今年の春はコロナのため、マラソンも中止になったし、インターハイも・・・いろいろありました。
“やられっぱなし”は、なんだか負けた気がして腹の虫が収まらないので・・・春から、こんな研究をしてました。
研究に没頭していたら・・・いつの間にか、秋の虫が鳴くようになっていました。
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●側弯症と足の関係
今日は、側弯症と足の関係について書いてみたいと思います。
5月になると学校の検診で「側弯症と言われた」そんな子どもたちが来ます。
検診に引っかかった子の片足立ちです。
足首がおかしかったので、
10分で、足首だけ治してみました。
足首しか治していないのに、
背中の歪さが変化しました。
側弯症の患者さんを、足だけ治してみました。
姿勢の変化は下記のようになりました。
(背中は後で治します。)
足は体を支える土台ですから、
中程度~重度の側彎の場合は手術療法が検討されます。背骨の手術をすることで、背骨の捻じれを修正します。
しかし、姿勢を司るのは背骨だけではありません。お尻や腿の筋肉が正常でなければ体は再び捻じれ始めます。
足、股関節のアライメントを修正した後の姿勢の変化は下記の通りです。
大腰筋や、腸腰筋などの腰の筋肉は、背骨全面から足の骨に付着しています。
大腿骨が内旋すると、背骨は横に曲がるだけでなく、3Dで捻じれるので、いわゆる“猫背”になります。
右足の内旋を治してみました。 (腰は後で治します)
コロナの間に、
そんな研究をしていました。
側弯症を手術以外で治すならシェロス法は有効と思います。
側弯学会では、鍼やマッサージにはエビデンス(医療的根拠)が乏しく、有効な手段としてシェロス法を言っています。私も同感です。シェロス法では3Dに脊柱のコブ角を修正した状態で運動療法を行いますが、コブ角を修正した状態で棘筋群だけを低周波で他動運動を行ったらどうなるか?
広背筋と、棘筋で拮抗作用が生じると仮定して、異常収縮をおこし、固着した棘筋群だけを低周波でで他動運動をさせた場合、筋肉エンジンサイクルに元づいて、広背筋群の弛緩に、何らかの影響を与えることができるのではないか?ようするに、背骨左右の棘筋と広背筋が4気筒エンジンだとして、棘筋のピストンが固着しているなら、押がけするイメージで、固着ピストンを動かしてしまえば、広背筋群側のシリンダーに火が飛んでエンジンサイクルが回復するんじゃないかなぁ。。?的な。それは、従来の低周波療法と変わらない感もあるけれど、筋骨のアライメントを修正した状態で行うってところが欠如していたのがアレだと思う。
棘筋群だけを他動運動させる… そんな芸当を容易くやってのけるのは鍼師以外ないと思う。