枕木の寸法 | 鉄道省半田鉄道局

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1/80鉄道模型(Jゲージ)工作記事を中心に、鉄道と身の回りの出来事を書いてゆきます。
​(平成26年11月8日Yahooで開設、令和元年6月22日こちらに移転しました)

11月29日は荒れ模様の天気でしたが、やはり生暖かい風が吹く異様な気候でした。

さて、先日の某身内運転会で、お二人の20代の方と実感的に見える枕木寸法に付いて、話題に上りました。その際「雲龍寺鉄道祖山線」では30㎜としたと「レイアウトテクニック」に書いてあった、とのこと。自分も同書を持っていますが、記憶になく、慌てて自宅でそれを確認しました。若い方が知っているとは凄い(流石○○帝国大学) 軽井沢のTN氏の炭鉱レイアウトでは左右に1㎜枕木を長くし、16.5㎜でも狭軌感を演出する効果を出していましたので、では、自分だったらどうするのがいいのか、気になっていました。

 

甲武鉄道の資料を国立国会図書館デジタルライブラリーで探していたところ、甲武鉄道の土木関係記録の中に線路の図を見つけました。これには枕木長さは7ft、つまり軌間3'-6"の2倍となっています。7'ならば2134㎜となり、16.5㎜/1067㎜の比に合わせると、2134÷64.7=33㎜となります。あ、そりゃゲージの2倍だから計算しなくても33㎜ダワ。

私設鉄道一例だけではまずいので、別資料を探したら、明治(34年?)の帝国鉄道庁の資料を見たら、載ってました。ここでも7ftで同じでした。それで、現代はどうなのかと見たら、今はガーデニング用に市販もされており、鉄道用中古の並枕木は2100㎜で、7ftを丸めた寸法なわけです。

KATOの線路の枕木長さは28.5㎜でした。シノハラのプラ枕木は29㎜でした。33㎜にしようとすると、片側で2㎜伸ばさないといけないことになりますが、道床が大きくなりすぎても周囲とのスケールバランスが崩れて困るわけで、両側1㎜伸ばすくらいが丁度良いのかもしれません。13㎜ゲージを採用すれば気にせずに枕木を26㎜にして何も問題ないのですが、残りの寿命を考えると、今からは転向はできませんね。時間を巻き戻して、大隈重信候に軌間の選定をやり直してもらうか。

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