今回から、肩こりの改善・リハビリを取り上げていきます。
まずは、以前取り上げた筋肉を中心に、
ストレッチやマッサージの紹介です。
今回のテーマは、猫背の改善方法です。
その中でポイントとなる筋肉である、
小胸筋のストレッチを紹介したいと思います。
〜小胸筋の役割〜
胸の筋肉である大胸筋の下にある筋肉で、
肩甲骨の下制・外転・下方回旋に関与する筋肉です。
胸の動きに関係するため、腕立て伏せの動きで特に役立ち、肋骨を引き上げると息を吸う力を発揮します。
小胸筋が肩の痛みに関係するのは、
巻き肩を起こす原因になるためです。
肩の骨に停止部が付着するため、
小胸筋の硬さなどがあると腕を前に引っ張ります。
それにより肩甲骨と腕の骨がぶつかるため、
肩の痛みに繋がります。
関連記事:肩こりの改善ポイント
★小胸筋ストレッチをする前に
筋肉の動きが悪い状態では、
ストレッチの効果が得にくくなります。
まずはセルフマッサージを行い、
ある程度筋肉の状態を整えましょう。
関連記事:小胸筋・鎖骨下筋のセルフマッサージ
〜小胸筋ストレッチ〜
①.柱や壁の少し前に立ち、片腕を柱にかける
〜Point〜
手のひらを上に向けて小指の腹を柱に当てる
肘を軽く曲げる
②.上半身を柱と反対方向に捻る
〜Point〜
腰が反らないように注意する
〜悪い例〜
腰から上全部が回旋している
③.反対の手で鎖骨を触り、鎖骨を押し下げる
★一連の動き
★ストレッチはどれくらい伸ばすのか?
筋肉の伸ばし方を知っていても、
「どの程度伸ばして良いのか?」が
分かっていないと勿体ないです。
ストレッチ全体に共通する事なので、
ポイントを載せておきます。
・ウォーミングアップの場合
→軽く反動をつけて20回×3セット
・クールダウンの場合→息を吐きながら20秒×3セット
・痛みが出るまで伸ばしきらない
急性期の肉離れなどではストレッチをしない
小胸筋のストレッチやマッサージは、
筋肉の状態を良くするだけでなく、
肩甲骨の動きを出すためにとても重要です。
肩甲骨が動くためには、
鎖骨の運動がしっかり行えることが条件です。
そのため、肩甲骨そのものの動かすと同時に、
鎖骨が動きやすい状態を作ることも大切です。
肩こりの改善やリハビリは、
多方向からのアプローチが必須だと、私は考えます。
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