どうも。わらびです。

最近出張の所為で鹿児島よりも東海圏にいる時間の方が多い気がします。

それはさておき今回は鹿児島市南部、旧・谷山市に存在した旧街道の一つを取り上げていきます。

 

===↓関連する探索はこちら===

 

五位野-平川の旧街道 -山川路-(鹿児島と山川を繋ぐ旧街道・山川路の一部)

海ノ上旧道(山川路の一部と思わしき海沿いの小径)

五位野の廃踏切(山川路の一部と思わしき廃踏切)

旧街道に関わる三つの橋(山川路の一部、障子川に架かっていた橋)

平床橋(五位野道の脇に存在する桁橋)

 

====================

 

今回は地図赤線、五位野道を探索していきます。

五位野道は旧・知覧街道の一部であり、現在の知覧街道(県道23号線)の直接的な旧道にあたります。

探索区間は山川路から烏帽子岳自然遊歩道平川ルートの起点付近まで。それより先は山道となる為今回は未探索。

 

山川路の園田橋から探索を開始します。

写真中央の陸橋は国道225号線と平川動物公園/錦江湾公園を結ぶ道のものです。

ここは山川路と旧・知覧街道の分岐点となっており、かつては茶屋等もありました。

今回はここを右(写真中央方面)、旧・知覧街道へと入っていきます。

 

進んだ先で振り返り撮影。陸橋右の側道が旧・知覧街道。

ここから先は平川動物公園/錦江湾公園への道と同じルート上を進んでいきます。

 

平川動物公園/錦江湾公園へのアクセス道路として整備された旧・知覧街道。

奥に見える山々には国道225号線の川辺峠とその旧道である青折峠が通っています。

 

この付近は地形的な制約も少なく、旧街道時代から直線的な道であったと推測されます。

 

途中、平川動物公園と錦江湾公園への道はそれぞれ分岐し別方向へ向かいます。

旧・知覧街道はここを左に曲がり錦江湾公園の方へ。広い歩道部分がかつての旧・知覧街道の路盤。

 

分岐点にあった烏帽子岳自然遊歩道案内の看板。

今回取り上げる旧・知覧街道(またの名を木床峠)の烏帽子岳神社参道分岐点までは烏帽子岳自然遊歩道に転用されています。

しかし令和元年の九州南部大雨の際に路盤が完全に崩落し、現在に至るまで復旧されていません。

 

分岐点の先へ。

右側は平川動物公園、左側は錦江湾公園です。

 

平川動物公園と並んで遠足のスポットとしてもよく採用される錦江湾公園。

遊具の老朽化とそれに伴う改修が課題となっています。

 

旧街道はひたすら二つの公園の間を進んでいきます。

〇rangestarさんの曲が合うそうな空模様。

 

暫く進むと謎に一瞬だけ広くなる空間が。

ここは現在の市道 五位野平川線が全線開通するまでの長い間、錦江湾公園へのアクセス道路の終点になっていました。

意外な事かもしれませんがこの道路が平川駅付近の県道23号線まで繋がったのはつい最近の事です。

以前はこの先は旧・知覧街道の鬱蒼とした山道へと繋がっていましたから、ここがそこへ侵入する前の最期の引き返し地点でした。

ちなみにそれに気付かず侵入して痛い目を見る車がいたとかいなかったとか。

 

その頃の名残でここに設置されている烏帽子岳自然遊歩道の看板。

前述の通り旧・知覧街道ルートは路盤崩落で通行不可の為現在は平川駅裏の登山ルートでのみ烏帽子岳神社まで行くことができます。ただそちらは尋常じゃないぐらいヤマカガシやマムシが出ます。山だからしょうがないね。。。

 

手前に立っている棒は「烏帽子岳自然遊歩道」と書かれた看板。

元々は写真右側の旧街道沿いにあったものが移設されたもの。

 

その少し先で旧街道は現道を一瞬だけ離れます。

なおこの区間は市道 五位野平川支線という名前で管理されています。

 

旧街道は三日月の様なカーブを描きながら住宅裏を進みます。

 

現道と合流。

 

と思いきや旧街道は再度分岐します。

しかしこの区間の旧街道は人為的に廃道化されていました。

 

合流地点。左の茂みが旧街道。

 

現道の坂を登っていきます。

 

旧街道との最期の分岐地点。写真右に分岐していくのが旧街道です。

正確には右の分岐路は付替え道で旧街道は左側で一度大きくカーブしてから分岐しています。

 

入口から既に廃の香りが漂う旧街道(付替え部)。

 

付替え部と旧街道の合流地点。

現道の切通によって分断されています。

 

案の定登り切ったところで旧街道は一気に廃道になります。

というのもこの区間は現道と完全に並走する区間であり、存在意義が無くなったため使われず廃道化しているのでしょうネ。。。

 

こちらは自生する白菜……ではなく誰かが捨てた白菜。

誰だわざわざこんなところに白菜を捨てに来るような奴は。

 

道の脇に空いていた穴。

野生動物の巣なのかかつて地蔵でも安置していたのか。

 

旧街道としての趣が強く残る区間。旧・知覧街道は馬車の通行できる近代車道でした。

ちなみに同じ知覧に向かう街道として瀬々串のあたりから登るものもありました。そちらはその名残と思わしきものが指宿スカイラインの知覧ICに遺されています(森の方へと下っていく謎の山道のボックスカルバート)。

 

不法投棄地獄と化した旧街道。これがSDGsですか。

 

それはさておき現道に戻ってきました。

探索日がコロナ明けたばっかであまり廃道に潜りたくなかったので迂回。

 

この筋に入ると旧街道に合流します。

烏帽子岳自然遊歩道の旧・知覧街道ルートの入り口もこちら。

 

合流してくる旧街道。

 

旧街道はそのまま林道となり知覧まで続きます。

途中里程標が残されていたりするのですが、途中からガレた未舗装の山道になるのとどのみちこちらからでは前述の崩落で通り抜ける事が出来ないためここで撤退。

 

オマケ。

こちらは平川から伸びている平川林道。烏帽子岳自然遊歩道と合流して旧街道となり知覧まで続ています。

 

今回はここまでとします。

撤退地点より先は本当に道がないぐらいに崩落してる箇所があるので絶対に面白半分で行かないでください(蛇とかもオオイヨ…)

 

===↓関連する探索はこちら===

 

五位野-平川の旧街道 -山川路-(鹿児島と山川を繋ぐ旧街道・山川路の一部)

海ノ上旧道(山川路の一部と思わしき海沿いの小径)

五位野の廃踏切(山川路の一部と思わしき廃踏切)

旧街道に関わる三つの橋(山川路の一部、障子川に架かっていた橋)

平床橋(五位野道の脇に存在する桁橋)

 

====================