自分で気がつかない体内の冷えにご注意! | 心と身体のライフスタイル「漢方」

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漢方は漢方薬だけでなく、心と身体からの声を読み解く智慧です。薬に頼るだけでなく、生活習慣や心の持ち方を見直すことで、あなたが本来の自分に戻り、健やかで美しく幸せに暮らす「わくわく養生」を薬を売らない薬剤師・国際中医師の藤巻祥乃がお伝えしています。

こんにちは。
漢方エッセイストの藤巻祥乃(よしの)です。


私が住んでいる東京は、

今日の最高気温が17℃

11月中旬の気温となり、

数日後は、最高気温25℃まで

また上がるらしいです!

 

最近は、寒暖差が

大きくて昨年くらいから

「寒暖差疲労」という言葉を

耳にするようになりました。

 

 

以前、この「寒暖差疲労」を

漢方的に解説した記事

私たちの身体の体温調節に

体内の「気」が使われているので
外気温の変動が大きかったり

身体が冷えることで「気」が

消耗しやすいことをお伝えしました。



体内に冷えがあると、

身体を温めようと

「気」を消耗したり、
万病のもとである冷えですが、
自分で冷えている感覚があれば
対応できるので問題ないのですが
「冷えがあるのかわからない」
もしくは、「本当は冷えているのに
ほてっている感覚」の方がいます。


このことについて

以前書いた記事を加筆して
再アップしたいと思います。


内側から温める薬膳鍋が

食べたい季節になってきた!


この自分で冷えているのが
わからない状態には、
大きく分けると2つあります。


まず1つ目は、

「体内の巡り」が関係しています。
 

「巡りが悪い」と言っても

末端が冷える場合は、

皆さん、手先、足先が冷えるので

ちゃんと気がつけます。

 

しかし、体内の冷えに

気づけないケースは、

上半身と下半身の温度の分離です。



自然界では、暖かいものは

上に昇り、冷たいものは、

下に溜まる性質があります。


皆さんの日常で

よく見かけるものとして
エアコンで部屋を暖めた時
サーキュレータで空気を動かさないと
暖かい空気が天井付近(上)にばかり
昇ってしまって、部屋が暖まらない
なんてことがありますよね。

これが身体の中で

起こっている状態です。



体内の巡りが悪いために、
陽である気が上半身に昇り
陰である体内の水分は
下半身に沈んで溜まります。


そのため、上熱下寒という状態となり
本当は下半身が冷えているのに
上半身に熱が溜まって暑いために
自分は、「冷えがない」と感じたり
上半身の熱で口が渇いて
冷たいものが飲みたくなります。



このような方は、

下半身が本当は冷えているので
特に下半身がむくむ
下痢や便秘などお通じが乱れる
水っぽいオリモノが増える
生理痛を始め、子宮筋腫、

卵巣嚢腫などの女性疾患を

お持ちの方が多いです。


また、寒くなると腰痛が出たり
朝起きた時に腰痛を感じたり

ぎっくり腰を繰り返す方も多いです。


私もこうなりやすい体質なので
昔は、上下の洋服のサイズが違い
座っていると痩せて見えるけど
椅子から立つと、下半身の太さが

バレてしまって嫌でした(笑)

 

今は、上下のバランスを整え

ようやく上下のサイズが

同じようなサイズになりました。




もう1つは、更年期世代や
体内の水分や血が不足している

体質によく見られる状態です。


身体を鎮めたり、冷ますための
体内の水分や血のことを

漢方では、併せて陰液といいます。

 

この陰液が不足していることで
表面がほてっているために

内臓が冷えている事を

自分ではわかりません。


このタイプは、身体の体感が

暑く感じる事で、内臓が冷える事に

無防備になります。

 

更年期でほてって汗が出る

ホットフラッシュが起きていても

深部体温を測ると

低いことも多いです。



内臓が冷えることは、
食べ物から体内の「気」を
作り出す力が減ります。

「気」が不足すると、
連動して「血」が不足したり、
体内の「気」や「血」の

巡りが悪くなりと
体内のさまざまなものの
バランスが崩れて行きます。



また、内臓の中でも特に
ホルモンや水分代謝を司っている

五臓の「腎」は、とても冷えに弱く、
五臓の「腎」が冷えると、
ますますホルモンや水分の

コントロールが悪くなり

乾燥肌やホットフラッシュなどを始め
更年期の不調が出やすくなります。


つまり、このタイプは、

身体の中にぼうぼうと

燃え盛る熱があるのではなく
ほてりを冷ますための

水分(陰液)が足りないことで、

相対的に暑く感じて

いるだけなんです。

そのため、冷やすのではなく

体内の水分や血(陰液)を

増やしてあげることで

余分な熱(表面の熱)を鎮め
内臓は、温める必要があります。



 

更年期世代の方は、

ほてっているからと

寒さに無防備になって

内臓を冷やさないように

ご注意くださいね。

 

私も更年期世代なので

気をつけています(笑)

 

 

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