【オンボロ飛行機で死の恐怖を味わう】: モルドバ | 世界あちこち散歩

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国内外の色々な所で見聞き・体験したヒト・モノ・コトを綴ります

ロシア」が今年2月24日に
ウクライナ」への軍事侵攻を
開始して以来、この問題は連日
ニュースで大きく報道され、
その中で避難民の受入国として
突如頻繁に国名を聞く様になったが
殆どの日本人には馴染みの無いのが
モルドバ」です。

ルーマニア」とウクライナに
挟まれた、日本の九州よりも小さく
人口がたったの264万人の小国。

しかも経済的にはヨーロッパの
最貧国レベル。

そんな国に、既に35万人以上が
ウクライナから避難。

これは、日本に例えれば、
1600万人以上の外国人が
一度に避難して来る様なものです。

ウクライナ自体の将来と同様、
この様な隣国の行く末も
大変気になります。

さて、今年2月8日に中継された
北京2022冬季オリンピック」の
開会式を観ていて、何故だか
気になった国名がモルドバでした。

入場行進の際、実況のアナウンサー
から各国について簡単な説明が
ありましたが、モルドバについては、
ワイン」が有名と言っていました。

その時に思い出したのが、一度だけ
1999年に仕事で訪問した際に、
お土産にモルドバのワインを買って
来た事。

店で一番高いのを買ったのに
500円位でした。

<モルドバの首都キシナウの絵葉書>

そして、往路、旧ソ連製の飛行機が
おんぼろで、更に運が悪い事に
悪天候で生きた心地がしなかった事。

大きな縦揺れの際は、
シートベルトをしていても、
そのまま天井に頭がついてしまうと
思う程でした。

因みに乗客の殆どがモルドバ人と
みられましたが、これらの人は殆ど
騒いでいませんでした。

一方、私を含めた数少ない外国人は
大きな揺れの度に大声を出さざるを
得ませんでした。

私とは反対側ですが、同じ列に
座っていた英語圏の国民と思われる
オジサンは、失神寸前。

これはあくまで私個人の経験と印象
なのですが、我々日本人は、
何か怖い目にあった時、
キャー」とか「ワー」とか、
マジ?」とか「ヤバーい」とか、
非常に短く単純な言葉しか発しない
様に思うのです。

一方、外国の人達は、
そんな時でも、もっとちゃんとした
文章」を話していないでしょうか。

とんでも無い飛行機だ!
このパイロットは無免許か?
なんて日だ!」等です。

たまたまですかね(笑)。

その時の出張では、モルドバ料理を
食べたはずなのですが、一泊だけ
でしたし、往路の飛行機で疲れて
しまったのもあり、取引先との
夕食の内容を全く覚えていません。

そこで、北京オリンピック開会式で
久しぶりにモルドバの事を思い出し
たので、都内にモルドバ料理の店が
無いか、ダメもとで探してみた所、
葛飾区の亀有駅近くに1軒だけ
ありました。
モルドバ料理と似ているルーマニア
料理については、何軒かあるのを
知っていましたが、モルドバ料理店
もあるとは嬉しい誤算でした。


思い立ったらすぐ実行と言う事で、
まだオリンピックが開催中のある日、
仕事終わりに訪問してみました。

まずいただいたのが
トカナ&ママリーガ」。


豚肉をタマネギの煮汁、唐辛子、
スパイスで煮込んだのがトカナ。

そしてモルドバの主食で、
トウモロコシの粉に牛乳と
バターを練り込んで煮たのが
ママリーガです。

次にいただいたのが
サルマーレ」。


葡萄の葉の中に豚肉、野菜、そして
お米を包んで、トマトソースで
オーブン焼きしたものです。
サワークリームを付けて食べます。

葡萄の葉では無く、キャベツを
使ったサルマーレもあります。

そして、モルドバと言えばワイン。
料理に合うものをお店のご主人に
選んで頂きました。


ミレスチ・ミーチ」と言う企業の
赤ワインで、このワイナリーの
ワインはイギリスの王室の御用達
でもあるそうです。

又、このワイナリーの貯蔵庫は、
世界最大だそうで、その総延長は
なんと200キロメートル以上!!

200メートルじゃありません。

2キロメートルでもありません。

ギネス記録にも登録されており、
200万本のボトルが保管されている
そうです。

1960年代後半に
古い石灰岩鉱山が閉山して、
その跡地を転用したとの事です。

前回の出張の際は、この事を全く
知りませんでしたし、そもそも観光
の時間は無かったのですが、
もしも将来モルドバを再訪する
機会があれば、何としても、この
ワイン貯蔵庫を見学してみたいと
思います。