとした光りが放たれた、、
「あれ
、れ、、
」
「お姉ちゃん、、やば、、
もう倒しちまったの
はや技、、、
凄腕のお菊とはあなた様のことでした、、、強って言うか
、
あたちの活躍、は、ねえ、、
倒したかったのに、、
」
「ごめんごめん
。つい、、
本気出してしまったわ、、
おほほ、、、
あッ桜、、
後ろ、、
あぶない
。」
遅かった、、。
ドンッ
倒れていた蜘蛛の軍団のひとりが、
起き上がり、桜に体当たりしてきた。
「あ~~
」
桜は、あっという間に鏡と壁の間の隙間から、、
天界の鏡を抜けること無く
下界へ落ちていった。
つづく、、。
みこた