<原子力の図書館>廃止 安全委→規制庁に引き継がれず
毎日新聞 10月2日(火)15時1分配信


 「原子力の図書館」として、原子力資料を一般市民に公開していた「原子力公開資料センター」(東京・霞が関)が、運営元の旧内閣府原子力安全委員会から新しく発足した原子力規制庁に引き継がれず、廃止されていたことが分かった。再開のめどは立っておらず、資料4万ファイルは公開されないまま宙に浮いている。福島原発事故の反省を踏まえ、原子力行政の透明性アップを目標に掲げて発足した規制庁だが、識者からは「情報公開の取り組みが劣化した」との批判の声が上がっている。【中西拓司】

 ◇原発資料など4万ファイル

 センターは約600平方メートルで、旧安全委員会に近い民間ビル内にあった。原発を建設・運転する際に必要な設置許可申請書や安全審査書のほか、政府の議事録など資料約4万ファイルが収蔵され、福島事故直後は1日約100人の利用者があったという。

 センターは高速増殖原型炉「もんじゅ」のナトリウム漏れ事故(1995年)の際、ビデオ隠し問題などで情報公開の対応に批判が出たことを受け、97年に開設された。インターネットでは見られない紙資料も多数保管されており、全国の原子力施設の資料を閲覧・コピーできる利点があった。

 ところが、旧安全委員会は規制庁へ業務を引き継ぐのに伴い、同センターを9月14日付で廃止。六本木の民間ビルに新設された規制庁も代替施設を用意せず、ファイルの大半は霞が関のセンター事務室に留め置かれたままになっている。

 規制庁総務課の担当者は毎日新聞の取材に対し「組織が変わったため、廃止の判断をした経緯は聞いていない。予算を充てるかどうかも決まっておらず、再開のめどは立っていない」と話す。

 これに対し、元安全委員長代理の住田健二・大阪大名誉教授は「一般市民が原子力の情報にアクセスできる窓口は存続させるべきだ。規制庁の対応はあまりにもお粗末で、原子力の信頼回復のためにも早急に再開すべきだ」と批判している。

 規制庁は、庁内の事務室へ取材記者を入室させないよう職員に指示しているほか、記者会見への政党機関紙の記者の参加を認めないなど、公開の範囲を狭めている。NPO法人「情報公開クリアリングハウス」の三木由希子理事長も「福島原発事故前の情報開示レベルより下回ることは許されない」と指摘する。
<内閣改造>文科相に田中真紀子氏起用へ、財務相は城島氏
毎日新聞 10月1日(月)2時31分配信


 野田佳彦首相は10月1日、3回目の内閣改造を行う。文部科学相に田中真紀子元外相を起用することが内定。田中氏は9月の民主党代表選で出馬を期待する声があったが、首相の再選支持に回った。民主党幹事長代行に就いた安住淳財務相の後任に城島光力前国対委員長、政調会長に就いた細野豪志環境相の後任には長浜博行官房副長官を起用。法相兼拉致問題担当相に田中慶秋党副代表、厚生労働相に三井辨雄(わきお)党政調会長代理、国家公安委員長に小平忠正衆院議院運営委員長の起用が内定した。

 消費増税を柱とした税と社会保障の一体改革の推進役、岡田克也副総理▽「2030年代に原発ゼロ」方針の決定を主導した枝野幸男経済産業相▽日中関係など懸案を抱える玄葉光一郎外相▽東日本大震災の復興政策を担当する平野達男復興相▽野田政権の発足以来、女房役として首相を支える藤村修官房長官--は留任。6月の再改造で入閣した森本敏防衛相、羽田雄一郎国土交通相、郡司彰農相の留任も固まった。

 死去した松下忠洋金融・郵政担当相の後任については、同じ国民新党の自見庄三郎代表を郵政担当相として再入閣させる方針を修正し、同党から下地幹郎幹事長を初入閣させることになった。前原誠司前政調会長の再入閣、樽床伸二前幹事長代行と中塚一宏副内閣相の初入閣も内定。ポストを調整している。

 長浜氏の後任の官房副長官には芝博一元首相補佐官の起用を検討。党役員人事では、政調会長代理に馬淵澄夫元国交相を起用することが固まった。

 首相は1日午前の臨時閣議で閣僚の辞表を取りまとめ、国民新党との与党党首会談を行ったうえで午後1時15分から記者会見を行い、閣僚名簿を発表。1日夕には認証式を皇居で行い、野田第3次改造内閣が発足する。

 首相は30日、首相公邸に輿石東幹事長を呼んで2人だけで3時間近く、さらに藤村氏と細野、安住両氏、山井(やまのい)和則国対委員長が加わって5時間以上、内閣改造・党人事の最終調整を行った。副大臣・政務官や残る党役員の人事は2日以降になる見通しだ。

【竹島一登】
<大学職員殺人>同僚逮捕 異例の展開に上司も絶句
毎日新聞 9月29日(土)23時40分配信

 京都市左京区の路上で今月20日深夜、同志社女子大職員、荒川孝二さん(36)が刺殺された事件は、文部省(当時)からヘッドハンティングされた同大学幹部職員、天野祐一容疑者(59)が殺人容疑で逮捕されるという異例の展開となった。同容疑者は事件後も通常通り勤務していたという。

【大学職員殺人】同僚の54歳の男を職員を容疑で逮捕 京都

 京田辺キャンパス(京都府京田辺市)で29日夕、緊急記者会見した加賀裕郎(ひろお)学長は「あってはならないことで残念。心からおわびします」と頭を下げた。

 同大学によると、天野容疑者は81年文部省採用のノンキャリア。同省学校法人調査課課長補佐、大学入試センター事業部長、山形大総務部長を歴任し、高等教育行政に精通している。04年4月から同志社女子大に勤務。企画部主幹、企画室長、入学センター次長を経て、10年5月から教育・研究推進センター次長。研究費管理や学生アンケートの分析などを担当していた。

 上司の山本寿・同センター所長は「真面目で温厚だった」と話す。天野容疑者を知る元教授も「会議で同席したが、声を荒らげるようなことはなかった」と驚いた。

 大学は事件発生の一報を受けた今月21日、対策本部を設置。同日午後3時、捜査への全面協力を申し合わせた部課長会議に天野容疑者も出席していた。山本所長は25日、天野容疑者と事件について会話したが、変わった様子はなかった。「目の前の人が関与したとは想像もできなかった」と絶句した。

 大学によると、天野容疑者と荒川さんは業務上の接点はほとんどないという。女性職員が天野容疑者からストーカーのような行為を受けたことや、荒川さんが相談に乗っていることは、大学は全く把握していなかった。大学は教職員と外部カウンセラーによる「ハラスメント相談員」を設置しているが、相談はなかったという。【村瀬達男、田辺佑介、五十嵐和大】
意外とファミレスのメニューにカツカレーが無いことについて
次の選挙では民主党が負ける。自民党と維新のぐあいでどうなるかわからないけれど、この人が総理大臣になる可能性は高い。
 不安だ。この人で大丈夫か。
オランダの北朝鮮レストラン 従業員が夜逃げ…廃業
産経新聞 9月26日(水)7時55分配信
 【ロンドン=内藤泰朗】オランダの首都、アムステルダムに今年1月、初めて開店した北朝鮮のレストランが、本国から派遣された従業員らが夜逃げし、開店からわずか8カ月で廃業に追い込まれていたことがわかった。欧州での北朝鮮の外貨獲得作戦は容易ではない、との見方も出ている。

 現地からの報道によると、閉店したレストランは「ピョンヤン(平壌)」。開店当初は、北朝鮮から派遣されてきた美女たちが、本場のキムチなど朝鮮料理を出し、踊りや歌などのショーも提供していた。

 しかし、派遣された従業員全員が8月中旬に突然、店内の装飾品や絵画など約400万円相当を持ち出して逃亡。通報を受けた地元警察が従業員を逮捕したが、2日後に釈放された従業員らは「店が経営不振で賃金が未払いだった」とオランダ人経営者側を訴え、店は廃業に追い込まれた。

 経営者のレムコ・バンダール氏は「冷蔵庫の中のものまで全部持っていかれた。レストラン開業に費やした3年半がたった1日でパーになった。裏切られた」と語った。同氏は「労働ビザや経営ノウハウを得るために利用された」として従業員側を訴えた。

 北朝鮮は世界40カ国に労働者3万~4万人を派遣し、賃金を「上納」することで年間約1億ドル(約78億円)もの外貨収入を得ているとみられている。

 在スイス北朝鮮大使館は産経新聞の電話での問い合わせに「コメントできない。二度と電話しないでほしい」と語った。
<大垣共立銀>ATM、静脈で本人確認 通帳、カード不要
毎日新聞 9月26日(水)14時5分配信

 大垣共立銀行(岐阜県大垣市)は26日、手のひらをかざせば通帳やカードがなくても利用できる「生体認証ATM(現金自動受払機)」を同県羽島市の羽島支店に導入した。同行によると、手のひらの静脈の形を赤外線で読み取る仕組みで、誤認率はほぼゼロ。カード不要の生体認証ATMは国内初、世界でもトルコの銀行に次いで2例目という。

 同行は東日本大震災の直後、災害支援用の移動店舗ATM「レスキュー号」の派遣を検討したが、多くの人がカードと通帳を失っていたため利用できないと判断し派遣を断念。このことがきっかけで生体認証システムを開発した。開発と設置費用は約6億円。

 利用は設置店舗での登録が必要。利用の際は生年月日を入力し、手のひらをかざして預金者と確認した後、暗証番号を入力する。この日は羽島支店内に2台、移動店舗に2台が開設された。来年9月までに全店に配備する予定だ。【山盛均】
<中央大中学>不正入試 理事長知人の孫、合格後取り消し
毎日新聞 9月26日(水)11時47分配信
 中央大学横浜山手中学校(横浜市中区)が今年2月の入試で大学理事長の知人の孫を不正合格させ、大学学長の指摘で3月に合格を取り消していたことが、神奈川県への報告で分かった。受験生側との金銭授受や口利きは否定しているという。県は大学からの最終報告を待って、補助金の一部不交付なども含め対応を検討する。

 県によると、大学から3月に最初の報告があった。中学校長や大学理事長に直接確認したところ、理事長が中央大評議員を務める知人に会った際、「うちの孫が(横浜山手中を)受験するのでよろしく頼む」と言われ、その趣旨を校長に伝えたと説明したという。

 2月初めの入試で、知人の孫の受験生は合格ラインを下回ったが、校長は合格させた。その後、不正を知った学長から「不合格にさせるべきだ」と指摘を受け、3月1日付で合格を取り消した。

 県によると、理事長らは県に報告した際、「大変な問題を起こした。受験生らに謝罪したい」と説明したという。県は「入学者選抜は校長の権限だが、一旦合格としたのを不合格にするのは適当ではない」としている。

 同中学校は中高一貫校として、横浜山手女子学園と10年に統合、設立。来年4月に中央大付属横浜中学・高校として横浜市都筑区に移転する予定。中学校は取材に対して「対応について校長らが大学側と協議している。今の段階で何もお答えできない」としている。

 中央大は26日午後にも理事長らによる記者会見を予定しており、同大広報室は「現段階ではお話しできない。午後の会見で説明したい」とコメントした。【北川仁士、松倉佑輔】
<メイド喫茶>気弱なオタク狙い…悪質、大阪・日本橋で横行
毎日新聞 9月26日(水)2時31分配信


 大阪・日本橋の電気街「でんでんタウン」周辺で、風俗店まがいの接客をするメイド喫茶が問題化している。女性店員が特定の客を接待できる風俗営業の許可を取らずに、体を密着させる過剰なサービスを提供したり、店員が客とゲームをして高額な料金を請求したりする店も少なくない。「オタク」と呼ばれるアニメなどのキャラクターを好む男性が狙われているという。中学生を雇ったメイド喫茶も今月摘発された。地元の商店主らは「日本橋のイメージが悪くなる」と不安視する。

 メイド喫茶が集まるのは、南海難波駅東側のでんでんタウンにある通称「オタロード」。「東のアキバ(東京・秋葉原)、西のポンバシ」と呼ばれ、オタクたちでにぎわう。路上ではフリルの付いた白いエプロン姿の少女らが大勢並び、店を案内するビラを配る姿が目立つ。

 「メイドカフェいかがですか?」。女子高校生の制服姿の18歳と19歳と言う少女が客引きする店は、雑居ビルの2階にあった。店の看板はない。記者2人が少女らの誘いで店内に入ると、「路上の客引きで暑いから喉が渇いた」と、ジュースをねだってきた。ジュースは1杯1000~3000円。

 さらに少女らは、剣をたるに刺すと人形が飛び出すゲームを取り出し、強制してきた。ゲームに負けるとジュースをおごる決まりだという。ゲームに1回負け、店内に30分間いただけで、2人で1万5000円を請求された。「高いね」と嫌みを言うと、「おしゃべりのサービス料よ」とかわされた。店員は「この店は喫茶店よ」と言うが、風俗営業許可がなければ客の接待はできない。

 ある店主によると、女性店員が客の肩や腰をもんだり、「散歩」と称して数千円で店外でデートできたりする店もある。ラップ越しにキスをする店員もいるという。中学生を雇ったとして大阪府警が今月摘発したメイド喫茶「めいどりぃむ」では、法外な飲食代を巡るトラブルが相次いでいた。

 気が弱そうな若者を狙った強引な客引きも横行している。悪質業者の間では「日本橋には金が眠っている。オタクは食い物だ」とささやかれているという。地元関係者は「店が増えて客の奪い合いが激しくなり、過剰な接待をする店が増えた」と指摘する。違法な接客をしていない店の経営者らは近く、注意を呼びかける看板を設置する考え。大阪府警も過剰な接客などは検挙する方針だ。【服部陽、深尾昭寛】

 ◇メイド喫茶◇

 エプロンなどを着た若い女性店員がメイドの役割を演じ、飲食物を提供する喫茶店。客を「ご主人様」と呼び、来店時には「お帰りなさいませ」などと笑顔で迎える店が多い。関西では大阪市浪速区の日本橋に集中。04年ごろから増え始め、現在は少なくとも20店以上になる。東京・秋葉原にも集中している。