シューズの内部形状の違いの観察を始めました#003 | まぼろし工房_ランニング

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市民ランナー達と作った靴下、まぼろし工房の “ラクちんソックス” のブログです。シューズが発生するグラグラを抑えることで、効率よく走れるだけでなく、怪我や故障を防ぎます。いくつもの特許を取得した、世界で一つの靴下です。

2足のランニングシューズを解剖してみました。(前記事の続きです)

 

どちらもほぼ同じ時期に、一人の実業団ランナーが使用していたシューズです。

 

若葉治療院のブログ

 

左のシューズを使っていたときは絶好調でした。

 

シューズを変えたせいとは思いませんが、そのあと体の故障に悩んでいた時に使っていたものが右のシューズです。

 

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マテリアルをカットしました。

 

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※アシックス ライトレーサー(LYTERACER) 

左は2007年モデル、右は2008年に発売されたモデルです。




 アッパーを外すと、いろんな事が見えてきます。

 

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●内側縦アーチ(シューズの内側・土踏まずのところ)

 

インソールにマジックで線を引いた部分が内側アーチです。

 

※左は2007年モデル、右は2008年に発売されたモデルです。

 

前回の続きです : シューズの削れ方の違い#002 )

 

 

調子が絶好調で走っていた2007年モデル(左)と、故障が多かった2008年モデル(右)とでは、内側アーチの場所がずいぶんと違いました。

 

シューズを上から見た時のデザインは似ていますが、中身がこんなに違うとは思いませんでした。

 

  

 

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念入りにシューズの中を指でなぞると、いくつかの凸部が触知できました。(赤○の部分)

 

 

その中でも気になったのは、シューズの外側にある突起(小指側)が、2007モデルに比べ、2008年モデルは大きくなっていたことでした。

 

 

場所で示すと、ちょうどこの付近です。

 

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●内側のアーチ形状について

アバウトですが、線で記したところが内側縦アーチです。インソールにマジックで線を書きました。
 

 

後から発売された2008年モデルの方が、2007年モデルよりも、内側アーチの幅は狭くなっています。

 

これは、アーチサポートの幅を狭くしたというよりも、シューズ全体の幅を狭くしたためだと思います。

 

 

同じシリーズのシューズでも、形が変わるときは全く違うシューズになると思った方がいいかもしれません。

 

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●母指球部の削れ方の違い

 
走行距離は、どちらも同じくらいですが、調子が良かったころに履いていた2007年モデルの方が、インソールの母指球部分が摩耗していました。
 
 

 

 

母指球の部分にかかる圧は、なぜ変わったのでしょうか?一つの疑問が生まれます。

 

 

つづく

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#004 内側アーチが体に及ぼす影響