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第7回「現代短歌社賞」
選考結果の載った
『現代短歌』2020年1月号に、
梶間の8首抄が掲載されました。
「梶間和歌の歌の載っている1月号を」
と言い添えてご注文いただけますと
とても有難いです。
ご購入はこちらから
『短歌往来』2020年4月号に
評論を執筆しました。
3月半ばの発売です。
「梶間和歌の評論の載っている4月号を」
と言い添えてご注文くださいませ。
ご購入はこちらから
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子宮系歌人 梶間和歌です。
ツイートの補足記事です^^
5月に発売予定の歌集の話から、
多作のススメについて再び。
梶間和歌@WakaKajima短歌業界の歌集贈呈文化に違和感を抱いてきた、歌人にしてはビジネス脳もある私(とはいえ根っからの芸術家なので賢いマーケティングは無理)。好きなようにやっていたら、まだ現物のない私家版第零歌集にもう3件も予約が入りました😊 #梶間和歌 #歌集を出そう
2020年03月06日 16:00
梶間和歌@WakaKajima歌集原稿の締切まで1ヶ月。で、なぜ私はここにきて新たな章を、それもふたつ、ぶっ込もうとしているのかしら。 #梶間和歌 #歌集を出そう
2020年03月11日 13:16
梶間和歌@WakaKajima歌稿を削りまくり、歌集にあと15首入れる余地が生まれたので、 #新古今集 の春の秀歌を本歌取りして成功した15首を入れることに。思いついた時は無謀かと思ったが、案外いける。歌集はともかく、訓練としてもオススメ。 #梶間和歌 #多作バンザイ #歌の詠み方
2020年03月11日 14:27
我ながら、なかなか無茶をする……。
計28首ですね。
『新古今和歌集』の春上下2巻から
私が秀歌と思う歌を選び、
それらを本歌取りする。
半日でやりましたよw 28首本歌取り。
やったなあ。笑
今回28首を特別本歌取りしよう
と考えただけで、
今回本歌取りした本歌の半分くらいは
過去に本歌取りしたことがありました。
とはいえ、
「これらの歌すべて本歌取りするぞ」
というつもりでやったのは
今回が初めてです。
鍛えられますw
私はもともと多作で、
こうした題や縛りを設定しなくても
いくらでも歌の詠める人間ですが。
題や縛りを設定して歌を詠む
というのは、訓練としてオススメです。
何もなくても詠める私も、月30題は
設定して詠むようにしています。
何もなくても詠める私も
30題は設定して
詠んでいるわけなので。
なかなか歌が詠めない、
月詠8首が精いっぱい、という方は
1年とか半年とか
特定の期間でも構わないので
題を設定して数詠む訓練をしたほうが
よいのではないかなあ……。
【後編】はこちら。
多作であるということは、
その分野において
(この場合は短歌において)
たくさんの試みをし、
失敗も含め、たくさんの経験を
してきたということ。
芸術家でなくてもそうですよね。
成功している起業家は、
凡人であれば心折れるような
数と質の失敗や挫折を
経験している、といいます。
そのなかのいくつかが
いわゆる“成功”に至っただけ。
挑戦の母数が多いからこそ
成功という結果も
多く、大きく見えるだけ。
実際にはその何倍も失敗しています。
といっても、その
たくさん詠む方法がわからないんだよ、
という方に。
題を設定しましょう。
題といっても、
現代短歌でよくある“題詠”では
そこまで有意義な訓練には
ならない気がします。
私は例えば、古典和歌をひとつ選んで
構文を取り出します。
式子内親王 新古今和歌集冬638
この歌から、
「二句切れ×結句言いさし」
という構文を取り出す。
そして、自分でも
二句切れで結句が言いさしの歌を
何首か詠む。
同じ歌から、構文以外のものを
取り出してもよいですね。
跡もなき庭の浅茅にむすぼほれ露のそこなる松虫のこゑ
式子内親王 新古今和歌集秋下474
構文を取り出すなら
「句切れなし(ゆるやかな三句切れ)
×結句体言止め」
となりますが、
それはそれとして歌を詠んだあと、
また別に、この歌を土台に
「 表向きの意味は叙景、
裏にほのかに感情を込める
(感情を前面に出さず感情を表す)」
という訓練をしてもよいと思います。
語法を取り出すこともありますよ。
藤原定家 新古今和歌集恋三、1206
から
「 「動詞の終止形+さ」の名詞を
使う」縛り
瀬を早み岩にせかるる滝川のわれても末に逢はむとぞ思ふ
崇徳院 詞花和歌集恋上229
から
「 「○○を××み」「○○××み」を
使う」縛り
など、いくらでも縛りは取り出せます。
こういうのもよいですね。
マトリックス方式です。
例えば七大詠法の
写実
誇張
空想
比喩
対比
擬人
俳諧
に、好きなテーマを掛け合わせる。
「薔薇」とか「春」とか「月」とか。
そうすると、
「写実×薔薇」とか
「比喩×春」とか
題がいくらでも出来ますよね。
これは、鍛えられますよ。笑
そう長い記事ではありませんが、
続きは明日掲載します^^