食事で摂ったエネルギーが消費するエネルギーを上回った生活が続くと、使われなかったエネルギーは体脂肪になり、肥満につながります。

 

 

栄養学ではカロリー(エネルギー)を重んじ、食事内容や量、生活スタイルなどの見直しをすることから始めます。

 

 

しかし、薬膳学ではカロリー(エネルギー)ではなく、「気・血・水(津液)」を重んじます。

 

 

 

「気」・・・全身を動かすエネルギー

 

「血」・・・全身に与える栄養

 

「水」・・・全身を潤す

 

 

これらの「気・血・水」のバランスが1つでも崩れると、体調不良(病気)になると考えます。

 

 

同じように、肥満も「気・血・水」のバランスが崩れた状態と考えるのです。

 

 

 

今回は、「気・血・水」とそれらにかかわる食材について理解していただくために、肥満を「気・血・水」タイプ別にして、また、その原因を解消するための手軽に始められる薬膳ハーブ茶の食材を紹介します。

 

 

 

 

のバランスが崩れたストレス太りタイプであれば、ストレスを解消しましょう。

 

気の巡りを良くするためには、香りの高い食材がおすすめです。

 

★ミント  レモングラス  ジャスミン  マイカイカ  ローズ  ローズマリー  カモミール

 

 

 

 

のバランスが崩れた脂肪太りタイプであれば、血液の滞りを解消しましょう。

 

★サンザシ  紅花  マイカイカ  煎り黒豆  ローズマリー  シナモン 

 

 

 

 

のバランスが崩れた水太りタイプであれば、水分代謝を良くしましょう。

 

★ハトムギ  小豆  ジンジャー  コーンひげ根  ハイビスカス 

 

 

 

お好みでブレンドしてください。

 

 

薬膳&ハーブ茶で「気・血・水」のバランスを整えて、滞りのない体へとリセットしましょう!

 

 

 

 

 

 

 

~薬膳コンシェルジュ協会主催のワンデー講座の案内~

 

 

 

 

梅雨の時期に入ります。

 

・カラダがだるい

 

・頭がおもい 

 

・頭が痛い

 

・肩がこる 等

 

何となく調子が悪い 

 

 

そんな症状が出たら・・・・

 

「梅雨バテ」かもしれません。

 

 

気圧や湿度、温度差が影響して、自律神経が乱れ始めているかも・・・・

 

 

そうなる前に

簡単に実践できる未病先(みびょうせん)(ぼう)の提案をします。

 

 

未病先防とは?

 

 

自分の体質を知り、その体質に合った食材を取り入れ、体質改善を図り、病気を未然に防ぐこと

 

 

それができるのが「薬膳」です。

 

 

特に、お料理が嫌い、面倒くさいと思われる方には、手軽に始められる「薬膳ドリンク」がおすすめです。

 

自分の体質に合った食材を用いた「お茶」「ビネガー」「ジュース」を自分で作ってしまえばよいのです。

 

 

例えば、希釈ジュースであれば・・・

 

 

○疲れやすい(エネルギーが不足)

 → ナツメ はちみつ など

 

○少しのことでイライラしてしまう(気の滞り) 

→ ミント レモン など

 

○むくみやすい(水分の滞り) 

→ ハトムギ ショウガ など

 

○冷え性(温める力が不足) 

→ シナモン クローブ など

 

 

 

 

複数種類の食材+糖類+水を鍋に入れて弱火で10分

 

最後にレモン汁を加えれば希釈タイプのジュースが完成です。

 

 

好みで、水や炭酸水で薄めれば「簡単!おいしい薬膳ジュース」になります。

 

料理の苦手な方でも、ドリンクであれば手軽に始められのでは?

 

希釈タイプであれば、冷蔵保存で2週間持ちます。

 

 

おすすめです!

 

是非、お試しください。

 

 

 

 

~薬膳コンシェルジュ協会主催のワンデー講座の案内~

 

 

 

 

 

 

緑茶もウーロン茶も紅茶も、同じツバキ科の茶樹です。

 

であるにもかかわらず・・・

 

見た目も、香りも、味も違うのはなぜ?

 

 

発酵させているか、させていないかの違いです。

 

 

茶摘みと同時に、酸化が始まります。

 

これが発酵です。

 

 

加工の工程で

 

〇発酵させないのが「緑茶」

 

〇半発酵させるのが「ウーロン茶」

 

〇発酵させるのが「紅茶」

 

と分類します。

 

 

緑茶は、この発酵を止めるために熱を加えます。

 

 

茶葉に含まれるポリフェノールオキシダーゼなどの酵素を活性化させないように、摘み取った葉を速やかに短時間で加熱して、緑色の茶葉を保つのです。

 

 

〇蒸熱製法(日本式)

 

〇釜炒り製法(中国式)という方法で

 

加熱後、葉を揉んで乾燥させます。

 

 

緑茶を飲むと・・・うま味、苦味、渋味が感じられます。

 

 

それらの成分は

 

うま味成分「テアニン」には、リラックス効果

 

苦味成分「カフェイン」には、覚醒作用や利尿作用

 

渋味成分「カテキン」には、殺菌作用、抗ウイルス作用、抗酸化作用が期待されます。

 

 

同様に、抗酸化作用に期待できる熱に強いビタミンCもたっぷり含んでいます。

 

 

〇玉露

直射日光を当てずに育てられた高級茶。苦味が抑えられ、うま味が多く、香りの高い甘みのあるお茶です。

 

 

 

〇煎茶

一般的に飲まれているお茶で、全体の80パーセントを占めています。摘み取る順で一番茶、二番茶・・四番茶となります。上級品ほど、うま味や香りがあります。

 

 

〇番茶

かたくなった茶葉や茎など、煎茶から外されたお茶です。カフェインが少ないため、高齢者やお子様にはおすすめです。

 

 

〇ほうじ茶

番茶を煎ったものです。香ばしく、淹れたお茶が茶色なのが特徴です。

 

 

 

これらのお茶をより美味しくいただくためには、淹れるお湯の温度がポイント!!

 

 

緑茶は、高級なものほど低温で浸出させた方がうま味もたっぷり出ます。

 

 

〇玉露:50~60℃で1~2分程度

 

〇煎茶:75~85℃で30秒~1分程度

 

〇番茶・ほうじ茶:熱湯で1分程度

 

 

 

緑茶を美味しくいただきながら・・・

 

これからの季節、風邪予防、インフルエンザ予防にそなえましょう。