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『源氏物語』をはじめとした古典作品を題材に
心理学講座を開催します。
第3回は12月7日と11日、詳細はこちら。
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百首歌のなかに
見るままに冬は来にけり鴨のゐる入江のみぎは薄氷りつつ
式子内親王
新古今和歌集冬638
【口語訳】
見る見る冬は訪れたものだなあ。
ふと気づけば鴨のじっとしている入江の水際は
薄く凍りつつもあって。
(訳:梶間和歌)
みぎは:みぎわ。水際。みずのほとり。
難解な語も文法もない易しい歌。
それでありながら、
上下句の倒置
それにより生まれる
「見るままに冬は来にけり」
という上2句の勢い
結句の言いさしにより生まれる余韻
薄く凍った入り江の水際を掬い取り描写する
観察眼
味わいたい要素の多い歌ですね。