2足のランニングシューズを解剖してみました。(前記事の続きです)
どちらもほぼ同じ時期に、一人の実業団ランナーが使用していたシューズです。
左のシューズを使っていたときは絶好調でした。
シューズを変えたせいとは思いませんが、そのあと体の故障に悩んでいた時に使っていたものが右のシューズです。
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マテリアルをカットしました。
※アシックス ライトレーサー(LYTERACER)
左は2007年モデル、右は2008年に発売されたモデルです。
アッパーを外すと、いろんな事が見えてきます。
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●内側縦アーチ(シューズの内側・土踏まずのところ)
インソールにマジックで線を引いた部分が内側アーチです。
※左は2007年モデル、右は2008年に発売されたモデルです。
(前回の続きです : シューズの削れ方の違い#002 )
調子が絶好調で走っていた2007年モデル(左)と、故障が多かった2008年モデル(右)とでは、内側アーチの場所がずいぶんと違いました。
シューズを上から見た時のデザインは似ていますが、中身がこんなに違うとは思いませんでした。
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念入りにシューズの中を指でなぞると、いくつかの凸部が触知できました。(赤○の部分)
その中でも気になったのは、シューズの外側にある突起(小指側)が、2007モデルに比べ、2008年モデルは大きくなっていたことでした。
場所で示すと、ちょうどこの付近です。
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●内側のアーチ形状について
後から発売された2008年モデルの方が、2007年モデルよりも、内側アーチの幅は狭くなっています。
これは、アーチサポートの幅を狭くしたというよりも、シューズ全体の幅を狭くしたためだと思います。
同じシリーズのシューズでも、形が変わるときは全く違うシューズになると思った方がいいかもしれません。
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●母指球部の削れ方の違い
母指球の部分にかかる圧は、なぜ変わったのでしょうか?一つの疑問が生まれます。
(つづく)
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