”自由は置物のようにそこにあるのではなく、現実の行使によってだけ守られる。
言いかえれば、日々を自由になろうとすることによって、
始めて自由でありうるということなのです。”
丸山真男さんの「日本の思想」に掲載の評論、「である」ことと「する」ことより。
少し前に参加させていただいたオンラインのブッククラブで初めて知った思想です。
自分も含め、みんなが思う自由ってなんだろうか。
自由人とは、自分は自由「である」と信じている人のこと。
自分の思考や行動を点検したり吟味するという不断の行為を怠っている人。
自分自身の中に巣食う偏見から、最も自由でないことが稀でない。
「自分はとらわれている」と意識し、自分の「偏向」性をいつも見つめている人。
何とかしてより自由に物事を認識し判断したいという努力をする。
そうすることで相対的に自由になり得るチャンスに恵まれている。
何らかの行為をして確認しようとするプロセスこそが大切で、定義や結論に縛られないこと。
私はこの解説にとても心をつかまれました。
プリンがある。
おいしいに決まっている、と思うのか。
おいしいかどうか食べてみようするのか。
「どんなプリンでもおいしいはず」、という自分の定義。
「いやいや果たして、このプリンの味はどうかな?」と食べてみる行為。
自分の偏向性、こう「である」という偏った思考は、いずれにしても行動「する」プロセスがあって気づくことなんだなということを、私はあらためて習いました。
私達は、自由「である」のではなく、「する」から自由。
「して」いくうちにもっと自由になっていく。
「する」という意志や行為がすでに自由。
自分に置き換えて、自分やその周りの「である」に少し疑問を感じてみるというのは、より楽しくより人生を謳歌するのにとても大事なことだと思います。
自分「である」、ということは、いろいろ「して」みてるからわかることだったりします。
”自由から逃避しないことは簡単なことじゃない” という言葉を、主催者の元国連職員・山本芳幸さんがおっしゃっていました。
自由をする、知るために感じるために行為をするということは、決して楽なことばかりではないです。
反発や反対にあうこともあるだろうし、なにしろまずは、折れそうな自分自身との闘いがあります。
それはなにも、だいそれたことではなくったってそうです。
自分の生活習慣を変えるということだって、「変えよう」を「してみている」という自由。
面倒くさいししんどいからやめてしまえ、という自由からの脱走を考えたくなってしまいます。
何もしなくても幸せ。
生きているだけで幸せ。
それは、あると思います。
だけど、そのそばで、何もしなくても暮らしていけるためのことを「して」くれている人が必ずいるはずです。
植物はただいるのではなく、その呼吸が吐き出す酸素を私たち人間に還元してくれるという生産活動をしてくれています。その美しさで、人を癒すということもしてくれています。
ただ存在しているのではないように思います。
私達も実は、小さくひっそりと、誰かに還元されるような生産活動をしていると信じたいです。
おはようという言葉で救われる人もきっといるし、笑顔で会釈することだって”幸せ生産活動”かもしれない。
幸せ生産活動をする舞台は人それぞれで、大きな舞台で活躍する役割の人もいれば、身近なコミュニティを舞台とする役割もあるし、家庭というフィールドで力が発揮される役割もある。
日本では今日、2021年5月30日、数秘術で4の日。
定義の4。
「である」の4。
母である、父である、妻である、夫である、長男である、経営者である、親友である、男である、女である、裕福である、貧困である…
自分を縛る「である」は、数え上げるときりがない。
それが誇りで気分がよいならいいけれど、その「である」という「権利の上に眠る者」になってはいないかな?
その「である」が苦しいのはなぜだろう?
絶対に自分では変えることのできない不可抗力的環境だったとして、それでもそこでできることはないだろうか?
自分を知るためにいろいろなことが起こって、それに対処することで自分というものをだんだんと知っていく。
安定は時々、怠惰な心をうみます。
もうなんとなくこれでここまできたから、もうこのままでいっか…
Rock the boat
人生はよく航海に例えられるけれど、海の上では Rock the boat 波風立ってボートが揺れるのは当たり前。
今日の4は、破壊と再構築の13を含んだ4。
明日の5は、自由への渇望。
「不断」という言葉には、コツコツ続けるという意味があります。
コツコツやるのは4の得意分野。
一方で、優柔不断というように、決断力に乏しいという意味もあるそうです。
なにかを「して」みると決断するのにもよさげな日。
なにを「する」か選べる自由!
今日も明日も、それぞれの佳き日が続いていきます。
Kiki
春が来て
夏が来て
秋が来て
冬が来て
終わりはどこなんだろう
弟が小学生の頃に書いた詩。
母がいまだにいつも傑作だと言いながら笑って暗唱するので、家族がみんな暗記してしまいました。
間違いなく名作 笑
終わりってどこなんだろうね、弟よ。
また夏が巡ってきたぜ。
そのバレリーナのような足。
かわいいって言葉を知ってるんじゃないかという疑惑。
ひきょうだなー。


