こんにちは!
今日も本題の前に過去記事を貼っておきます。よかったら読んでみてください。
そして今日も子供の偏食についてのシリーズの続きです。
長くなってしまったので「偏食について」というテーマに記事をまとめてあります。
シリーズ最初の記事から読んでいただけるとわかりやすいと思います。
今日は
偏食の治し方
基本その1 社会的な経験としての食について教え、見本を見せる
10のことを実践します。
1)家族で一緒に食事をする
親は子供と一緒に座り、食事の時間は授業だという心構えを持ってください
2)良い見本を見せる
「え〜、また豆腐?」のような、ネガティブな態度は厳禁です。
食事はショータイムだと思って笑顔で「授業」を行うことを忘れないでください。
3)テーブルに出された食べ物についての会話をする
「授業」の内容は食べ物についてです。
色、大きさ、形、食感、におい、味、食べた時の音などを科学的な言葉も交えながら会話をしてください。
4)口や舌を大袈裟なくらいはっきりと動かして、どういうふうに口や舌を動かしたらいいのかを教えてあげてください。
(これがどれだけ難しいかは過去記事に書いてます。)
5)食事中は子供に焦点をあてない
食事中は食べ物について学ぶ授業にフォーカスします。
食事中の家族の会話は、その日うまく行ったことや楽しかったことなどポジティブなものにしてください。(子供はストレスやネガティブな空気を敏感に感じ取るので、それが感情の浮き沈みに影響するため)
食事の前や食事中に子供がストレスを感じると、アドレナリンのスイッチが作動して、体が生命の危機に直面したときと同じ状態になります。(戦うか逃げるか反応)。
そうなると危険を回避することが最優先になり食欲も消化機能もシャットダウンして、血流はすべて戦ったり逃げたりするために手足に優先的に送られるので食欲がなくなります。
この状態の子供に何かを教えようとしても、ライオンに追いかけられている人に数学を教えようとするのと同じで、無理!です。
6)子供が食べるもの(食べてほしいもの)を親も食べる
研究によると、子供は親が一緒にテーブルについて、同じものを食べている時にのみ、新しい食べ物を食べるそうです。
もしも自分が嫌いなものでも、子供が食べているものは親も食べてください(量は多くなくてもいいですし、もちろん他のものも食べていいです。)
7)食べ物が楽しいものになるように工夫する
特に5歳くらいまでの子供には、野菜をいろいろな形に切って、それで動物の形を作れるようにするなど、「授業内容」が面白くなるように工夫してください。
8)食事に関するさまざまなことを子供と一緒にする
子供に食事の準備の手伝いをさせてください。
一緒に買い物に行って、リストに書いてある野菜を見つけてカートに入れてもらう、買い物袋に入れるのを手伝ってもらう、冷蔵庫に入れるのを手伝ってもらう、レシピに必要な材料をリストアップして用意してもらう、野菜を洗ってもらう、テーブルを拭いてもらう、テーブルセッティングをしてもらう、などならば小さい子供にもできます。
5歳までには少なくとも週1回は家族の食事作りをジュニアシェフとして手伝ってもらってください。
7歳までには少なくとも週1回は子供に家族の食事作りを担当してもらってください。親がジュニアシェフとしてお手伝いに入ります。
これをするだけで、あたらしい食べ物を食べられるようになるまでの階段をかなり登ることができます。(視覚、触覚、臭覚などを使って食べ物に向き合うだけでもステップアップです。)
9)食事中に子供を叱らない
食事中にどなったり、口うるさいことを言ったり、兄弟にちょっかいをかけるなとか、口を閉じて噛めとか、もう一口食べてみろと言うような行為は 子供が5)で説明したような状態になり、食べることができなくなります。
10)食事中は子供はテーブルにつく
食事中の態度が悪いからと「タイムアウト」(子供を1人で別の部屋に行って反省するように言うこと)をしないでください。
5)で説明した状態になります。
プラス、問題行動を取る理由はたいてい出された食事が食べられない(又は食べたくない)からなので、食卓から追い出されるのは逆に願ったり叶ったりになってしまい、兄弟にちょっかいを出すと食卓から離れられるというパターンを学習してしまうため、次の食事でも同じことを繰り返すようになります。
次回は基本その2について説明しますね。
ものすごく長くなってしまいましたが、あと1−2回で終われそうです。
私にはとても勉強になったので、少しでもみなさんのお役に立てたら嬉しいです。
読んでいただいてありがとうございます。
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