コロナ明けの仕事がなかなかに辛かった男、蕨です。

今回は平川の動物公園近くのとある橋を探索しました。

 

===↓関連する探索はこちら===

 

五位野-平川の旧街道 -山川路-(鹿児島と山川を繋ぐ旧街道・山川路の一部)

海ノ上旧道(山川路の一部と思わしき海沿いの小径)

五位野の廃踏切(山川路の一部と思わしき廃踏切)

旧街道に関わる三つの橋(山川路の一部、障子川に架かっていた橋)

五位野道(山川路から分岐していた知覧方面への旧街道)

 

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いつにも増して地図がゴチャゴチャしてますが五位野道の脇あたりにポツンと存在する平床橋が今回の主役です。

場所は平川動物公園と錦江湾への道が分岐するあたり。

この橋は旧街道等の特別なものではありませんが、昔から生活用に存在した橋が姿を変えて今も細々と残っている橋です。

 

国道226号線より入った先、鹿児島市民なら10回ぐらいは見てそうな風景。

左に行くと錦江湾公園・平川駅、正面に行くと平川動物公園・平川浄水場に続いています。

ちなみに左に行く道は旧・知覧街道の五位野道でもあります。

 

そして更に隠された分岐、先ほどの写真右側の小径の先に平床橋はあります。

何気に動物園に行く際に気になってた方もいると思います。…いない?さいですか。

 

10mほど坂を下ると、一つの桁橋がお出迎え。

これが今回の主役の平床橋です。

 

比較的新しいシンプルな桁橋。

並行するように水道橋が架けられていました。

 

銘板①。五位野川。

五位野川は川辺峠付近を源流とする河川で、平川動物公園内を流れていることで有名です。

ちなみに源流付近一帯は大型の土砂処分場になって…おっと誰か来たようだ。

 

銘板②。平床橋。

平床という名前の由来は確かではありません。

昔の小字か何かなのか、それとも五位野川が昔はこのあたりで平たい川床になっていてこの呼び名になったのか。

いずれにせよ今となっては由来が分からない橋名や地名というものは全国に存在します。

 

銘板③。ひらとこはし。

最初漢字を見たときにひらゆかばしと読んでいたのでちょっと面喰いました。

 

銘板④。平成16年3月完成。

現在の姿になったのは平成16年と比較的最近のようです。

これ以前にも同じ場所に橋は架かっていたようです。それが石橋等であったのかは分かりません。

ただ戦後の時代に既にここに橋があったことは確かです。

 

橋のすぐ上流側にはきりん橋が架けられていました。

その名から分かる通り平川動物公園へと続く道路の橋です。

こちらも桁橋で、並行するようにかなりの太さの水道橋が架けられています。

 

平床橋の隣の水道橋。

きりん橋のものに比べると二回り程度細い物になっています。

どちらもこの先の平川浄水場からのものだとは思うのですが、役割が違うのでしょうか。謎です。

 

また、左岸側には排水口があり小規模の滝みたいな流れが出来ていました。

心地いい水の音。

 

橋より先に進むと旭ヶ丘園(老人ホーム)の敷地となり立入禁止です。

平床橋は現在この旭ヶ丘園への道の一部として活躍しています。

なお旭ヶ丘園が出来る以前はこの先で畑の間を縫うように進み別の道へと合流していました。

前述の通り古い時代から五位野道(旧・知覧街道)と集落を結ぶ道と橋として活躍していたようです。

 

立入禁止の手前で撮影。

きりん橋と比べて貧相な平床橋(おい)。

 

右岸側はかつて親水地として整備された痕跡がありました。

現在は荒れ放題で水に近づくことすら難しい状態。

 

今回はここまでとします。

 

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