元気で若くいられる秘訣！

こんばんは。

スピリチュアル・セラピストのImanari Kiwa(今成輝和)です。

11月30日から12月にかけて京都に行ってきました。

11月上旬の紅葉が綺麗で、まだ暖かかった頃に行く予定でしたが、
体調不良で急に行けなくなり、

「あれも見たかった。」

「あの和食屋さんにも行きたかった。」
「骨董も見たかったし・・・」

など残念な気持ちがドッと押し寄せてきました。

特に12月4日までという期限付きの特別拝観や、展覧会など、
お目当てにしていたものが幾つかあったので、
それはそれは、ガッカリな気持ちに。

ただ、ふと

「本当に行きたい？」
「行こうと思えば行けるんじゃないの？」

それとも
「あー、行きたかったのに行けなくて残念だった・・・」

と言っている自分でいいの？

と考えると、本当に行きたければ、

まだ日にちはあるのだから行けばいい。

と急に思い立ち、休んでいるベッドの中からホテルを予約！

予約完了したのだから、あとはゆっくり休みましょう。

と次への旅のワクワク感に包まれてのんびりと休めました。

さてさて、今回の京都旅行は

前回友人との旅の約束をドタキャンしたので、
一人旅。

一人で寂しいかな、と思いきや、行きたいところが満載だったので
朝から大忙しで、寂しがっている暇がない旅となりました。

そして今回は紅葉で有名なお寺などには伺わなかったためか、
それほど人込みは感じませんでした。

私が行ったところはどこも数人はいても、

拝観したりお庭を拝見するその空間は、
喧噪で静寂を邪魔されることはありませんでした。

12月に入ると寒さは厳しくなりましたが、

どこに行っても凛とした空気を感じられました。

毎日歩き回り、最終日のお昼に伺った和食屋さん。
ここもお楽しみの一つでした。

カウンターには私以外にとても品のいい老夫婦が一組。

その奥様が良くお話しなさる方で、

店主の方とずっと話していらっしゃいました。

私もまだニ回目のお店とあって、私自身馴染みのお店ではないのですが、
その方は、とても楽しそうにお話していらしたので、常連さんかと思っていたら、

なんと初めてのお客様とのこと。

そしてよく話し、よく召し上がり、お酒もすすんでいらっしゃいました。

なんとそのご夫婦ともに85歳とのこと。

お元気でお若いのには驚きました。

奥様が

「中学の時から知っているの。役者みたいな素敵な顔だったから私からぐいぐい行ったのよ。」

と明るくクリクリとした可愛らしいお顔で、話されていました。

店主の方も奥様の弾丸のようなお話にはたじたじなさっていて、
「大阪のかたですか？」

と店主の方。

店主の方が仰るには、大阪の方はずっと食事中お話なさっていて、
しかも突っ込みや返しが凄いらしいんですね。

奥様は、

「いえいえ、私ニューヨーカーだから。」

とのこと。

ずっと海外にいらして、世界中を回られて、

つい最近までニューヨークにいらしたとのことで。

「海外にいたらね、自分の主張はハッキリしないと生きていけないのね。」

だから「本来は京都生まれのおとなしい性格だったけど、変わったのよ。」

とカラカラと笑って話されていました。

でも私がその方を観て思うのは、

本質的に色々な事に興味津々で楽しい事を考えている方で、
お話も多分昔からお好きだったような気がしました。

お話しなさる時のいたずらっぽい目や、

次々とお料理に対しての質問なさる姿を見て、

好奇心旺盛な様子が見て取れました。

歳を重ねてもこんな風に生きられたら楽しそうだと思い、

「若くいられる秘訣は何ですか？」

と伺うと、

「もう何歳になったからこんなことしちゃいけないとか、年齢に合ったようにしないと
なんて考えない事。」

とおっしゃっていました。

そしてもう一つニューヨークでのエピソードが、インパクトして忘れられないと。

ある行きつけの日本食のスーパーに行った時の事、

お化粧もきちんとして、洋服も美しく纏った、
老夫人がピンとした姿勢でさっそうと入ってきたそうです。

缶ビールを一つ買ってスーパーの店主と言葉を交わし、スッと帰られたとのこと。

あまりに素敵な女性だったので、店主に「どなた？」

と聞いたら

「元ブロードウェイで踊っていた女性です。」

そして
「毎日缶ビールを一つ買っていくけれど、いつもきちんと髪の毛もお化粧も洋服もお洒落しているんですよ。」

と。

それを聞いて奥様は、

「私だったら、一本ずつ買いに行くなんて面倒になってしまって、
まとめて買って、家でだらっとしていると思うわ。」

「でもそれをしないで、その缶ビール一本の為に、そしてその店主と二言三言話す為に、
毎日外出の手間を惜しまずに出かけるその女性の光景がインパクトがあったのよね。」

「なるほど～！」と思いました。

毎日一本ずつ買う事は面倒と思うか、

その為にお洒落して外出を楽しもうとするか？

それによって同じビールを買うという行為が全く違うものになりますよね。

そしてその気持ちの張りが若く元気でいられる秘訣なのでしょうね。

そんなエピソードを過ぎ去った場面を、慈しみながら話された
奥様の様子も私には忘れられません。

外見だけが若ければいいわけでもなく、（もちろん若ければ嬉しいと思いますが）
心の張りを保てることや、毎日をいかに楽しく元気に過ごせるか？
それはちょっとした事、だけれども誰もができることでもないのかもしれません。

お料理の美味しさはもちろんの事、その場でお会いしたご夫婦との出会いは、
京都一人旅の貴重な想い出となりました。