ランニング疾患を、根こそぎ治す方法の夢をみました。 ときどき…そういう夢をみます。
仕事が終わり、いつもの技術練習に向かうまでの10分の間に、
夢の中で考えたことを試してみます。
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本院スタッフの加藤さん。 いつもニコニコ、仕事をサポートしてもらってます。
時速6km/hで走ってもらいました。
運動歴は、約30年近く、まったく運動はしていません。
本人は月間ランナーズの表紙のお姉さんのような気分で走っています。
かなり得意気に走っています。でも、足元はバラバラです。
仮説に基づいて、このバラバラな走りを、走りながら 30秒で修正してみます。
修正前 修正後
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修正前の動きです。
左の立脚期で体幹が傾斜し、そのバランスをとる動き(カウンタームーブメント)により、
右モモが外にでます。
さらにバランスを崩した時には、右足が体幹軸より内側に入り、大きく足首を捻ります。
自分の体重を想像して下さい。
走行時の足首には、全体重の1.5倍近くが乗ります。
下りやカーブでは、もっと大きな負荷がかかります。
崩れた構造の足首に、体重以上の負荷がかかれば壊れます。
衝撃が入るときの映像です。(左足に注目下さい)
歩くだけでも、壊れるときは壊れるのです。 とても簡単な理屈です。
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体のアライメントには、静的なアライメントと、動的なアライメントがあります。
いつもなら、静的なアライメントを修正してから動的なアライメントを見ます。
今回は、動的なアライメントだけの修正です。
30秒間だけ、高負荷をかけたのち、再びもとの負荷に戻して計測しました。
グラグラしなくなりました。
右足 (向かって左足) のアーチが倒れ込む動きやトゥーアウト、
プロネーションが修正されました。
修正前と修正後の比較です。
体の傾きがなくなりました。
ニー・インがほぼなくなりました。
トゥーアウトが補正され、アーチの倒れ込みがなくなりました。
走行しながらの、わずか30秒の修正で、これだけ変化が現れました。
瞬間的に負荷をかける・・・・昔から行われてきた坂道ダッシュや階段ダッシュ、
インターバル練習にはそんな意味もあるんですね。
こうして計測してみると、改めてその重要性を認識できました。
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何の治験をしたかというと、構造の乱れが怪我や故障を生む、その考え方は正しいと思うのです。
ただ、なぜ?その構造の乱れが発生するか?
そんな治験です。
この治験で解ったことは、
構造の乱れの原因の一つは、筋肉の硬さや、関節の硬さ、固着により、いわゆる正常な形に戻れない体の歪みもありますが、走行させたまま、それらが全て修正できるとは思いません。
いわゆる“スイッチが入っていない筋肉”が結果として構造の乱れを発生させ、その乱れた構造に外力がかかれば、その外力を処理できずに故障が発生する・・・そんな仮説が頭の中に浮かびました。
構造の乱れは、筋肉の硬さや、関節の固着で引き起こされていると思っていましたが、
“スイッチの入っていない筋肉”によっても引き起こされる、特に動いてみないと判らない動的アライメントについては、その影響が大きく影響する・・・そんな仮説です。
構造の乱れにより、体にかかる外力は、正しく吸収、分散、放散できなくなり、その外力は体にダメージとして蓄積します。
問題は、その構造の乱れがなぜ?引き起こされるのか?
構造の乱れは、痛みの原因ではなく、結果であって、それを引き起こす原因がある。
あることがきっかけで、最近そんな事を考え始めました。
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治すことと防ぐこと、両方がが必要です。
2020_02_02