視線の高さと足が攣る関係│マラソン | まぼろし工房_ランニング

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市民ランナー達と作った靴下、まぼろし工房の “ラクちんソックス” のブログです。シューズが発生するグラグラを抑えることで、効率よく走れるだけでなく、怪我や故障を防ぎます。いくつもの特許を取得した、世界で一つの靴下です。

今日の記事は楽しく走りたい人には向かない内容です。楽して速く走りたい人には是非読んでいただきたい・・・そんな内容です。

 

フルマラソンを二時間半前後の人達は、どこを見て走っているでしょうか??

けっこう・・・近い所を見ていますね。

 

まるで雨の中を走っているようです。

視線は、2~3m先の道路を見ているかのようです。

 

楽しく走りたい人には、景色が見えなくてつまらないかもしれません。

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フルマラソンを2時間40分前後で走れる人達のイニシャルコンタクト

胸(胸骨)より前に踵(かかと)が出ます。

 

※参考:ランニング周期(↓クリックすると拡大)

 

サブスリー達成のポイントは、胸より前に踵(かかと)を出せるか、出せないか?ではないでしょうか?

 

 

■すごく大切なことを書きますよ

片方の足の動きを見ると、ランニング動作は、足が地面に着いている時間と、

地面から離れている時間(リカバー)の繰り返しです。

 

体を前に進める推進力のほとんどは、足が地面に着いている時間に発生しています。

 

足が地面に着いている時間を三つに分類すると、

  1. 足が体の中心より後ろにある時間、
  2. 中心にある時間、
  3. 中心より前にある時間・・・・ この三つです。

 

体を前に進めるときに、この三つのうちの何処かで

地面にアクションを起こし、体を前に進めていることになります。

 

 

自己流で走る人は、走るとは、体の真下より後ろで蹴るものだと思っている人が多いですね。

体の中心より後ろで地面を蹴ると、ふくらはぎの筋肉を使うことになります。

 

ふくらはぎの筋肉は小さいので長時間の使用には向きません。ラストスパートまで温存しましょう。

 

理想は、体の前に着いた足を、体のセンターまで引き寄せる、

 

いわゆる“プル”の動きで体を前に進めます。


 

 

前回は、足が前に出ないと脚を痛めるメカニズムについて解説しました。

<関連記事>足がつるのはミネラルの問題か??

 

オスグッド(膝の痛み)や、シンスプリント、腸脛靭帯炎、

膝の痛みなどを訴えてくるランナーのフォームを見ると、足が前に出ていません。

 

(左足の動きに注目してください)

 

 

 

ネットや本を見ると、オスグッドや腸脛靭帯炎は、モモの筋肉のストレッチが有効と口を揃えて書いてあります。病院や、接骨院でも同じことを言います。キネシオテープや、サポーターを勧める先生もいます。

 

しかし、足が正しく前に出る事、出れることが重要です。

対処療法も必要ですが、背中の動きが重要という先生はなかなかいないようです。

 

 

足を前に出すコツはいくつもありますが、最も簡単な方法・・・それは視線です。

 

 

■試してみよう!

まず、普通に立った状態から、真っ直ぐに片足を上げてみましょう。

手は前で組んでおくと解りやすいかもしれません。

■視線の違いを比べてみましょう

3~4m前を見た時の足の上がり方と、真っ直ぐ前を見た時の足の上がり方を比べてみましょう。

通常は、下を向いた方が、脚は上がりやすくなります。

 

これだけの事で、足が前に出る角度は変わります。

 

もっと言えば、足首を伸ばせば、足はさらに上がりやすくなります。

もっと言えば、膝を曲げれば、足は更に上がりやすくなります。

 

もっと、もっと言えば、膝を曲げて足首を伸ばせば、更に上がりやすくなります。

 

細かいことを言えば、シューズの中の指の形の違いでも変わってきます。

ランニングって奥が深いですね。

 

片方の足の動きを見ると、ランニング動作は、

足が地面に着いている時間と、地面から離れている時間(リカバー)の繰り返しです。

 

 

速く走れるランナーは 上手く力を抜いてリカバーしてますね。

足が鞭のように、しなやかに使えると理想です。

力を抜かないと足は速く動かせないからです。

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リカバーの時に力を抜ければ、走っている時間の半分は力を抜いていることになります。

力を抜く時間が無いと、足が攣るんじゃないですかね?

 

 

そうそう、なんで視線を下げると体が動きやすくなるのか?

 

・・・顎が引けるからですよ(笑)