【5年パスポートの選択理由を推理する】 | 世界あちこち散歩

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皆さんは、5年と10年、
どちらのパスポートを
お使いでしょうか?

私は10年パスポートで、
更新の度に、増補も同時に
しています。

タレントのイモトさんが、
5年パスポートを
使っているとの事で、
巷では、「何故?」との
疑問の声が上がっていて、
それに対して、
色々な憶測の意見も
述べられているのですが、
個人的にも興味があったので、
ちょっと考えてみました。

まず、ネット上で述べられている
意見で一番もっともらしいのは、
「イモトさんの様に頻繁に
旅行をする人だと、有効期限
満了前に査証欄が満杯になって
しまい、新しいパスポートに
更新せざるを得ないので、
10年パスポートだと
割が合わない」と言うものです。

この意見は、感覚的には同調
出来るのですが、誰も具体的な
数字を出していないですし、
根本的に間違った想定で
話をしている人も多く見かけます。

間違いのパターンの1つは、
10年パスポートの方が、
料金も2倍以上だと思っている人。

そして2つ目のパターンですが、
これが最も多い誤解で、
10年パスポートの査証欄の
ページ数が元々5年パスポートより
多いことをすっかり忘れている
(知らない)人。

旅慣れた人、何度もパスポートを
更新した事がある人なら、そんな
基本的な部分で誤解をする事は
無いと思いますが、ネット上では、
驚くぐらい、そんな間違った
コメントが広まっています。

もし、10年パスポートの料金が
5年パスポートの2倍で、
査証欄のページ数が同じでも、
滅多に旅行せずに、10年間で
査証欄が足りなくならない人なら、
10年パスポートの方が、
結果的に安くなりますし、
更新の手間も省けます。

でも、10年パスポートの
料金もページ数も、
5年パスポートの丁度2倍では
無いところに、様々な誤解、
混乱が起きる原因があると
思います。

料金については、
5年パスポートが11000円。
10年パスポートが16000円です。

査証欄のページ数は、
5年パスポートが28ページ。
10年パスポートが44ページ。

そして、5年パスポートも
10年パスポートも、査証欄の
ページ数を増やす「増補」が
1回だけ出来て、その場合、
どちらのパスポートも、
40ページ増えます。
料金は2500円です。

と言うように、
国がどう言う意図で、
そう言う不規則な料金、
ページ数にしているか
全くわからないのですが、
私の様な凡人には、
とても暗算でどちらが得か
計算出来ませんので、
ちょっとエクセルで
比較表を作ってみました。


数学が不得意な文系人間ですので、
計算式を間違っていたら
ごめんなさい。
その場合、ご指摘いただけると
幸いです。

表をざっくり説明させて頂くと、
5年パスポートの査証欄を
丁度1年(12カ月)から
5年(60カ月)で使い切った
5つの場合について、
その人がもし10年パスポートを
使っていた場合との、
月毎に換算した費用を比較して
います。
5年パスポートを丁度使い切った
時に、10年パスポートだったら、
必ずまだ16ページ余っている点
にも留意して下さい。

結論として、増補をしないのなら、
どんなに頻繁に旅行し、1年で
査証欄が満杯になる様な人でも、
10年パスポートの方が割安です。

一方、40ページの増補をするなら、
5年パスポートの方が割安な様です。

いずれにしても、月当たりに換算
すると大した違いは無いので、
イモトさんの様に収入があり、
テレビ局や事務所が払ってくれて
いるかも知れない人が、料金が
理由で、5年パスポートにしている
とは考えにくいのですが、
如何でしょうか?

私自身は、
今後ずっと同じペースで
旅行するかわからない中、
料金が割高であっても、
有効期限が長い10年パスポート+
増補を選択すると思いますが、
一般的に、料金以外の面で
5年パスポートを選ばれる人も
いるのだと思います。
非常に特殊な例も含めると、
以下の様なケースが考えられると
思います。

①今の顔が気に入らない。
 (顔が変わる予定?)
②名前が変わる予定。
③もしパスポートを無くした時、
 10年分のスタンプの想い出を
 失うのが嫌だ。
④渡航歴を早く消したい。
 (テロ支援国家等)
⑤ちょっとでも分厚いのが嫌だ。

以上、ご参考まで。