自分の足を壊す研究
自分の足を壊す研究を始めました。
足底筋膜炎を作るためです。
治し方が解らないから、
壊し方の研究から始めればいい
そう思ったからです。
この経験で解ったことは
・ランニング疾患は、疲労ではないこと
・足底筋膜炎や、膝の痛みは、つま先の向きが関係すること
・足底筋膜炎の原因は、足の裏の筋肉の硬さではないことです。
常識は変わる。
2013年は足底筋膜炎が多い年でした。
・フルマラソンの参加数増加
・新しいシューズの発売(ナイキフリー・アディゼロ)
・ウルトラマラソンの開催
ランニングのシーンが大きく変わり始めました。
足の裏の痛みの原因
足の裏の痛みの原因は、
2000年ころまでは、
「ハイアーチが原因」
と言われていました。
しかし、2000年を超えた頃、
「ローアーチが原因」
そう言われ始めました。
全く別のものですが、共通して言えることは、
「アーチサポートが有効」と言われています。
そのせいか? 2018年位から、シューズの土踏まずは高くなっていきました。
しかし、足底筋膜炎を訴える患者は増えました。
アーチが落ちていない
足底筋膜炎の原因は、アーチの低下と言われる事が多いのですが、
実際に痛みを訴える方の足の裏をみると、そんな事もありません。
「足の裏が痛くて6kmも走れない」
ウルトラマラソンのAさんの足の裏。
アーチの低下はみられませんでした。
足の裏の痛みは
ローアーチが原因とは思えませんでした
動きの観察を始める
足の裏が痛い人の歩行、走りを徹底的に観察しました。
痛みは動作の中にある│つま先の向きをコントロールする #006
足の裏が痛い方に傾きます。
片足で立つと傾きます。
失敗の繰り返し
この傾きを治す為に、インソールを作ったり、
テーピングを施したり、思いつく実験を全て行いました。
どんなにテープで固めても、
体の傾きを制御することができませんでした。
失敗し続けて解ったこと
一年近く、同じことを続けて解ったことは、
・インソールやテーピングではこの動きは防ぐことができないこと
異論・反論もあると思いますが、
サーフェースの違い、シューズの違い・摩耗、速度域、ジャンプ動作等も含めてです。
どうすれば、自分の足を壊せるか?
足が痛い人の動きを観察した上で、
どうすれば、自分の足を壊せるか?
同じ動きができるようになるか?
片足で立てなくなるために何が必要か?
自分の足をテーピングで固定し、
足が痛い人と同じ動きになるように、
片足で安定して立てなくなるように、
つま先の向きの制御の研究を始めました。
痛みは動作の中にある│つま先の向きをコントロールする #006
壊すことは簡単
壊すことは簡単でした。
足底筋膜炎を作ることに成功しました。
痛みの原因は走りすぎではない
走らなくても、膝を壊すことができたし、
走らなくても、足底筋膜炎は作ることができました。
走りすぎや、筋肉疲労は痛みの要因であったとしても、原因ではないと思いました(主観です)
ゴルフボールで足の裏をほぐすだけでは、根治しないと思いました(主観です)
(2013/01/14)