自分は記憶力が著しく悪いのと

それとも連動するが、本でも映画でも舞台でも

登場人物の把握に物凄く時間を要する方なので

レビュー向き人間でないことはわかっていて

それで個々のメンバーへのコメント転載という形式を

このブログでは取っているところもあるのだが、

何となく、あんちゅなるアカズノマ夜曲」の

大阪千穐楽を迎えても次の東京公演が待っていて

ブログ書きそうな気配を感じないので

備忘録代わりに感じたことを一旦書き留めておく。

(と思ってたらあんちゅ「いしぷかぱかりピージェスト」更新)

 

尚、冒頭で自分のハードル下げるだけ下げておいて

言うのも何だが、ちょっと辛口に読めるかもしれないことは

ご海容ください。愛がまず前提にあってのものですので🐒

 

 

足を運んだのは1/25(金)の2日目昼公演

幸運にもここちゃんのトークショー付きとなった回。

ただ、なるがヒロイン役と聞いていたサヨ役ではなく

それはちょっと残念に思いながら出掛けた。

 

「夜曲」は33年前の戯曲ということだけど、

一度も観たことはなく、話も知らず

ただ、公式サイトのストーリーだけ読んで

あんちゅが放火魔🔥だということだけ

頭に入れて観劇に臨んだ(相変わらず予習しない人🙈)。

 

その後に書いてある

「700年前の人間たちが現代に次々と蘇ってくる。」

てのはすっかり忘れてたから

出て来る登場人物にイチイチ驚きながらも

冒頭のような脳構造にもかかわらず

すんなり「夜曲」の世界には入って行けた。

(そこで繰り広げられるドタバタ展開もオモロかった)

 

 

さて、その放火魔ツトムことあんちゅだけど

今まで全て観てきたあんちゅが出た芝居の中で

正直、存在感が一番希薄だな〜と思ってしまった。

それは男性役にチャレンジしたことが

大きな要因になってる気もするが、

乳母役の森下亮さんはめっちゃ存在感あったので

男女の入れ替えだけが理由になるとも言えない。

 

 

それからトークショーでここちゃんが

あんちゅの声が擦れていることを指摘し、

あんちゅが役としてそういう声を出していたと言っていた。

それは自分にとってはとても良い質問で、自分も

ここちゃん同様、初日で声擦れたんかな〜と思ってたから

それが役作りとわかって、少し認識が変わった。

あの薄さは狙ってやってたのかもしれない?と。

 

そう振り返ったとき、薄いと感じていた

あんちゅが唯一全く薄くなかったシーン。

ゴロウ役の七味まゆ味さんと二人きりで

対峙する場面のことが思い返される。

 

思い返されると言っても、めちゃくちゃ唐突で

ストーリー上、一番頭の中で繋がってない時間なのだが

二人の異様な熱気に思いっきり心を奪われていた。

前作もそうだったけど、七味さんの放つオーラは半端ない。

(ホンマはあまりオーラ云々言うの好きでないんですが)

 

 自分の推しメンのりいちゃんこと大田莉央奈ちゃんが

なんか、

よく分からんけどオーラあるなとか

雰囲気あるなって人間目指します✨

 と軽い感じで言っちゃってる?(笑)けど、

 本当言うと少し違う世界からそういう感触を吸収すると

 本人の厚みにも繋がると思うんだけどなぁ。

 そういう意味でもアカズノマ観に行って欲しかった。

 公演挟みで難しかったとは思うけど。

 

・・とヲタ脱線はこの辺にして話を元に戻すと

そのオーラ半端ない七味さんゴロウと真っ向勝負してた

あんちゅツトムは自分があんちゅの舞台で期待して行く

あんちゅならではのギラギラ感をしっかり見せつけてくれた。

だからその時間だけでも大満足だったとも言える。

 

ただ、少し時間を置いて改めて振り返ると

薄い時間のあんちゅツトムが実はこれからのあんちゅにとって

非常に大事になってくるんじゃないかと思えてきた。

闇を抱えた青年ツトムを演じるあんちゅは

薄さを別の言葉に言い換えるなら「大人」の俳優として

静かにあの狂気を演じていたとも捉えられるのではなかろうか。

 

 

それはここちゃんの指摘した擦れた声もそうだし、

前回「露出狂」ではグダっていた終演後挨拶も

今回はトークショーでしっかり全体を見渡して

場をコントロールしていたように思う。

 

そういう「静」の大人な部分を伸ばす時期に

あんちゅは差し掛かって来てるのかと思うと次の段階は絶対観たい!

七味さんには引き続きアカズノマ第三弾をお願いしたくなる。

 

この写真はサヨ役なると白百役の毎度楽しませてくれる山本奈臣実さん

 

千代姫役だったなるに関しては

本人の地は全くそうではないと思うが、日頃から

ぶりぶりぶりっこは見馴れた環境にいるだけに

千代姫は難なくこなしているように見えた。

 

そして、前半は河北琴音さんには申し訳ないながら

なるがサヨだったらな〜という目でずっと観てしまったのだが

腕に刻まれた刺青(何の模様だったか忘れた😅)がサヨにあるだろうと

読めてしまった時点からサヨと千代姫の役替わりは必然だと

理解出来たと同時に両方を観ないといけない話だと切実に思った。

特になるサヨを先に観た方がより一層そう思えたんじゃなかろうか。

 

十五役の三浦修平さんとサヨ役の河北琴音さん

 

なるがアホなのは皆の知るところだけど、

2作観て感じるのは謎の神秘性もしくは聖性のようなものを

兼ね備えた女優だということだ。あんちゅにその要素は皆無。

河北琴音さんにも感じられず、むしろ良い意味で人間くささを感じた。

だからこそサヨと千代姫は一人がどちらかではなく

聖性と人間味が両方入れ替わって演じられ、

輪廻転生のようになることに意味がある。

さすが七味さんの演出!と言う他ない。

 

 

実は公演後、チームBIIの恋愛禁止条例公演が当たっていて

急ぎ足でNMB48劇場に向かわなければならなかったのだが、

幸いトークショーの時間は短く、最後まで観てから一番に席を立ち

受付で役替わりのもう一つの公演チケットがないか聞いたところ、

当日夜分しかないということで、一度出した財布をしまいながら

残念ながら今夜はNMBの公演取っちゃってて無理なんですよ〜

みたいなことを受付スタッフに話してるつもりでいたら

いつの間にかそのスタッフの隣にあんちゅが来ていて

全く予想もしていなかった出現にあんちゅにまで

これから恋愛禁止条例公演行くんで残念ながら夜公演観れない

とあんちゅにとってはどうでも良いことを話してしまった🙈

(NMB劇場向かう四つ橋線の中でどんだけ自己嫌悪に陥ったことか)

 

ただ、あの時点では薄いあんちゅという認識の方が強かったので

感想言ってたとしても「良かったで〜」くらいのことしか

言えなかったのかな〜とも思う。それで良かったんやろけど🙊

 

まあ、あの時点で一番感動してたのは

紛れもなく岡田太郎さんの生演奏だった。

 

座席が下手2列目だったので

紗幕の後ろに人の気配がするのに気づき

音の出所もそこだと早い段階からわかった。

 

 

そして激しい殺陣のシーンでは紗幕越しに舞台を観ながら

動きに合わせてパーカッション叩いていて

すんげーってもうただただ感嘆していた🙉

 

やまりなにギター教えてたみたいなんで

いつかあんちゅ歌やまりなぎたデュオやってほしいです!