伏見院 よひのまの | わたる風よりにほふマルボロ

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現代短歌新聞2021年4月号

作品掲載

 

new「源氏で紡ぐ和歌便り」

2021年8月分掲載new

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いなづまを

 

よひのまのむら雲つたひかげ見えて山のはめぐる秋の稲妻

 

伏見院

玉葉和歌集秋上628

 


 
【現代語訳】

まだ夜の更ける前、宵の間の、

ひとむらのかたまりとなった雲を

伝い、その光が見えて、

雲を伝ったそのまま山の稜線を

光の姿で巡ってゆく

秋の稲妻よ。

(訳:梶間和歌)

 

 

【本歌、参考歌、本説、語釈】

 

むら雲:一群の雲、

 集まりまとまっている雲

 

つたひ:伝って

 

かげ:光

 

山のは:山の、空に接する部分。

 山の稜線。

 

 

 

『玉葉和歌集』秋上巻軸歌。

 

 

主語の揺らぎが

気になるといえば

気になりますが……、

 

大きすぎる傷ではないかな。

 

稲妻が村雲を伝い、

稲妻の影(光)が見えて、

稲妻が山の端を巡る、

 

ということなので、

動詞の主語が一箇所

「稲妻」ではない。

 

うーん。

 

 

「稲妻」が和歌で

どのように扱われてきたか

 

については

こちらをご参照ください。

 

扱われ方のこの変化は

人間と和歌、人間と自然の

関係性の変化と

ぴったり合致しています。

 

詳しくは「歌塾」の講義で

歴史と歌風について語った

回あたりを観ていただけたらと。

 

 

よひのまのむら雲つたひかげ見えて山のはめぐる秋の稲妻

 

 

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