カツミ9700のレストア その54:機炭間ドローバーの修正、キャブステップの製作 | 鉄道省半田鉄道局

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1/80鉄道模型(Jゲージ)工作記事を中心に、鉄道と身の回りの出来事を書いてゆきます。
​(平成26年11月8日Yahooで開設、令和元年6月22日こちらに移転しました)

ここ一週間は、例の貨車研究の月例会のため模型と貨車レポートの兼務でした。貨車の方はワム400形の解説を仕上げたのと、明治黎明期の油送貨車・・・後の鉄製有蓋車、鉄張有蓋車を整理しましたが、やはり明治26年4月のトレヴィシック形式図に現れたBD形「covered_oiltruck」№417~505,89輌の存在が、鉄道局年報等と合わず謎の状態です。また、貨車記号の「ワ、ト・・・」は明治30年、さらに真空ブレーキホース付きの「ホワ,ホト、ホカブ」制定は明治35とされていますが、明治34年7月発行の本に,既に「ホワ、ホト、ホカブ」が規程改定されたとして載っていて、加えて「車種ごとに番号を通す」様に改定されたともあり、この時期に「線区&車種別」から「車種別」に改番が行われたことを示唆しています。工作はその考察の息抜きがてらとなりました。

工作終盤になり、機炭間ドローバーの構造がまどろっこしかったので改造。そのため、機関車側のドローバー止めネジを絶縁する”両側ボス”ブッシュを、Φ8のABS棒から削り出しました。こういう細いものは、むしろ太い棒から削り出した方が、バイトによる逃げ振れも少なく、安定して削れるような気がします。

両面伝導機炭間ドローバーも、キャブ屋根とテンダ風防板がカーブで接触しショートしたので、やや長いものに交換しました。機関車側には高速モーターの速度調整のため、関東合運でTG氏に教わった5kΩの半固定抵抗を付けてみました。しかしこのモーターでは可変域が狭く、調整困難でしたので変更する必要があります。

キャブ下の棒付いているいるステップは当初、カツミ製品のプレス抜き板をそのまま付けようかと考えていました。しかし写真をよく見ると、製品よりも大きく、しかもチリトリのような形態をしています。またKK〇のN村氏設計図を見ると、幅4㎜もあって、結構大きい。そこで自作することに。まずt0.3とt0.5洋白板を重ねて銀ろう付けしました。この段差がチリトリの深さになります。

段差の際にΦ0.8穴を開け、ダイアモンドヤスリでチリトリ状に仕上げました。ステップの左右はt0.3板を曲げています。これだったら□4㎜パイプから作っても良かったかな? これでデティールの残りは、逆転棒先端の梃子1個のみとなりました。

月曜日は、大須アメ横ボントンに寄って、1kΩと500オームのトリマーを買ってきました。結局500Ωにしたら丁度良さげな速度に調整でき、試運転も好調です。電気音痴の自分にはカットアンドトライが適しているようです。

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