実践編 偏食を治すための食事の進め方 その2 | アメリカ発 発達障害のお子様を持つご家族へ伝えたいこと

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こんにちは!

 

今日も本題の前に過去記事を貼っておきます。よかったら読んでみてください。

 

 

 

 

 

 

そして今日も子供の偏食についてのシリーズの続きです。

 

 

長くなってしまったので「偏食について」というテーマに記事をまとめてあります。

 

 

 

 

シリーズ最初の記事から読んでいただけるとわかりやすいと思います。

 

 

 

 

 

今日はこの記事の続きです。

 

 

 

偏食の治し方

 

基本その2 食事やおやつの時間の仕組みを作る

 

こちらも10のことを実践します。

 

1)食事もおやつも毎回同じ場所(同じテーブル)で食べさせてください。

 

  新しくプレースマット(ランチョンマット)を買って、それを食事の時とおやつの時に使ってください。

 

  私達はテーブルの上で食べるだけではなくて、いろいろなことをします。お絵かきをしたり宿題をしたり、スマホを見たり。。。

  

  なので、プレースマットがある=食べる というパターンを作ります。

 

  気が散らないように、プレースマットは無地で地味なものにしてください。

 

  また、家族全員全く同じプレースマットを食事とおやつの時に必ず毎回使ってください。

 

  今 お子さんがきちんと食べることができないということは、ご家庭の今の状態が 「食べない」パターンと結び付けられているわけです。 なので、行動を変えるには、この結びつきをなくして、新しいパターン  プレースマットがある=食べる という結びつきを作ります。

 

  これは 例えば禁煙しようとするときと同じです。もしも今までのパターンが、朝起きる⇛キッチンに行ってお気に入りのカップでコーヒーを飲み、新聞を読みながらたばこを吸う、というものだとします。

 

 この場合は朝起きた時に キッチン、お気に入りのカップ、コーヒー、新聞 すべてが「たばこを吸う」という行為と結び付けられています。なので禁煙をしたかったらこれをすべて違うものに置き換えて、完全にパターンを変えないと成功しません。

 

 これはConditioning cueと呼ばれ、ある特定の条件がある特定の行動パターンのきっかけを作るという仕組みです。

 

 もしもお子さんが他の人と一緒の時、又は学校や幼稚園やレストランなど別の場所では比較的よく食べるけれど、家では食べない場合は、このConditioning cueが関わっているので、このプレースマットを置くやり方は特に効果的です。

 

 

2)食事やおやつの時には、毎回必ず子供が好きで、簡単に、ある程度の量を食べられるものを最低1品は出してあげてください。

 

 ただし、毎回他のいろいろな食べ物も出してあげてください。

 

 これは、テーブルの上に食べ物があるというだけでも 食べられるようになるためのステップを上がっているからです。

 

 タンパク質、炭水化物、野菜や果物が入ったメニューを、家族全員で食べるようにしてください。

 

 例えば パスタ、ミートソース、パン、サラダ、チキンナゲット (この場合 子供はパスタだけとチキンナゲットなら食べられるとします)

 

 子供が出された食べ物をすべて食べてくれるのを期待しているのではなくて、目的は今は食べられないけれど、食べ物がそこにあることによって 子供がその食べ物について学んでくれることです。

 

 

3)食事のスケジュールを作る

 

 WHOによると、生後18ヶ月をすぎた子供は 起きている間は2時間半から3時間おきに食べる必要があります。子供も一日3食でいいというのは間違えです。

 

 

4)食事のルーティーンを作る

 

 1】「あと5分でご飯を食べるよ」と子供に声掛けします。

 

 2】5分たったら 「ご飯を食べるよ」と言ってはイケマセン!

 

   なぜなら、絶対に「ヤダ」むかっと言われるからです。笑い泣き

   代わりに 「手を洗う時間だよ〜」と切り替え行動をうながします。

   手を洗ったらそのまま食卓へ。

 

 3】食卓には各自のプレースマットと空のお皿が並べてあります。

 

 4】ファミリースタイルの食事をします。

 

   ファミリースタイルの食事というのは、すべての料理を別の大皿に乗せて、食卓についたまま大皿をひとつひとつ全員に回し、好きな量だけ自分のお皿に取り分けたら、隣の人に大皿を渡していくやり方です。

 

こんな感じに。。

 

  (多分モンテッソーリ教育ではこのやり方で食べるのではないかな?私が働いていたところは2歳の子供でもこのやり方でランチを食べていました。)

 

   ルールは、全員がほんの少しだけでもいいから全部の料理を自分のお皿に乗せること!

 

   食事の時間は食べ物についてのお勉強をする時間です。だから、自分のお皿に乗せて勉強します。

 

   食べなくても全くかまいません。

 

   例えば最初にお母さんが「ママはチキンナゲット2つ取って〇〇くんに回すから、次は〇〇くんがチキンナゲットを自分のお皿に取って、パパに回してね。」といった感じです。

 

   もし食べたくなくても お皿に置くルールです。

 

   これだけで、見る、取り扱う、におい、手で取る場合は触る、というステップをクリアすることになります。

 

   もしも自分のお皿に嫌いなものを置くのを嫌がる場合は、「自分のお皿に乗せてこの食べ物についてお勉強するのが嫌だったら、プレースマットの上に乗せてもいいよ。」と言ってください。

 

   プレースマットに置くことも嫌がったら、テーブルの別の場所に「Learning Plate」(見学用のお皿)を置くようにして、子供が見学用のお皿に食べ物を取り分けるようにしてもいいです。

 

   Learning PlateはIgnoring Plate(無視するお皿)ではありませんので、食事中にその食べ物について何か教えてあげてください。例えば「知ってる?ほうれん草にはたくさん鉄分が入っていて、体を強くするんだって。」のように、何かポジティブなことを教えてあげてください。

 

 

5)片付ける

 

 ダラダラと長時間食事をしないで、食事の終わりをきっちりと決めてください。だいたい20−30分後がいいです。

 

 食事の時間が終わったら、子供は自分のお皿に残っている食べなかったものを全種類一つづつ、ゴミ箱(またはそれ用にボウルかなにか食卓に用意してもいいです。)に捨てるか息をフーっと吹きかけて吹き飛ばしてゴミ箱に入れるかします。

 

 ゴミ箱に入れたものは食べろとは言われないと子供もわかっているので、わりと抵抗なく嫌いな食べ物をゴミ箱に入れることができると思いますが、ここでも嫌いな食べ物を取り扱うことで、食べられるようになるまでの階段を一段上がれます。

 

 また、息をフーっとやってゴミ箱に吹き飛ばすのは 楽しいし、顔を近づけないとうまくできないので、鼻と口の近くに嫌いな食べ物が来ることになり、食べなくてもまたもう一歩食べるステップを上がれます。

 

 食べ物を口に入れてからゴミ箱にペッと吐き出してもいいことにすると、面白がってやってくれる時もあります。 子供はゴミ箱に入れたら食べなくてもいいからプレッシャーはゼロで、しかもちょっとお行儀の悪いことをやらせてもらえるので、やってくれるかもしれません。 それができると 最大の難関である「口に入れる」という関門がクリアできてしまいます!

 

 

続きます。

 

明日には終われそうです〜!!!!

長い間お付き合いありがとうございます!

 

 

読んでいただいてありがとうございます。

 

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